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平成22年度障害学生修学支援教職員研修会 開催報告

「障害学生修学支援教職員研修会」は、学生支援担当者として、障害学生修学支援のために必要な障害者施策や関係法制度、障害理解、障害学生に関する支援業務等の基本的な知識及びスキルを修得することにより、教職員の能力の向上及び障害学生支援の充実に資することを目的とし、開催しています。

平成22年度は以下のとおり開催しました。

 

期日  平成22年12月8日(水曜日)〜平成22年12月9日(木曜日)

場所  国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3番1号)
主催  独立行政法人日本学生支援機構

協力  文部科学省

参加人数  200機関200名

平成22年度障害学生修学支援教職員研修会に対する参加者の満足度(アンケート結果) 98.7%

 

※この開催報告に掲載されている資料の無断転載を禁止します。著作権は講演者または各資料の作成者に帰属します。

1.プログラム

 第1日 12月8日(水曜日)

1  受付 (9時30分−10時00分)研修会の様子

2  開会式 (10時00分−10時15分)  

3  講演1 (10時15分−10時45分)

4  講演2 (11時00分−12時00分) 

5  講演3 (13時15分−14時15分)

6  講演4 (14時30分−15時30分)

7  体験実習 (15時45分−17時15分)

 第2日 12月9日(木曜日)

8  講演5 (9時30分−10時30分) 

9  講演6 (10時45分−11時45分)

10 講演7 (13時00分−14時30分)

11 研修の総括・意見交換 (14時55分−16時10分) 

12 修了証書授与 (16時10分−16時20分)

2.実施概要

 開会式


 講演1 「障害学生(者)を取り巻く法制度や障害者施策」

講師:内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)付参事官補佐 仁木 俊二

障害者施策や関係法令をめぐるここ約30年の動きや現在の障害者基本法・障害者基本計画・重点施策実施計画について、および今後の障害者制度改革の推進にあたっての方向性、等についての説明がありました。

 【配付資料】

 内閣府 仁木俊二 講演資料(PDF:620KB)


 講演2 「支援に対する基本的な考え方」

講師:筑波大学障害学生支援室シニア・アドバイザー 鳥山 由子

支援に関する基本理念として3点挙げ、そこから障害学生支援の基本的な考え方は社会全体の大きな流れの一環として位置づけられる必要があること、障害学生支援は全ての学生の人間性の育成に結びつく活動であると位置付けられるべきで、そのためには全学的な支援体制や連携、外部資源の導入が必要であること、特に教育組織の主体的な関わりが重要であること、等についての説明がありました。

 【配付資料】

 筑波大学 鳥山由子 講演資料(PDF:115KB)


 講演3 「肢体不自由に関する基礎知識」

講師:広島大学大学院教育学研究科教授 木舩 憲幸

肢体不自由の定義や発生する原因、発生部位や程度と必要なニーズについて、特に大学生活における様々な場面で必要とされるニーズについて説明がありました。また、身近にある小道具を使って肢体不自由に関する疑似体験が可能であることを講師自らデモンストレーションし、大学生活でのニーズについて疑似体験により当事者の目線で考えてみることの必要性について説明がありました。

 【配付資料】

 広島大学 木舩憲幸 講演資料(PDF:213KB)


 講演4 「聴覚障害に関する基礎知識」

講師:福岡教育大学付属特別支援教育センター教授 太田 富雄

聴覚障害にもその聞こえ方により様々な型があることが説明され、聴覚障害者はどの様に聞こえるかのデモンストレーションがありました。また、読話について実際に簡単な実習が行われたほか、情報保障に関する支援体制についての状況や特徴の比較についての話がありました。

 【配付資料】

 福岡教育大学 太田富雄 講演資料(PDF:225KB)


 体験実習

・ 「手話体験」

講師:筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター准教授 大杉 豊

手話は独立した言語で地域や年代等により様々なバリエーションがあり、最近出てきた新たな言葉に対応する手話単語の整備が進められていることの説明があり、大学生活に必要な手話単語について実際に映像を投影しながらいくつかの単語について実演がありました。講師自身が聴覚障害者のため、当日は手話及び手話通訳者による音声翻訳により説明が行われました。

 【配付資料】

 筑波技術大学 大杉豊 説明資料(PDF:92KB)

ノートテイク体験実習の様子

 

・ 「ノートテイク体験」

講師:京都市福祉ボランティアセンター 桐澤 夏樹

ノートテイクの目的、話し言葉を要約筆記していく際の文章処理に関する具体的なポイントについての話があり、実際に簡単な実習が行われました。また、関東聴覚障害学生懇談会の聴覚障害学生と支援学生から、それぞれ所属する大学での支援の様子や、支援を受けることで、大学での学習や生活にどのような変化・効果があったかについて、直接語られました。

 

 ※右の写真は当日の要約筆記の体験実習の様子です。


 講演5 「視覚障害に関する基礎知識」

講師:筑波大学障害学生支援室助教 青柳 まゆみ

視覚障害にも盲と弱視、先天性と後天性など様々な種類や様々な見え方があること、学習支援を行うピア・チューターを始めとした筑波大学の事例紹介、視覚障害学生への必要な支援や障害学生が身につけておきたい能力などについての説明がありました。

 【配付資料】

 筑波大学 青柳まゆみ 講演資料(PDF:405KB)


 講演6 「病弱・虚弱に関する基礎知識」

講師:和歌山大学大学院教育学研究科教授 武田 鉄郎

2010年3月に日本学生支援機構が作成した「障害学生支援についての教職員研修プログラム」のDVDの当該部分を上映し、「病弱・虚弱」は医学用語ではなく行政用語として関係法令に使われていること、法に規定された内部障害の7種類や小児慢性特定疾患について、支援が必要な学生に対する支援の実際について、等が説明されました。(「障害学生支援についての教職員研修プログラム」については、全国の大学・短大・高専、各都道府県教育庁等に配付しています。)

 ※「障害学生支援についての教職員研修プログラム」ホームページ

  

 講演7 「発達障害に関する基礎知識」

講師:京都教育大学発達障害学科准教授 佐藤 克敏

発達障害の定義や種類、発達障害者支援法、発達障害のある学生の事例や困難例とその対処法、講義や演習で実施されている支援内容等について、文部科学省の協力者会議による定義や日本学生支援機構や国立特別支援教育総合研究所、日本LD学会の調査等をもとに説明が行われました。

 【配付資料】

 京都教育大学 佐藤克敏 講演資料(PDF:495KB)


 研修の総括・意見交換

参加者には事前に「ふりかえりのためのワークシート」を配付し、一部の課題は事前に記入のうえ研修会当日に持参し、残りの課題をこの時間に記入してもらいました。30名前後の7つのグループに分かれ、さらに、各グループで4〜6名の班に分かれ、ワークシートに基づいて、班ごとに各参加者の課題や研修を通じて学んだことを情報共有したうえで、発表を行いました。その後、グループ全体で討議・情報交換を行いました。


 修了証書授与