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支援ガイド_聴覚_入試・面接

 面接時には面接担当者の質問がわからない、本人の回答が通じない等の困難が生じがちです。また、集団面接では他の学生の発言内容がつかめなかったり、発言の機会を得にくい等の問題が生じることもあります。これらを解消するため、面接時には筆談を用いたり、ゆっくりはっきり話す、手話通訳やノートテイク、パソコンノートテイク等の情報保障者を配置するなど、コミュニケーション上の配慮を行なうことが求められます。

個別面接

 個別面接では、面接担当者が質問を行なうときと、本人が発言するときのそれぞれについて、コミュニケーション方法を確認しておくことが必要です。手話通訳やノートテイク、パソコンノートテイク等の情報保障者を配置する場合には、下記を参考に問い合わせてみると良いでしょう。この場合、必ず入学試験であることを伝え、厳正な試験に応じた技術を有する情報保障者の派遣を依頼することが重要です。また、コミュニケーション上の注意点は面接担当者全員に周知し、コミュニケーション面の不自由さが面接に不利にはたらかないよう配慮を徹底しておく必要があるでしょう。

問い合わせ先
聴覚障害者情報提供施設や手話通訳者派遣センター、あるいは市区町村の障害福祉課や社会福祉協議会等

パソコンノートテイクについては、まだ全国的な派遣制度が整備されていないため、サークル単位で派遣を行なっている地域もあります。
これらの派遣サービスは、入学試験や入学式などの単発の行事での利用は可能ですが、大学の授業など継続的に続く場面には対応していないことが多いのでご注意ください。


 情報保障者には医師や看護師と同様に守秘義務が課せられていますので、試験内容等が外部に漏れることはありません。ただし、情報の漏洩について嫌疑がある場合には、誓約書を書いてもらうなどの対応をとることも一案でしょう。

個別面接の流れ

準備 □聴覚障害のある学生との打ち合わせ
□必要な配慮事項の確認
・面接担当者の質問時にはどうやって内容を伝えるか?
・本人の発言時にはどうやって面接担当者に伝えるか?
口話や筆談の場合 情報保障が必要な場合
筆談等に必要な道具の準備
( ホワイトボード、スケッチブック、ペン等)
面接時間の検討
コミュニケーションに多少時間がかかることが予想さ れるため、面接時間を長めに確保
面接担当者への十分な連絡
情報保障者の確保
入学試験であることを伝え、技術レベルが高く、若い世代の聴覚障害者に対する情報保障に慣れている人を派遣してもらう
筆談等に必要な道具の準備
ホワイトボード、スケッチブック、ペン等
情報保障者を介す場合でも、通じにくいと感じる場面では、筆談を併用すると良い
情報保障者の控え室の確保
面接時間の検討
コミュニケーションに多少時間がかかることが予想されるため、面接時間を長めに確保する
面接担当者への十分な連絡
試験
当日
面接室の確認
・ 表情や口の形が見やすい配置になっているか?
・ 面接担当者の顔は明るくはっきり見えるか?
・距離は遠すぎないか?
・ 筆談用具は利用しやすい位置にあるか?
面接担当者同士の打ち合わせ
聴覚障害のある学生とのコミュニケーション方法について改めて確認する
情報保障者と聴覚障害のある学生との顔合わせ
面接内容等を打ち合わせする前に、一度聴覚障害のある学生と情報保障者の間で顔合わせを行ない、コミュニケーション状況を確認する
情報保障者による面接室の確認
部屋の配置や情報保障を行なう位置を確認し、機材のセッティングなどを行なう
情報保障者と面接担当者との打ち合わせ
面接にて尋ねる予定の質問事項などを確認するとともに、情報保障を介したコミュニケーション方法について確認する
情報保障者控え室における待機
情報保障者は試験時間まで控え室で待機
面接時 コミュニケーションに配慮しながら面接の実施
「質問がわからないときにはゆっくりきき返し、時間がかかってもかまわないこと、これが試験の点数に影響を与えることはないこと」を伝え、確実なコミュニケーションを最優先する。面接担当者側も通じていないと感じたり、発言がきき取れなかったときには、必ず確認するよう心がける。

【参考】情報保障者の手配(学外機関に依頼する場合)

手話通訳 ノートテイク
(手書き要約筆記)
パソコンノートテイク
(パソコン要約筆記)
人数 1時間以内:1人
1時間を超える場合:2人から3人
1時間以内:1人
1時間を超える場合:2人から3人
1時間以内:3人から4人
2時間以上の講演の場合:4人から6人
謝金 1,500円から4,000 円/時間・人
(はじめの1時間が5,000円、以降1時間ごとに2,000円等)
1,500円から4,000円/時間・人
(はじめの1時間が5,000円、以降1時間ごとに2,000円等)
1,500円から5,000円/時間・人

集団面接

 集団面接を行なう場合、面接担当者や受験生同士の会話がわからなかったり、発言のタイミングがつかめず、聴覚障害のある学生に不利にはたらいてしまうことがあります。また、他の受験生もコミュニケーション方法がわからず、発言にとまどってしまうことが予想されるため、どのような方法で発言すれば良いのか具体的に示しておくと良いでしょう。

【打ち合わせ】

聴覚障害のある学生との打ち合わせ
必要な配慮事項の確認
・面接担当者が質問するとき/他の受験生が発言するとき/本人が発言するとき
・発言のタイミングをつかむ方法(司会をたてる、発言するときには挙手する等)
試験状況のシミュレーション
面接時間の検討

準備

情報保障者の確保

筆談等に必要な道具の準備
情報保障者控え室の確保
面接担当者への十分な連絡
  集団面接で情報保障を用いる場合、全員が伝達された内容を確認できるよう工夫が必要です。例えば、パソコンノートテイクを利用する場合、入力された文字を スクリーンで投影し、全員が確認しながら進めることで、平等な条件を確保できます。また、手話通訳を利用する場合も、パソコンノートテイクを併用したり、 伝わりづらい部分は筆談を利用するなどして、確認をはさみながら面接を進めると良いでしょう。

試験当日

情報保障者と聴覚障害のある学生の顔合わせ
面接室の配置確認
・聴覚障害のある学生の席から全員の顔が見えるか?
・聴覚障害のある学生の席から手話通訳やパソコンノートテイクのスクリーンがよく見えるか?
・他の受験生や面接担当者が手話通訳者やパソコンノートテイカーの様子を確認できるか?
他の受験生への説明
 試験前の説明の際に聴覚障害のある学生の存在を伝え、面接上の注意点を伝える。できれば面接開始前に少し練習の時間を取り、コミュニケーションが成立することを確認すると良い。
 ・グループ内で司会進行役を決定する
 ・発言の際には手を挙げ、司会の指名を待って話をする
 ・話をするときには口をはっきりあけ、ゆっくり大きな声で発言する
 ・発言の合間でパソコンノートテイクのスクリーンや手話通訳者の様子を見てきちんと通じているか確認しながら話をする
 ・早すぎる時には面接担当者が発言の途中で注意を与えることもある

集団面接室の配置の例

面接時

コミュニケーションに配慮しながら面接の実施

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