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日本留学経験者の声(カウィー・シンソムブーンさん/タイ)

カウィー・シンソムブーンさん

カウィー・シンソムブーンさん
○Demonstration School of Suan Sunandha Rajabhat University卒業
○親の仕事の都合により、小学校2年次途中から3年9ヶ月、大淀小学校(大阪市)に在学
○日本語能力試験(JLPT):N1(2013年第1回)N2(2010年第2回)
○英語語学試験TOEIC 710pt, IELTS6.0
○高校でのGPA:3.46(満点4.00)
○九州工業大学情報工学部機械情報工学科の私費外国人留学生入試に合格、2014年4月から進学
○JASSOの学習奨励費給付予約制度(EJU成績優秀者枠・2013年度第1回)を利用、月額48,000円の奨学金の4年間(通常修業年限)の受給資格を得ている。
(2014年3月時点)

(本文中、カウィーさんを“K”、お母様のMrs. Bang-orn Sinsomboonさんを“B”と表示。)

1.大学選び、受験、合格に関すること
(1)なぜ日本に留学しようと思ったのか?
K:親の仕事(外交官)の都合により、小学校2年次の2学期から5年次修了まで、大阪市の大淀小学校で学んだ。当時の担任の先生がとても親切でクラスメートも何でも分からないことを優しく教えてくれるから、日本人が好きになった。このことが、日本に留学したいと思った最初のきっかけ。
B:先生はとても面倒見がよく、気を遣ってくれた。おかげで、クラスメートとも1週間で友達となることができた。実際は夏休みに入る2週間前に学校に入ったのだが、その2週間に友達がいろいろと教えてくれた。
(2)日本留学のどのようなところに魅力を感じたか?
K:日本はタイに比べ、新たな科学技術によって大変発展している国で、自分の勉強する分野にはよい。
B:その他、日本の会社の人材育成は特徴だと思う。アメリカ系の会社であれば、仕事に即対応する能力がある社員に仕事を与え、完了することを期待しており、習う機会をあまり与えられないが、日本の会社では社員がその専門を学んだことがなかった場合でも、熱心さややる気があれば、仕事の機会を与え、教えてくれる。
(3)どうやって合格大学の情報を得たか?
K:JASSOタイ事務所や大学のホームページでの情報。
B:JASSOの日本留学フェア(バンコク)にも2012年度、2013年度と足を運んだ。
(4)他の日本の大学や、タイの大学への進学希望、情報収集は?
K:タイの大学では、タマサート大学工学部英語コース(SIIT)からの合格を、九州工業大学合格前に得ていた。
B:日本留学フェア(バンコク)では、2012年度は九州工業大学の他、大阪大学ブースも訪問したが、大阪大学が定めるEJUの基準点が高く厳しいと感じた。2013年度は他に、九州大学、静岡大学NIFEEプログラム、福井工業大学など。
(5)どうやって大学との連絡をとったか、またその時困ったことは?
K:不明な点などはJASSOタイ事務所を通じて連絡を取ってもらった。
B:願書等は日本語であり、郵送の方法など含め、すでに日本国内にいる留学生専用の出願システムになっていると感じた。JASSOタイ事務所がなければ出願できなかっただろう。
(6)大学での二次試験の内容、そのためにどんな準備をしたか?
K:小論文、面接、口頭試問(数学・理科)。小論文では、何を勉強したいか、卒業したら何をしたいかといったことを日本語で記述。面接では、なぜこの大学・学部で勉強したいかという志望動機の問いに日本語で回答。口頭試問は、プロジェクタに映し出された問いに対し、ホワイドボードに回答する形。
(7)大学から合格通知を受け取ったときの気持ちは?
K:最高です。
B:とてもうれしい。日本で勉強させたかったから。タイの大学に進学すれば、友人もおり楽しいだろうが、日本では躾や規律が厳しい一方、指導・サポートが充実しているように思える。
(8)入学できてよかったことは?
K:日本で勉強できること。
B:今後、大学院に進学するか、帰国前に日本で仕事するか、いろいろな将来の可能性があると思える。
(9)これらの進学の準備を進めるに当たり、JASSOタイ事務所のスタッフの対応はどうだったか?
B:ありがたかった。日本の大学のどの部署に連絡してよいかわからないし、言葉の問題もある。
JASSOがあって助かったし安心した。もしサポートがなければ、送られてきた書類も自分だけでは理解できず無理だろうと思っていた。JASSOが力付けてくれたため頑張っていけた。
(10)その他、日本の大学の外国人留学生入試で望むことは?
K:EJUの実施回数を増やしてほしい。(高校での中間試験等の日程に重なってしまうこともある。)
B:EJUの基礎学力を日本語しか認めていない大学は考え直してほしい。日本語の専門用語を覚えていないため最初は多少問題かもしれないが、そもそも英語で理解しているため、キーワードがわかるようになれば講義を理解していけるのではないか。
(面接のために渡日したことについては?)
K:問題ない。
B:合格したから問題ないと言えるが、合格しなかった場合は日本への渡航費が無駄になったということになる。もし、Skypeなど遠隔面接ができる大学が増えれば、日本に留学したいタイの学生は増えるだろう。
(在留資格認定証明書の問題は?)
B:私費外国人留学生入試・合否通知が2月後半に行われているため、渡日前、在留資格認定証明書を入手するぎりぎりの時間になってしまう。すでに日本にいて進学準備をしている留学生のためのみの入試制度のように思える。在留資格認定証明書の申請手続きは時間がかかるため、大学には合格通知書をできるだけ早めに通知していただきたい。入学式の参加に間に合うように。

