障害学生修学支援情報に関するご質問

支援方法

緊急時の対応や安全確認等の方法やその他留意する点について教えてください。また、緊急時の安全対策として、学内にどのような設備が必要でしょうか。

A.

緊急時の対応としては、「障害学生がいること」の認識と所在の把握と、関係部署や消防隊などへの通報が大切です。
障害学生と、大学側(本部事務局を含む)との連絡方法の確立には、たとえば携帯電話での連絡は、メール機能と電話機能の双方をつかうことで、ほとんどの障害学生との連絡が取れると思います。非常時だけでなく、日常の連絡にも活用して双方が慣れておくことが大切だと思います。また、携帯電話に電波が届かない場所はどこか、その場所ではどのような連絡疎通が考えられるか確認しておく必要もあるかもしれません。
障害の有無を問わず、すべての学生を安全に避難させることが必要ですが、そのときに、障害学生の避難誘導が不可能であれば速やかに災害対策本部や消防隊等に知らせる事が必要です。

■施設・設備について

大学では、緊急時よりも平時のバリアフリー、ユニバーサルデザインを充実し、そのメンテナンスをすることで、平時の事故を防ぐことが大切です。
トイレなどに、非常通報装置がついている場合は、
◆非常通報装置がわかりやすく、使いやすい
◆定期的に点検されていて、職員がその存在を知っている
ことが必要です。
視覚障害のある人が、トイレの非常警報装置の押しボタンと、水洗設備の押しボタンが区別できなくて困ったという話はよくあります。また、非常警報装置は業者による定期的なメンテナンスのほかに、職員による(場合によっては学生も含めて)作動実演・練習を行ない、確実に機能するようにしておくことが大切です。


■障害ごとの留意点について

◆車いす利用学生
災害時にはエレベーターの使用もできませんので、車いすでの避難が難しくなります。 車いすでの避難ルートの確保や、避難の介助が必要になります。
差し迫った危険がなければ、無理に避難するよりも、本部や消防隊に知らせるほうが大切です。そのための通報経路を確立しておくことが第一だと思います。
状況を具体的に検討し、場合によっては、できれば他の大勢の学生とは別ルートで、いったん安全な場に出る(たとえば、火災のときは、外部のベランダ等に出るなど)事を考え、本格的な救出は専門機関に任せるほうが安全だとも考えられます

非常時の避難に備えて、車椅子利用学生の座席をドアに一番近い場所にするという考え方もありますが、状況により、一長一短です。
車椅子があるために全員の避難が遅れたり、他の学生が車椅子を乗り越えて避難するためにかえって危険がある場合もあります。
情報処理演習室など、室内に一人になることもある場合には、一人でドアを開けることが難しい学生は携帯電話が繋がりやすい場所を選ぶという判断もあります。

◆聴覚障害学生
学内アナウンスや周囲の指示などの音声情報を聞き取りにくいために、状況把握が難しく、避難が遅れる可能性があります。周りの学生や教職員と一緒であれば、協力を得て避難することが可能なケースが多いと思われます。
 聴覚障害学生に対しては、火災などを知らせる館内放送に代わる設備が必要になります。例えば、教室や居室内の回転灯(パトカーの屋根にあるような赤い光が回転する装置)、宿舎や廊下に電光掲示板方式の連絡ボードなどがあります。
事務室や障害学生担当者から、障害学生の携帯にメールする方法もあります。

◆視覚障害学生
視覚情報から緊急情報や避難情報を得ることが難しいため、避難が遅れる可能性があります。周囲の人の協力があれば、避難もスムーズです。誘導したり、注意事項を声に出して伝えるなどの対応が必要です。せっかくの設備も、非常ボタンの位置がわかりにくい、掲示板の警告が読めないなどの状況が考えられるため、音の情報で知らせる工夫をしましょう。 

視覚障害学生自身が周りの人の協力を求めることも大切で、そのためには、初めてガイドする人に、ガイドの仕方を簡単に伝えられるように準備しておくこと、また、学内の場所の把握に日頃から心掛けておくことも、自分の身を守るために重要だと思います。

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