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先進的学生支援の紹介 ≪東北文化学園大学 Student JOB≫

今回は、学内の清掃などの業務を有償ボランティアとして学生に斡旋する修学支援制度「スチューデントジョブ」を実施している東北文化学園大学の松永哲夫事務局長と、竹下昌一StudentJOB担当主任にお話を伺いました。【平成19年2月】

 

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Q&A

(左)竹下StudentJOB主任、(右)松永事務局長

(左)竹下StudentJOB主任、(右)松永事務局長

 

 

スチューデントジョブ窓口

スチューデントジョブ窓口

 

 

窓口に設置されたタイムカード

窓口に設置されたタイムカード

 

 

清掃中の学生の皆さん

清掃に取り組む学生のみなさん

 

立ち上げの経緯について教えてください。
松永小山理事長から「自分がアメリカで経験してきたスチューデントジョブ(以下SJ)を学生にやってもらうことはできないか」との提案があり、18年度から職員3名を配置して取り組んでいます。
特に医療系の学生は、授業料以外にも書籍代などお金がかかりますが、学内でアルバイトができれば移動時間もかからず、授業の空き時間を活用して学資を得ることができます。 現在、清掃の他、パソコンの貸出や図書館の図書貸出業務などに250名の学生が参加しています。

 

清掃の管理・運営は学生が行っているのですか?
竹下勤務時間はタイムカードで管理し、給与は振込支給です。修学支援制度として、時給は一般のアルバイトより高めの800円に設定しました。
枠組みは職員が作りましたが、運営については学生主体にしていくために、メンバーの割振や清掃方法の統一、古紙の回収、消耗品の節約等について、SJ学生による小委員会が討論し、決定する方向で進めています。SJのノウハウは、学生が先輩から後輩へ伝えていきます。
清掃の体制としては、各号館ごとにリーダーとサブリーダーを配置して、リーダーは清掃の指示や清掃場所の分担、日報(学務部長回覧)の作成などを行います。

 

担当職員の役割と、学生と接する上で留意していることは?
窓口対応や、貸出用のパソコンのメンテナンスも必要です。学生達の声を汲み取って、次にどのような取組みに繋げていくかがSJ担当の仕事です。あまり教育的にやると学生がついてきませんので、見守る姿勢で接しています。

 

制度の立ち上げ、運営面での御苦労はどんなところですか?
学生は清掃のプロではありませんので、最初は先生方から苦情が入ることもありました。また、SJは有償のため学生保険の対象外となりますので、実習室など高価な機材のある教室の清掃は行わないことなど、条件面を一つずつクリアーにしていきました。
補講や実習などが入ると予定のメンバーが崩れたり、人員が不足することがあります。ワークシェアの観点から、なるべく偏らないように計画したいのですが、試験期間は難しいですね。

 

学生の皆さんはSJにどのように取り組んでいますか?
清掃に学生の個性が出ますね。リーダーになる者もいれば、清掃だけに集中したい者もいます。10数人のクルー(SJ学生)をまとめるリーダーには、責任感と実行力、人間的魅力がないとクルーがついていきません。リーダーがあまり指導的な態度をとると、感情的な反発も出て、職員のフォローが必要なこともありますが、うまく折り合いをつけられるようになります。教育的なプログラムとしておもしろいと、やり始めてから感じました。
組織の中でどう動くかという経験は重要で、我々が想像していなかった副産物だと思います。また、同じ敷地内に大学と専門学校がありますので、お互いの校舎を清掃することで、普段話す機会のない学生とも交流が生まれているようです。

 

この制度の教育的な意図は、どのようなことですか?
有償とはいえ、学生自身が清掃することによって、薄れてきているボランティア精神を持つ方向にシフトしてくれればという期待はあります。
大学が存続の危機に直面した時、「自分達の学校を守ろう」という気運が教職員・学生の中から自然発生的に高まり、団結しました。この時、約6万人の市民が大学存続のため署名してくださったことに感謝し、毎年6月に仙台市内で清掃活動を行っていますが、全学の約1/3にあたる800名程の学生が参加しています。
年月が経つにつれ、学生の意識も希薄になっていくかもしれませんが、ボランティア精神を持って地域社会に貢献する取り組みの中で、愛校心に目覚めるということはあると思います。
SJ初代の学生は、大学が危機にあった時の1〜2学年です。当初は「他の学生の傍らで清掃するのは抵抗があるのでは」「募集しても集まらないのでは」と心配しましたが、「大学のために行動しよう」という土壌がありました。清掃していない学生にも、SJの学生が清掃する姿は目に入っているはずで、「自分たちの学校を汚さない」という意識が広がっていけばと思います。
保護者の方から「施設維持費が学費に含まれているのに、学生に清掃させるとは・・・」というご意見をいただいたこともあります。「学生が清掃する様子をぜひ見ていただきたい。この活動を通して様々なことを学んでいると思います」とお話ししましたが、ご理解いただけたらと願っています。

 

今後の方向性について、どのようにお考えですか?
清掃の精度を上げること、地域貢献として行っている清掃活動(ボランティア)へ繋げること、将来的にはOBとの繋がりを保ちながら地域貢献していければと考えています。
SJの学生が社会に出てどんな活躍をしてくれるか楽しみにしています。下積みからリーダーになれば4年間でいろいろな経験ができます。学生の帰属意識を高め、社会勉強にもなるSJの活動を広げ、「SJの学生をぜひ欲しい」と企業に言われるようになればと期待しています。

 

SJに取り組む学生さんにお話を伺いました。
清掃中の学生の皆さんは、SJのジャンパーを身につけ、協力して清掃に取り組んでいました。SJを始めた動機を伺うと「17:00〜19:00の時間帯なので、次の日に影響なく働ける」「通学に時間がかかるのでアルバイトの時間を取るのが難しいが、学内なら可能」など、”学業のためのアルバイト”という目的意識が明確である点が印象的でした。また、「SJを通して仲間ができた」「普段の学校生活でもゴミが目に付くようになった」などのお話もありました。


参考

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