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事例No.733(発達障害の重複)授業中の居眠りを注意する、出席コード入力の確認、口頭指示の文字化の申し出

【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:1,000から1,999人

対象学生

学科(専攻):理学、1年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 申し出を受けた部署:障害学生支援部署
  • 支援の申し出に関する申請書(様式)がある
  • ニーズの聞き取りのための面談を実施した

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導 実習、フィールドワーク等、事務窓口での対応

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、教育部門
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 特にフォローアップは行なっていない
  • 行なっていない理由:本人から退学の申し出があり受理したため

相談内容

面談時に以下の診断内容報告とともに、申出内容を相談した

  • 広汎性発達障害(自閉症スペクトラム症)
  • 注意欠如症
  • 日中過剰眠気
  • 高次神経心理機能障害

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:「日中過剰眠気」により、授業中に眠っている場合、なるべく起こしてほしい

決定した配慮内容:配慮の不提供を決定した
不提供の理由:高等教育機関としての本来の業務に付随するものではなかったため
授業中の居眠りを注意して改めさせる支援希望について、申し出のある学生へ指導することのみ、科目担当教員へ周知することは高等教育機関として対応できないと説明。寧ろ、本人申し出の原因である病状を緩和させるため、医学的治療を集中的に受けることを優先させてはどうかと提案
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:相談申し出時、該当学生は授業へ殆ど出席できておらず、出席することと、居眠りの原因を特定の上、医学的治療を受けることを提案したが、本人の状態改善には至らなかった。単位取得はおろか授業への出席もできずに退学を願出た。

申し出内容2:広汎性発達障害の影響もあり、授業出席時に「出席コード入力」を忘れることもあるので、授業終了後に個別確認してほしい

決定した配慮内容:配慮の不提供を決定した
不提供の理由:障害者でない学生との比較において同等の機会の提供とはならないため
授業開始時に、教室内の全学生対象に「出席コード入力」の周知・説明が行われているが、教員が全学生の「出席コード入力」操作を確認することは不可能である。本人には「出席コード入力」を忘れた場合、リカバリーするため担当部署へ申し出ることを伝達した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:支援申し出の面談時に、保護者は該当学生の修学と医学的治療とを同時進行させたい意向だったが、保護者と本人との意思疎通が不十分であることが判明。大学として、該当学生の状態を憂慮して医学的治療行為を優先させてはどうかと提案したが、保護者が最後まで両立に拘わった

申し出内容3:広汎性発達障害の影響もあり、(本人が授業の授業出席時、窓口来室の対応時等で)口頭での指示を、メモ等の見える形での指示に変えてほしい

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した
殆どの授業では、授業中もしくは授業終了後に、資料等が配布されており、該当学生が出席すれば資料参照の上修学できる環境が整備されていることを説明。配慮依頼文書に基づいて、本人の特徴を関係者間で情報共有した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:該当学生の欠席状態は全く改善されず、修学意欲も著しく低い状態で、窓口へ相談来室することや”困り感”を申し出てくることも皆無であった。以上のような状態が改善されことなく、退学願が出された

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等の申し立てはなかった

【参照】

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