留学時代の懐かしい恩師に手紙を出してみませんか?
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留学時代の懐かしい恩師に手紙を出してみませんか?

山下晃一先生
拝啓
こんにちは! 先生、お元気ですか?
長い間お互い音信不通になったままですが、和歌山大学でご一緒させて頂いた1年間(2006年4月〜2007年5月)に先生から頂いた多大なるご支援に対して再度心からお礼を申し上げるとともに、先生の近況を伺い、今後再び連絡を取り合えるようになりたいと願い、この手紙を書くことにしました。まず初めに、日本の学校経営システムや日本のすばらしい文化、そしてまさに先生の私に接する態度にも表れていた人生の価値感など、先生から教わった全てのことについて私がどれほど感謝しているかをお伝えしたいと思います。
2人の日本人クラスメートと、特に組織構造や経営、教育システム構造、カリキュラムの管理、教育の成果、財務管理など、自分たちの国の学校経営全般について異なる視点で議論できたことにとても感謝しています。中でも最もありがたかったのは学校訪問です。3つの学校 (貴志川高校、星林高校、有田中央高校 )を訪問し、実際にこの目で学校経営の多彩な面を見ることができました。また、学校経営に欠かせない4つの重要な分野:1)文化、運営、資源、2)専攻と指導、3)学生の成績の管理、4)家庭と学校の協力について、かなり踏み込んだ研究を行うことができました。自分の日本語力を考えると、各校長とのインタビューの際、先生が校長の答えを日本語から英語へ、また逆に私の質問を英語から日本語へ通訳して下さった多大な労力に対し、心より感謝せずにはいられません。このような素晴らしい経験ができたことについて、学校訪問に関わって下さった関係者の皆様に感謝の意を表したいと思います。
次に、AMIGOグループ(大阪大学)とWINCONCORDグループ(和歌山大学)の大いなる寛容さと、日本語や日本文化を学び、更には日本の学校経営を研究する機会を与えてくださった日本政府、特に文部科学省(MEXT)に対しても是非、心からお礼を述べたいと思います。おかげで私の視野は大きく広がり、私生活も職業人生も向上しました。
OIC兼フィリピン国コロナダル市ソクサージェン地方教育省の政策・企画調査課チーフとして、この研修から得た知識や技能、価値感は大きな自信になり、フィリピンの教育の質の向上につながる価値ある何かに貢献したいという信念が強まりました。
日本から受けたご厚情は私の心に永遠に刻まれていますので安心してください。先生、私はどうかこの手紙が先生に届くように祈っています。これ以外に先生と連絡を取る方法を思いつきません。今後更に強固な協力関係が築けるよう願っています。お返事お待ちしています。
敬具
フィリピン国コロナダル市ソクサージェン地方教育省
OIC兼政策・企画調査課チーフ
グレン A. ビズナール
拝啓 亀井先生
こんにちは。お元気でお過ごしのことと思います。研究室で先生とご一緒した日々やいろいろお世話になったことを思い出すと、感謝で胸がいっぱいになります。改めてお礼申し上げます。
亀井先生、私が最初に提出した、スペルや句読点のミスが目立つレポートを覚えていらっしゃいますか。先生は根気強く校正してくださいましたね。その時先生に、「なぜもっと気をつけてチェックしなかったの?」と言われ、ショックでしたが、落ち着いて考えたら、レポートを書く時は細心の注意を払い、全神経を集中させる必要があることに気付きました。これが先生から受けた最初の貴重なレッスンであり、私のその後の人生における成功の糧となりました。私が先生の教え子だった時、いろいろ教えてくださって本当にありがとうございました。
ベトナムに帰国してから、先生が毎年カントー大学に来られるので嬉しいかぎりですが、2008年9月にお会いしたときは実に楽しかったです。先生とご一緒して、留学時代のことや当時の仲間たち全員の思い出話をしながらあれほど楽しい時間を過ごすことができ、本当に貴重なひと時でした。今後、もっと頻繁にお会いする機会があればと願っています。
