優秀学生顕彰 受賞者からの応援メッセージ(社会貢献分野)

鈴木 秀(すずき しゅう)さん

プロフィール(受賞当時)
福島工業高等専門学校 コミュニケーション情報学科 5年
〔地方創生〕 学生団体を設立し、遠野和紙の継承支援活動、小学生向けプログラミング講座、お年寄りへのIT機器の使い方支援、養護学校でのミニ講座など、福島の地方創生をアナログとデジタルの両分野から支援活動を行った。

メッセージ

「時間」は、どんな人にでも平等にあります。その「時間」をどう使うかで、自分の人生を変えることができます。私は、福島工業高等専門学校に入学してから2年間、「ぬるま湯」につかった学生生活を送ってきました。勉強からは目を遠ざけ、将来に対するはっきりとした目標もなく、メリハリのない学生生活をただ毎日過ごしていました。しかし、3年生になったある時、そんな「ぬるま湯」に浸かった自分自身にふと危機感を感じました。そこで、そんな自分が少しでも地域の役に立つことはできないかと、後輩たちと学生団体を立ち上げたのが、私の人生の転機でした。あの時、何もしないでただじっとしていたら、私の人生は全く違うものになっていたと思います。誰もが平等に持つ「時間」を有効に使って、一歩踏み出して挑戦してみてください。もしかすると、「ぬるま湯」ではなく、熱々の人生を送ることができるようになるかもしれません。一緒に頑張りましょう!

髙木 一樹(たかぎ かずき)さん

プロフィール(受賞当時)
東洋大学 国際地域学部 3年
〔掛け算九九の歌作成(ラオス)〕 ラオス史上初「かけ算九九のうた」を現地の教員・生徒・僧侶と共同で制作。歌を15日間使用した小学1年生のうち、9割の生徒が満点を取得。その後九九のうたの映像授業を作成し、838名の現職小学校教員に授業を実施。

メッセージ

高校生の頃は成績1を何度も取り、6者面談を経験するような勉強の苦手な生徒でした。私は現在夜間の大学に通っています。この入学が人生の転機でした。初めは「今日は3人の人に話しかけよう」「なるべく目を合わせて会話しよう」そんな小さな目標を繰り返すうちに沢山の苦手を克服し、沢山の人に出会い、沢山の新しい世界に触れました。
私がラオスで活動するきっかけは、大学1年生の夏に行ったフィリピンです。現地の人たちと衣食住を共にした経験は、元々引きこもりだった僕にとって響きました。現地の人々の笑顔や太陽に惹かれました。大好きな現地の仲間と国籍や年齢などの垣根を越え、力を合わせて何かしたいと思ったことがきっかけで、縁あるラオスで最終的に「九九のうた」を作り、15日間で9割の小学1年生が満点を取り、ラオスの先生838人に伝えるという社会への貢献までできました。入学からここまで約2年半。足を動かし、五感で世界を感じ、人を大切にすることで小さな変化が生まれていくはずです。応援しています。

竹田 響(たけだ ひびき)さん

プロフィール(受賞当時)
中央大学 総合政策学部 4年
〔他者理解〕 相手を想像できる社会を築くために行っている分断状態にある日朝の大学生交流、全国最大規模である横浜市の成人式実行委員長、東日本大震災被災地の復興支援、将来の平和構築に向けた学問・実務両面での積極的な学習。

メッセージ

初めまして、こんにちは。皆さんは今、自分の関心のあることが明確になっていますか。
私は学部1、2年の時は「平和構築」に関心があると言っていたのですが、一口に「平和構築」と言っても、武装解除もあれば紛争後の社会開発もあるし、はたまた紛争予防に関心があるのか、など、そこから先の関心が全く分かっていませんでした。
自分の関心が分からないときは、何をやっていいのか分からないですから辛いと思います。でも、がむしゃらに何でもいいからやってみると、その先がふと見える時が来ると思っています。私の場合は大学3年生の夏、「平壌に行く」という機会に巡り合ったことでその時が回ってきました。
今はよく分からなくても、とりあえずやってみること。そこからチャンスが巡ってきます。でも、やってみない事には何も始まらないですから、セミナーだったり講演会だったりプログラムだったり…何でもいいので、自分にとって面白そうだなぁ、と思う内容のものに 行ってみてください。
皆さんのご活躍を心からお祈りしています。僕も頑張ります。

