ホーム » 留学生支援 » 帰国外国人留学生へのフォローアップ » 帰国外国人留学生短期研究制度 » 平成18年度帰国外国人留学生短期研究制度採用者のレポート
このページでは、採用者の本制度を通じた研究活動の様子、また日本留学時の思い出等を紹介します。
◆◆プロフィール◆◆
| 国籍 | 中国 | |
| 日本留学 | 経歴 | 1992年10月〜1993年3月 東京大学生産技術研究所 研究生 1993年4月〜1995年3月 東京大学大学院工学系研究科 修士 1995年4月〜1999年3月 東京大学大学院工学系研究科 博士 |
| 専攻分野 | 建築学 | |
| 現在の所属・職位 | 北京大学・助教授 | |
◆◆研究報告◆◆
| 受入れ期間 | 2006年11月29日〜2007年2月26日 (90日間) |
| 受入れ大学 | 東京大学 |
| 研究課題 | 中国と日本の現代建築における空間デザインの潮流に関する比較研究 |
| 近況(研究活動、 研究者交流等) |
博士課程に在籍中、私は伝統的な集落の空間組成に見られる空間概念に関する研究を行いました。具体的には、調査した集落の配置図を様々な指標に基づいて定量化し、類型化する手法の開発を行ないました。現在は、北京大学建築研究センターを拠点に、建築設計の教育及びデザインの実務活動に従事しています。 今回、本制度で日本に滞在中に、首都圏および京阪圏の現代建築を実際に訪問し、そのデザイン的な特徴や周辺環境との調和などについて調査し、それらの空間組成について分析を行いました。それによって、日本の都市開発の現状と建築のデザインに関して再認識するとともに、中日両国の現代建築のデザインを比較することができ、それぞれの共通性と差異性を明らかにすることができました。 |
| 本制度の印象と貢献 | まず、この制度に心より感謝いたします。10年間日本に留学しましたが、早いもので帰国してから5年が経ちました。この制度のお陰で、この度私は帰国後の5年間で行った研究成果を、指導教官や同僚に報告する機会を得ることが出来ました。また新たに、日本の都市建設や建築の新しい方向性を再確認する機会を得ました。今回の制度によって、私は中日両国の現代建築のデザインを比較することができ、日本の現代建築のデザインの流れを実際に確認すると共に、中国の建築の現状及び将来的な発展の方向を再認識することができました。 |
◆◆日本への留学について◆◆
| 日本へ留学した理由 | 日本に留学しようと考えたのは15年前でした。その時の日本の建築設計や建築思潮は、既に世界の中心的な地位にあり、現在と同じように、多くの優秀な建築家やその作品が世界の注目を浴びていました。同時期の中国は、改革開放をはじめ、現代建築に対する認識が始まったばかりでした。当時、大学3年生の私は、初めて中国に入ってきたばかりの日本の建築雑誌から日本の建築を見て、現代的であるが同時に日本の伝統文化をはっきり感じることができる作品をとても好きになりました。こうした建築は、どういう経緯で設計されるのかに興味を持ち、このような建築の体験および勉強をしようと考え日本への留学を決意しました。 |
◆◆プロフィール◆◆
| 国籍 | エジプト | |
| 日本留学 | 留学期間 | 1995年10月 〜 1998年9月 |
| 在籍大学 | 埼玉大学 理工学研究科 | |
| 専攻分野 | 環境工学 | |
| 取得学位 | 博士 | |
| 現在の所属・職位 | アシュート大学・助教授 | |
◆◆研究報告◆◆
| 受入れ期間 | 2006年9月23日〜12月20日 (89日間) |
| 受入れ大学 | 埼玉大学 |
| 研究課題 | 成層した不飽和地盤内の汚染物質移動の研究 |