2009年には、帰国外国人留学生短期研究制度(JASSOによるフォローアップ事業)を利用して、3か月間、先生の研究室で研究することになっていますが、これは私にとって、さらに多くの技術とスキルを先生から学べる本当に有意義な機会であると同時に、日本での大学生活の経験を深め、日本、ベトナム双方の意見を交換する良い機会にもなると思います。実際、亀井先生はベトナム人学生を大変よく理解しておられるので、多くの学生が先生のことを、生活や研究上の問題について話しやすい方だと思っているのです。京都工芸繊維大学で学ぶベトナム人学生への先生の多大なご配慮には、どのような言葉をもってしても私の感謝の気持ちを言い表すことはできません。
先生のお教えとご助言は決して忘れません。ベトナムは日本からそれほど遠くはないのに、残念ながら、京都工芸繊維大学を卒業して以来、訪日の機会がなく、今回初めて日本に戻り、先生にお会いできることになりました。しかし、たとえ先生にお会いできなくとも、私はいつも心の奥深くに先生のご助言とお知恵を携えています。ベトナムに来られるときは、必ず連絡してくださいね。
どうぞお体を大切になさってください。
敬具
ダイ・ティ・スアン・トラン
(トランさんは2002年10月から2006年3月まで京都工芸繊維大学応用生物学課程に留学)
※この原稿は2009年10月にお寄せいただきました。

熊野先生
こんにちは。お元気でご活躍のことと思います。先生とお別れしたこの数か月間というもの、私は先生にお会いできないのをとても淋しく思うとともに、先生にご挨拶して、静岡大学での滞在中になにかにつけお世話してくださったことに改めてお礼を申し上げたくてたまりませんでした。本当に時間は飛ぶように過ぎ去りますね。先生、私は先生にとても感謝しております。先生のおかげで、留学生として過ごした静岡での日々は充実し、楽しく、そしてかけがえのないものとなりました。
このたび、日本で学んだ留学生のためのメールマガジンの「拝啓 先生、お元気ですか」のコラムに寄稿を依頼された私は、この機に乗じ、日本滞在時には口にすることができなかった先生への感謝の言葉をお伝えしたいと思いました。
静岡大学で過ごした日々は、先生とともにあらゆることについて語り合うことができた、私にとっては本当に貴重な時間でした。先生は私に、日本の歴史のほか、教育制度、宗教、習慣、文化について話してくださいましたね。いろいろな学校や科学の集まりに随行させていただいたばかりか、素晴らしいレストランにも連れて行っていただきました。先生のご厚意と優しさ、そして日々の励ましを忘れることはできません。必要な書籍やビデオも惜しみなく支援し、ご指導してくださいました。今は先生から遠く離れていることが本当に残念でなりません。先生のもとに再び伺ってもっともっとお話ししたいですが、それはかなわぬことです。ここエジプトで先生のような方に巡り会えたらと思いますが、どうも難しそうです。
先生、こちらでは学校は今週(9月21日)から始まりました。ここでの授業は私が2006年10月に日本へと発って以来で、生徒たちに会うのも久々でした。エジプトでは学校は二期制をとっています。前期は9月から始まって1月に終了し、後期は2月に始まって6月に終了します。私は教室に入るたびに、日本での授業や学生や先生方を思い出し、比較してしまいます。エジプトの教育手法や学生生活は、高度な日本と比べるとはるかに遅れていると思います。とはいえ私はできるかぎりの努力を尽くし、私が日本で学んだことすべてを取り入れていく所存です。
私はカイロから約130 キロメートル東に位置するスエズに住んでいます。スエズでは夏季は雨が降らないのですが、今も雨の降らない日が続いており、高い気温が来る日も来る日も続いています。この時季の日本の冷涼な気候が恋しいです。
