四つのポイント

 学年歴に沿って、支援業務を見てきました。細かい語句や内容の理解はともかくとして、一年を通してどのように修学支援が進むのかということをご理解いただこうとしたものです。大体の雰囲気は伝わりましたでしょうか。
 最後に、修学支援の四つのポイントをお話しして、終わりにします。
相談:支援担当者は、障害学生と正面から向き合い、障害の状況などは勿論のこと、性格や好み、考え方などをできるだけ深く理解することが重要です。その上でお互いに相談をしながら、一つ一つ支援を進める必要があります。そのために、特に年度当初は、頻繁に声を掛け、話し合いの場を設定する必要があります。

個別: 障害別や、同じ障害でも程度の違い、障害の期間などにより、個人の能力には大きな違いがあります。また、入学した目的、指向している対象や希望も、当然個々の障害学生では、異なっています。
これらのことから、障害学生が希望する支援にも違いがでてきます。できる限り各障害学生の希望に沿った個別の支援を提供できるような環境を整備する必要があります。

支援:支援は全ての障害学生に“自動的”に提供されるものではなく、障害学生が希望し、申請(希望)した事項に対してのみ行なわれるべきです。必要な支援は、個人の能力により異なるからです。周りが勝手に、或いは“以前と同じに”と判断するものではなく、障害学生本人の状態・考え方・希望などを十分に考慮し、“相談の上での申請”を基本に考えます。

連携:学内には、修学支援に係わりをもつ様々な人や組織があります。これらの相互の連絡はとても重要です。連携が不十分なことにより、学内の物的・人的資源を活かしきれていない場合もあるようです。とても、もったいない話です。十分な連携を持ってください。

 障害学生の修学支援は、大学の独自の判断において、主体的に行なわれるべきものと考えています。ここでのお話はあくまでも“一般論”であり、これをお読みいただいた上で、それぞれの大学にふさわしい修学支援の取り組みを進めていただきたいと願っております。