| 研究活動 | 地盤を通して地下水に浸透する汚染物質移動、あるいは、地表水へ排出された汚染物質移動の解析は、地下水および地表水を総合した水資源の水質悪化を評価する上で重要です。開発している汚染物質浸透解析システムは、成層した不飽和地盤内の汚染物質および水分流動を正確に評価する優れた方法です。まず実験により、汚染物質移動における地盤構造の影響を評価します。収集されたデータから、遺伝的アルゴリズム(GA)の手法により、溶質移動係数を求めます。次いで、ADR(反応時間を持つ移流拡散方程式)とTRM(2領域の選択流モデル)を用いて解析します。 |
| 本制度の印象 | 本制度を通じて、私の専門分野に関係する日本の近年の研究トピックスを理解する機会を得ることができましたが、滞在期間が短すぎるため、研究活動を完全には行なうことができませんでした。しかしながら、新たな研究技術について学び、指導教授と議論を交わすことができ、自国における私の将来的な研究に関係する別の事案についての教授の意見を伺うことができました。 |
◆◆日本への留学について◆◆
| 帰国後の日本との関わり合い | 自国に帰国後、日本滞在中に学んだアイデアの幾つかを、私の専門分野に応用するつもりです。また、所属大学の大学院生及び在校生に数値モデル化手法をいくつか教授しようと思います。将来的には、私の専門分野において国際的経験を深めていくことができるように、わが国側と日本の教授および科学者との協力を続ける機会を模索していきます。 |
◆◆プロフィール◆◆
| 国籍 | バングラデシュ | |
| 日本留学 | 留学期間 | 1997年4月 〜 2000年3月 |
| 在籍大学 | 広島大学 大学院生物圏科学研究科 | |
| 専攻分野 | 植物環境分析学 | |
| 取得学位 | 博士 | |
| 現在の所属・職位 | バングラデシュ農業大学・教授 | |
◆◆研究報告◆◆
| 受入れ期間 | 2006年8月30日 〜 2006年11月27日 (90日間) |
| 受入れ大学 | 広島大学 |
| 研究課題 | 低リン土壌条件下における作物のリン利用効率 |
| 研究活動 | 博士課程に在籍中、私は土壌微生物バイオマス炭素・窒素・硫黄の動態やそれらの相互関係、植物の生育に対するバイオマス硫黄の役割について研究しました。(具体的には)グルコース、セルロースおよび様々な種類の堆肥などの有機物質の分解と微生物バイオマス形成との関連を調査しました。現在は、植物の栄養、特に窒素・リン・硫黄について、また植物や動物の残査、森林の落葉、有機性廃棄物のような有機物質の微生物分解と栄養素放出パターン、及びそれらが穀類や野菜の生育・収量および品質に与える影響に焦点を当てて研究活動を行っています。 |
| 本制度の印象 | この制度には非常に感銘を受けています。この制度は、5年という長い年月を経た後に両国の研究者が研究に関するアイデアや見解を交換する機会を与えてくれました。私は博士課程の時に在籍していた研究室で、様々な研究を推し進めることができ、また同時に帰国後の5年間で私が得た研究成果を指導教員に報告することができました。JASSOがバングラデシュ農業大学と広島大学の間で研究アイデアを交換できる機会を与えていただいたことを心から感謝しています。 |
◆◆日本への留学について◆◆
| 留学時の思い出 / 日本の印象 |
日本に留学している間に楽しい思い出ができました。家族と一緒に多くの美しい都市を訪問しました。その中でも札幌は特別美しいところでした。 娘たちは東広島市立高屋西小学校に通っており、そこで多くの思い出を作ることができました。私たち夫婦と娘たちには日本人の友人が大勢おり、週末には彼らの家を訪問したり、彼らも西高屋駅最寄りの私達のアパートを訪れてくれたりしました。また幸せなことに、日本を離れる1ヶ月前に、妻が息子を出産しました。 私たちは日本に対してとてもよい印象を持っています。日本人は正直で親切ですし、勤勉で献身的で、責任感があります。また日本は非常に治安のよい国です。法律は全ての人に平等であると強く感じました。日本の社会では男女ともあらゆる場所で平等に扱われています。 締めくくりの言葉として、日本が世界の中でとても素敵な国であるということをお伝えします。 |