先生、私は先生にお会いできないのが本当に淋しくて、またお会いできたらと願っております。でも本当に実現するかもしれませんね、世界はとても狭いものなのですから。先生はご研究と学生のお相手でご多忙を極め、余暇の時間も十分にとれずにいらっしゃることは承知しておりますが、どうか、私のことを記憶に留めておいてください。そしてできればいつも連絡をとり合う関係でいてくださるようお願いします。それから、学生たちにくれぐれも宜しくお伝えください。
敬具
イブラヒム・イブラヒム
(イブラヒムさんは2006年10月から2008年3月まで静岡大学教育学部に留学)
旧指導教官からの返事
イブラヒムさんお手紙ありがとうございます。イブラヒムさんのお手紙の静岡大 学での研修の思い出を読みますと、良い事尽くめで、日本人としては少々気恥ずかしい思いですが、小生としてはあくまで、他の大学院の院生と同じに対応した だけです。とはいっても、日本の文化の中で育った日本の皆さんにとって、このようなお手紙を読んで、どのような考えを持たれるのかも興味がありますので、パブリックに出してみましょう。小生もイブラヒムさんからたくさん学ばせていただきました。
では
静岡大学教育学部教授
熊野善介
拝啓 梶原先生
こんにちは。お元気でご活躍のことと思います。帰国してからというもの、先生と過ごした日々をとても懐かしく思い、先生にご挨拶してG303研究室でご一緒した日々やお世話になったことの御礼を改めてお伝えしたくてたまりませんでした。先生には非常に感謝しております。
昨年11月に行われた「元日本留学者の集い」の歓迎レセプションでは、先生にお会いでき非常にうれしく思いました。それは私にとって本当に貴重な時間でした。日本での研究の日々や研究をともにした大勢の方々のことを先生とともに思い出しながら、良い一時を過ごすことができました。いつかまたお会いできるよう願っております。
翌日、私は筑波大学を訪れて2日間過ごし、懐かしいG303研究室や知己を訪ね、小野先生と小室先生にもお会いすることができました。筑波大学地球科学系で過ごした良い日々を思い出させてくれるこのような素晴らしい機会をもつことができ、非常にうれしく思いました。
先生にお知らせしたいことがあります。私が経済地質学のコースに加え、産業用岩石・鉱石に関するPhDコースを教えていた最も歴史と名声があるヨルダン大学で、初めてのサバティカル休暇から戻った2004年4月に准教授に昇進しました。現在は次の教授への昇進に向けて準備をしているところです。実のところ、それには相当の時間と努力が必要です。私は、先生が「早い昇進を願っています」と記してくださったメモを今も私のフロントデスクに置き、毎朝眺めて先生のことを思い出しては、いつも精神的に支え励ましてもらっています。
できれば来年、短期研究制度(JASSOフォローアップ事業)により日本の大学で3ヶ月間過ごし、ヨルダン中央部から産出される黒色頁岩の硫黄安定同位体に関する研究を実施したいと思っています。
先生のことは本当に懐かしく、またお会いできればと願っております。狭い世界ですからきっとチャンスはあるでしょう。
どうか私のことを記憶に留めておいてください。そしてできることなら、連絡をとり続けていただけると幸いです。
敬具
タイエル・エルハサン
(タイエル・エルハサンさんは1996年から1999年まで筑波大学地球科学系に留学)
JASSO ジャカルタ事務所で働くヌラエニさん

拝啓 長島 修先生
先生、お元気でいらっしゃいますでしょうか。大変ご無沙汰しておりますことをどうぞお許し下さい。
私が住んでいるインドネシアの首都ジャカルタは一年中夏の気候ですので、毎日暑い日が続いています。昨日は久々に雨が降り、少しだけ涼しくなりました。草津キャンパスはこの季節は緑に囲まれ、教室からの景色はとても素敵なことでしょう。
