視覚障害のある人と接するとき、どのように声をかけたらよいか、どんな話題を選べばよいかなど、不安や戸惑いを感じる人が多いようです。しかし、以下のことに留意して接すれば、スムーズなコミュニケーションがとれるはずです。

挨拶

 視覚障害学生に挨拶をするときには、「○○さんこんにちは、学生部の△△です」のように、相手の名前と自分の名前の両方を伝えます。
「こんにちは」だけではだれが挨拶しているのかわからず、また、自分に挨拶されているのかどうかも不安だからです。
 弱視の学生も、すれ違った人の顔を識別しにくいため、スムーズに挨拶ができません。外見からは視覚障害者とわからない人もいて、本人が気づかないうちに、「挨拶もしない礼儀知らず」と誤解されてしまうこともあります。そのため、やはり周りにいる人の方から声をかけ、自分の名前と相手の名前を言って挨拶をするのが親切です。

周囲の人から会話のきっかけを

 視覚障害学生にとって、人と会話をすること自体には何の不自由もありません。しかし、周囲の状況を把握することが難しいため、だれにどのタイミングで話しかければよいかなど、会話のきっかけをつかめない場合がよくあります。そこで、周りにいる人の方から積極的に声をかけて会話のきっかけを作る配慮が必要です。

状況を言葉で

 視覚障害学生は、今何が起こっているのか、自分はこれから何をすればよいのかなどがわからずに、不安や不便を感じることがあります。しかし、一言言葉で説明するだけで安心してその場の雰囲気になじめる場合が多いものです。
 例えば、会合や会食の場では、どういう人たちがいるのか、だれがどこに座っているのかなどを説明することで、視覚障害学生もスムーズに議論や会話に参加することができます。また、途中で人が入れ替わる場合には、「ちょっと席をはずします」「○○さんが来ましたよ」のように、言葉で状況の変化を伝える配慮が必要です。
 日常の会話の中で、テレビや映画のこと、景色のことなど、普通に話題にしてさしつかえありません。ただし、視覚障害学生も情報を共有できるように、必要に応じて状況説明を加えます。

歩行の手助け

 視覚障害学生が道に迷っている様子を見かけたら、「何かお手伝いしましょうか」のように声をかけてニーズを尋ねます。
 実際に道案内をすることになったら、下図の基本姿勢を参考にして誘導してください。

移動介助の基本姿勢

視覚障害学生が、誘導者の肘関節の少し上を軽く持ちます。こうすると誘導者が半歩前を歩くことになり、安全です。誘導者が、視覚障害学生を後ろから押したり、前から腕や白杖を引っ張ったりしてはいけません。

移動介助基本姿勢イメージ


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