米内 竜(よない りょう)さん

プロフィール(受賞当時)
名古屋大学 医学部 6年
医療系学生の繋がりを作る各種イベントの企画。東日本大震災復興支援活動。学生救急救命サークルの立ち上げによる知識や技術の普及、および医学講義動画や大学受験講義動画の収録・配信による知識の共有を目的に活動。

メッセージ

皆さんは自分達が社会の第一線で活躍する時代に、日本がどのような国になっていると思いますか?また私達は学生の間に何をできるでしょうか?
私は日本の将来を良くするために今できることが、大学や学部学科などの枠を超えた繋がりを学生の間に作ることだと信じ、様々な活動をしてきました。
学習会やイベントを通してお互いに学び合うことで、知識や技術などを次々と広げることができ「無限の樹形図」が生まれます。またお互いの交流を深めることで、人と人との繋がりとしての「無限の樹形図」が広がります。そしてこれらの樹形図は、将来私達が日本を背負っていく立場になった時に大きな力になるものと信じています。
このような信念のもと様々なイベントやサークルなどを立ち上げ、また将来も持続的に活動を継続していけるようなシステム作りに努めて参りました。
学生はお金も権力もありませんが、鬱陶しいしがらみもありません。皆さんも是非自分の身の回りからできることを探し、みんなで一緒に日本をより良い国にしていきませんか?

本間寛人(ほんま ひろと)さん

プロフィール(受賞当時)
東北大学 工学部 3年
科学や工学を親子へわかりやすく伝える活動に従事。2010年より宇宙教育ボランティア活動に参加。東日本大震災後は被災各地で分団代表として被災地域 の子どもたちへ科学実験や工作を行う遊び場を提供する活動に従事し、宇宙子供ワークショップキャラバン実行員会から感謝状授与。

メッセージ

私は宇宙を題材に科学や工学を分かり易く一般の方へと伝える活動をしてきました。活動に参加した子供が大人になり、自分の子どもへとその経験を伝える、そしてその子供は・・・と、この活動は今の社会だけでなく、未来の社会へと貢献する役割を持っています。こうした活動も行いながら、日本の「宇宙開発」を前へと進めることに貢献していくつもりです。
大学在学中は、目先の事ばかりに囚われず、長期的に物事を考え、実践することを養っていこうと思っています。そのためにも、大学での学問を焦らずに学び、着実に進んでいきたいと考えています。
人生100センチメートルとしたら、大学生活は4センチメートルしかありません。何事かを成すには短すぎ、何事も成さぬには長すぎると言われます。私はもう3年目ですが、まだまだやりたいことがあります。生かすも殺すも自分次第。皆さんも、信念を持ち、是非、4年間でどれだけ成長していけるか自分にチャレンジしていただけたらと思います。

長 毅(おさ たけし)さん

プロフィール(受賞当時)
鳥取環境大学 環境情報学部 3年
温暖化防止のためサークルを立ち上げ、環境省の温暖化防止の事業に参加。鳥取県に地球温暖化防止活動推進センターを設立。

メッセージ

私は一度社会に出てから、大学に入りました。自分の時間がたっぷりとあり、したい事ができ、しかもそれが社会から認められているというのはとても幸せなことです。精一杯、自分の時間を使ってやりたい事をしましょう。

清藤貴博(きよふじ たかひろ)さん

プロフィール(受賞当時)
立命館大学 経営学部 3年
留学生のホームステイの受け入れ活動、留学生支援ボランティア、内閣府企画・国際会議に参加、上記の活動の講演会活動。

メッセージ

活動に対してしっかり目標設定をしてください。どうしてその活動をするのか、その活動から何をしたいのか、また活動が終わった後にしっかり何を学び、何を得て、自分がどう成長したかを振りかえって、PDCAサイクルを行ってください。何がしたいかわからないという学生も多く存在すると思います。そのような人は、積極的に輝いている友人、先輩、教授に話しかけて、何か吸収するなり、一緒にプロジェクトを行ってみてはどうでしょうか。