立命館大学を卒業後、早4年半が経ちました。私は今、日本学生支援機構のジャカルタ日本国際教育交流情報センターで日本留学を希望するインドネシアの学生を支援する仕事に就いています。
この度「帰国外国人留学生メールマガジン」の『拝啓 先生、お元気ですか』に寄稿することになりました。この場をお借りして留学中には言えなかった先生への感謝の気持ちを伝えたいと思います。
先生に最初にお会いしたのは「日本経済論」の講義でした。分かりやすい講義に惹かれ、ゼミを選択するときは迷わず「長島ゼミ」に決めました。しかしゼミに入り、毎週参考書を読み、皆の前でプレゼンテーションをしければならないと知ったときは、本当に気が重かったです。
私は人前で話をしたり、意見を述べたりするのが苦手でした。高校時代、母国でプレゼンテーションをしても緊張のあまり声が震えたり、汗をたくさんかいたり、早口になって分かりにくい発表ばかりしていました。まして日本語で発表するなど緊張の極みで、最初の頃は声が全く出ませんでした。
先生は緊張をしている私を見ると、さり気なくフォローをして下さったことを今も鮮明に覚えています。声が出なくなったときは先生が代わりになって、参考書の説明をして下さいました。発表が上手に行かずに落ち込んでいる私を見ると、先生はそっと声をかけて励まして下さいましたね。緊張して苦しくなったら深呼吸をし、プレゼンテーションでミスや言い間違いをしても訂正をすればいい、間違いを恐れてはいけないと、先生は教えて下さいました。
私は仕事上、大勢の人の前でプレゼンテーションをしなければならないことがあります。今でも緊張感はまだありますが、深呼吸は毎回欠かさず行い、また言い間違えたときはその場で訂正をするという心の余裕が持てるようになりました。今日の私がいるのは先生のおかげです。本当に感謝をしております。
敬具
ヌラエニ
(ヌラエニさんは1999年4月より立命館大学経営学部に留学)
留学時代のエニさん


(エニさん(前列右)、長島先生(前列左)、ゼミのメンバー) (エニさん(真ん中)、卒業式にて、クラスメートと)
JASSO ソウル事務所で働く鄭さん
拝啓 小林 真二先生
先生、お元気ですか。こちらソウルは暑い日が続いておりましたが、昨日から梅雨の時期に入り、暑くなった大地も雨に冷やされています。今頃北海道は豊かな緑に囲まれ、函館の夜景も綺麗に輝いているでしょう。
日研生として留学したのがもう8年前だとは、月日が経つのがとても早いです。私は今、日本で勉強したことを生かし、日本学生支援機構のソウル事務所で働いています。そして、今回「帰国外国人留学生メールマガジン」の『拝啓 先生、お元気ですか』の寄稿を依頼され、先生への感謝の気持ちを伝えたいと思い、手紙を書くことにしました。
先生、覚えていますか。私が最初に取った授業は先生の「作文」講義でした。授業の課題として手紙を書いたら、赤ペンで全部訂正された作文が返されてかなりショックを受けた記憶があります。でも、その内容は留学生の私がざっとみてもすぐ理解できるようにとても丁寧に訂正されていて、私は先生の心遣いにとても感動しました。きっとそのときに訂正された手紙が、今私がここで働く力になったと思います。先生には学校での生活以外にも日本についていろんなことを教えていただき、心から感謝しています。先生のおかげで函館での留学生活はとても充実して楽しく、かけがえのない思い出になりました。
今はその時のようにすぐそばで先生の指導を受けることはできませんが、先生から教えてもらったすべてを心に抱いて、これからも頑張りたいと思います。
韓国と日本は近いのに、長い間連絡もできず、申し訳ございませんでした。でも、先生のことは一生忘れません。ソウルにお越しの折はぜひご連絡ください。
では、また会う日までどうぞお体に気をつけてください。
敬具
鄭 成一
2007年6月25日
(鄭さんは1999年10月より日研生として北海道教育大学函館校に留学)

留学時代の写真:右から二番目が鄭さん