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先進的学生支援の紹介 ≪東北公益文科大学 障害学生支援≫

今回は、「公益マインド」を掲げる東北公益文科大学(山形県酒田市)の学生支援課・学生相談室を訪ねました。
学生相談室長の伊藤眞知子教授、学生相談室の松尾あさ子相談員、社会福祉士養成コース担当の田中清講師、学生支援課の矢口親斉学生支援係長の4人にお話を伺いました。【平成19年3月】

 

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Q&A

左から矢口学生支援課長、田中講師、伊藤教授、松尾学生相談員

写真左から 矢口学生支援係長、田中講師、
伊藤教授、松尾学生相談員

 

 

ノートテイク講習の様子

ノートテイク講習会の様子
(東北公益文科大学提供)

 

 

ノートテイク講習会の様子

ノートテイク講習会の様子
(東北公益文科大学提供)

2月に実施されたノートテイク講習会について教えてください。
地域の要約筆記の会の方や聾学校の先生の協力を得て、平成19年2月10日、11日、17日、18日の4日間計16時間のプログラムで、ノートテイク講習会を実施しました。参加者は約20名で、そのうち半分が東北公益文科大学の学生です。大学コンソーシアムやまがたのネットワークを使って県内の大学等に呼びかけたところ、他大学からの参加もありました。 ノートテイク講習会は、3年前に初めて入学した聴覚障害学生が、ノートテイクについて学生相談室に相談してきたことが、きっかけで始まりました。

 

障害学生の支援について、どのように取り組んでいますか?
本学では聴覚障害、言語障害、下肢機能障害等の学生が在籍しています。学内の組織である学生相談連絡会議が中心となり、障害学生ごとにタスクフォースを設置し支援してきましたが、来年度から少し組織を変えて対応していく方向で進めています。個々の障害に合わせて、何が出来るか考え「障害があって困っているのであれば、障害の部分だけサポートする」ことにしています。
例えば、下肢機能障害の学生は車椅子を利用していましたが、大学が新しく、バリアフリーに対応した学生研修寮(ドミトリー)がキャンパス内に立地しているなど、設備も整っていますので特別の支援がなくても修学することができ、昨年卒業しました。
幸い教職員も学生も、お互いの顔が見える規模の大学ですので、障害学生が困ったときは、友達関係での助け合いができています。また、学外で活動しているボランティアサークルのサポート体制が、そのまま大学内での自然発生的なサポート体制に繋がってきています。大学として(学生ボランティアに関する企画を)意識的に実施したのは、この度のノートテイク研修が初めてではないでしょうか。

来年度も障害学生が入学する予定です。その学生のために、田中講師がチーフとなって横断的な特別支援チームが編成されました。JASSOの障害学生修学支援ネットワークを使って拠点校等に相談させてもらっています。
既に出身高校に聴き取りに行き、どんな学習机が良いのかを本人や高校と相談して修学環境を整えています。学習机を本学の教室へどのように設置するかを考えたり、教室入口のわずかな段差の解消やトイレ・休憩室の整備を進めたりしています。また、ドアの開閉、教科書やノートの取り出し、食事等いろいろな介助が必要となりますので、学生同士で助け合える支援体制づくりを検討しています。
万全の準備体制で障害学生を受け入れる大学等もあるでしょうが、本学は障害学生と一緒に考えて、徐々に作り上げていく方法で、後追い的ではありますが、柔軟に対応してきました。

 

学生支援を行う中で心がけていることは何でしょうか?
来る者は拒まず。学生相談で関係を切るということはありません。気になる学生には自分から繋がって行くことにしています。
どこまで教職員やご家族の方等と連携していくか、共有するかは難しいですね。障害学生もそうですが、1人1人違うのですから、それぞれに応じた個別の対応が当然だと思います。

 

今後の課題を教えてください。
ピアサポートの仕組みを検討する段階に来ていると思います。
発達障害に関して言えば、他の大学でどんな取り組みをしているのか知りたいですね。さらに、障害学生への就職支援は課題ですね。特にこの東北地区において、企業の受入れの実態はどうなのかといった部分の情報が全く入ってきません。制度や指針は理解しているのですが、実際はどうなのか。障害を持った方の就職についての実態調査や障害者の就職支援団体の情報がほしいです。
 
酒田市の緑豊かな文教地区にたたずむモダンな建物の東北公益文科大学は、地域の方々が気軽に立ち寄れるオープンな知的空間でもあります。貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。


参考

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