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事例No.121(難聴)ノートテイクの実施について

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:500から999人

対象学生

受験時、聴覚・言語障害(難聴)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

受験・入学

2.内容

  • 受験 生まれつき難聴であり、早口では判りづらいが、ある程度は聞き取れる。父母の方針で小学校から特別支援学校には行かず普通学校で過ごしてきたため、受験前に、保護者より受けるべきか(受け入れてもらえるか)相談があった。
    試験時の口頭試問で、質問がある程度理解出来ていると判断が出来る対応であったため、学科教員間で協議した結果、受け入れ可能と判断した。
    保護者面談では、ハンディを乗り越えて勉学する、勉学させる意思は強固かどうか、勉学に対し家庭の協力が得られるかどうかの意思確認を行なった。大学側としては協力出来ることは実施するが十分には出来ない可能性もあることを伝えたが、本人に努力させる、さらに厳しく鍛えて欲しいと、保護者より要望が有った。この結果を受け、合格の方向で進めることとした。

学校の対応

  • 出身高校の進路指導担当者及び担任と面談  高校での様子のヒアリングを行なった。本人は特別支援学校には行かず普通学校で頑張ってきた、大学においても頑張ってくれると考えているが何か支援が必要な場合には相談に乗るとのことだった。
  • リメディアル教育 1年生ではリメディアル教育の対象となり、担当教員が丁寧なフォローを実施しており、本人の現状の勉学レベルを把握して日常の勉学に対する支援も実施した。
  • ノートテイク  他学年の学生の協力を得たノートテイクによる支援を提案し実施した。本人は感謝していたが、概してノートテイクを実施した科目の成績はあまり芳しくなく、やはり「頼る」傾向が出てきていることが判明し、その結果3年生以後はノートテイクは実施していない。
  • 座席 入学後、難聴を配慮し席を最前列にしていたが本人からの要望により普通の席に戻した。(最前列でも後ろの席でも聞こえにくさは変わらないが、黒板等が見えにくいことの改善になるため。)

学生等の反応

  • 納得して、問題なく修学している 最近は勉学に積極性が出てきており、質問要望を述べるようになってきた。本来の明るい性格から、適宜、同級生がフォローに入ってくれている。正確なコミュニケーションをとる手段としてメモを常に持参し、不明な点は筆記で内容理解を進めている。
    男性教員の声が聞き取りにくいため、男性教員はゆっくりかつ明確に話すことを心がける必要があり、学科会議等で要望している。授業においては、自律的に授業を受ける姿勢が重要であり、自力で勉学に立ち向かえる努力が必要なことを説明し理解を得た(保護者もノートテイクした科目の成績が良くないことを理解していた。)。今後とも自立して勉学するためのチャレンジが必要でゼミでもその方向で指導する旨を説明し保護者の理解を得た。
    特にパソコン操作は今後の就活においては重要になってくるため、卒業までに一通り使用できる状態に持っていきたい旨、保護者に伝え了解を得た。本人はハンディを背負っているが就職活動については今以上に努力が必要であることを認識してもらった。障害者枠でのチャレンジが必要と考えていることも説明をし理解を得た(保護者は聴覚障害は障害者枠の中でも厳しいと考えていることも判った。)。本人が努力するための援助はすることの説明をした。

【参照】

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