障害学生修学支援情報に関するご質問

視覚障害

点字入試の点訳方法や情報管理等、点字入試に関して教えてください。

A.

■入学試験点訳の特性
入学試験問題の点訳は、受験の機会均等の実現のために、大学の責任において行なわれるものと考えられています。その内容は、一般の試験問題と大きく変わるものではありませんが、点字が表音文字であるため、漢字に関する問題や字数制限のある問題などでは、変更や代替問題の作成が必要になる場合があります。
また、点字で表すことのできるスペースの制限や触覚による認知の特性から、図表の表し方には多くの場合特別な配慮が必要です。

■入学試験点訳の方法
入学試験問題の点訳は、試験当日の早朝から大学内で行なわれるのが通例ですが、問題量によっては、前日から泊り込みで行なわれる場合もあります。

限られた時間内での点訳のため、通常8から10名の点訳者チームが必要です。このチームは、4から6名の点訳者と4名程度の校正者からなっています。メンバーは入学試験問題の点訳という特別な環境下での特殊な点訳ができる技術を持っており、特に校正者は、各教科・科目の特性を理解した上での点訳ができる者でなければなりません。

点訳者はそれぞれノートパソコンを使い、原問題を見ながら点訳をします。原問題の電子データが提供された場合、全てを手で入力するよりも作業時間の大幅な短縮が可能です。点訳された部分は順次点字プリンタによって印刷され、点字を指で読める触読校正者と原問題を確認する校正者の共同作業によって校正されます。通常、触読校正は視覚障害者が行ないますが、これは、点訳が視覚障害者によって読みやすいものになっているかを確認するためです。

パソコン点訳の場合、同じ問題を複数印刷することは容易にできますので、受験生が複数であっても点訳の手間はほとんど変わりません。ただし、図版に関しては手作業が多いため、複数部数作成するにはそれに応じて手間と時間がかかります。
複数の点訳者の共同作業で点訳するため、点訳にとりかかる前に問題を十分に検討する必要があります。特に、解答方法や図表などの提示に工夫が求められる場合は、検討作業に大変時間がかかることがあります。また、出題者と点訳者が協議することが必要な場合もあります。 協議をしながら学内で事前に点訳作業を進めたり、外部機関に点訳依頼したりする場合は、問題の管理に十分注意を払う必要があります。

点字試験では、時間延長の特別措置が認められ、試験時間がずれることや点字器が大きな音を出すことから、点字受験者は試験終了まで一般受験生とは隔離され、別室で試験が行なわれます。ただし、通常の試験時間を1.5倍にすると、長時間になり過ぎることもあり、そのようなときには試験時間を延ばすのではなく、問題数を削減するなどの措置が取られるケースもあります。問題数を減らす場合は、評価の基準内で検討することが重要になると思います。

解答用紙としては、通常の点字用紙が使われます。状況によっては、パソコン入力で解答するという方法もあります。
特に点字用紙で解答する場合は、解答用紙、下書き(計算)用紙の区別をすることは受験生にとって負担になるため、試験終了後、受験生自身が整理して提出するのが一般的です。点字問題に対応した解答の書き方や注意事項は点字で用意し、試験開始前に受験生に提示します。
一般受験生が問題を持ち帰ることが許されている場合には、点字問題の持ち帰りも許すのが通例です。

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