病弱・虚弱は、キャンパスの構造に起因するハード面でのバリアが比較的少ない障害ですが、疾患によっては環境の整備が必要な場合もあります。アトピー性皮膚炎をもつ学生にとっては、実習等の体育的活動に伴う、シャワー室の整備が望ましいこと、あるいは、他の病弱・虚弱の学生においても、急に具合が悪くなり、処置のために個室的空間が必要になる場合があることも考慮しておく必要があります。都市部などのキャンパスが小さな場合は問題ありませんが、郊外型の広いキャンパスの場合にはエリアごとの休憩ルームなどを考慮しなければならないケースもあります。
 病弱・虚弱では、障害の種類が多様であるとともに、同じ疾患や障害のある学生も少ないため(場合によっては1人のこともある)、プライバシーに配慮しつつ、本人の障害を理解してくれる教職員、友人の役割は大きいと思われます。障害学生支援担当者が調整役となって、保健管理センターや主治医と教職員が連携して情報を共有し、本人、支援スタッフを交えたコミュニケーションが気軽にできる環境を整えることが必要です。

支援内容・体制

 プライバシーを守り、インフォームドコンセントをとった上で、主治医からの情報提供を入学時に求め、障害学生支援担当職員や保健管理センターが中心となって個々の学生の緊急時対応マニュアルを作成しておくことが重要です。

必要な支援

  • 緊急時対応マニュアルを作成
  • 障害学生支援担当者が調整役となって、保健管理センターと教育組織が連携して情報を共有し、本人、支援スタッフを交えたコミュニケーションを図ること

コラム

 病気の事は仲のよい友だちだけに話しました。外来で休まなきゃいけなくなること、その時のノートを見せて欲しいことなどを伝えるためです。担任の先生も(病気のことを)知ってくださっていたので、セミナー合宿などで1人になったときに、そっと「疲れていない?大丈夫?」と声をかけてくれました。知ってくれている、気にかけてくれている、と感じるだけで、安心して勉強に臨めました。(家政学部、既卒、20代女性、腎疾患(ネフローゼ))


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