2.EJUに関すること
(1)日本語の学習方法、難しいところは?
K:EJUについては、全ての科目、過去問題を買って解くとともに、対策講座を行っているバンコクの塾で勉強した。塾は、web検索を使って自分で探してきた。第1回は1ヶ月ほどしか準備の時間がなかった。第2回は比較的余裕をもって準備できた。
記述問題は時間が短く、難しい。読解問題も時間が短い。多く練習しておかないと対応できない。JLPTN1のほうが時間の余裕がある。聴解・聴読解は、N1と同じくらいの難しさと感じた。
(2)理科(物理)の学習方法、難しいところ、タイで学習しないものは?
K:塾では、日本語で勉強した。タイでは「…の場合の速度は何か?」など、答えを解くような問題しかないが、EJUには与えられた条件から数式をつくるような問題があるのがタイと異なるところだった。
(3)理科(化学)の学習方法、難しいところ、タイで学習しないものは?
K:有機化合物反応、金属イオン分離などはタイで学習しない。
(4)数学(コース2)の学習方法、難しいところ、タイで学習しないものは?
K:微分・積分については、日本のほうが深く学ぶように思える。

3. その他
(1)JASSOの制度や、JASSOタイ事務所に関する要望等はないか?
B:他の学生にもサポートしてもらえるようにしてください。JASSOの事務所があり、JASSOのEJU等制度があり、日本語能力が十分あれば、タイでEJUが受験でき、(日本語学校に行かなくても)日本の大学に入学することができたことで、時間を短縮できた。また、他の国も、JASSOの事務所のサポートが必要だと思う。
(2)将来は?
K:将来は自分が留学生として得たことを無にせずに、習得した知識を活かして国際産業関連などの仕事に取り組みたい。できれば、タイ国の発展に貢献したいと思っている。
(3)同じように日本の大学(学部)に進学を希望する後輩に、一言メッセージを!
K:本当に日本留学したいなら、高校1年次から準備をしたほうがよい。
B:日本留学したいなら、EJUの準備を進めたほうがよい。EJUの対策を先に進め、高校の勉強を後から復習するようにするぐらい。もし高校2年次からの準備だったら遅すぎると思うが、(Kaweeさんの場合は)日本語ができたから助かった。日本語ができない場合は、英語コースの日本の大学に進学するという方法もある。