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4. 年度始め

年度始め

 年度始めが支援担当職員の最も忙しい時です。
  入学式では、重度視覚障害学生や車椅子使用者の介助・誘導の指示があります。聴覚障害学生にも誘導が必要な場合がありますし、着席位置の表示を行なう場合もあります。また、手話通訳者への対応もあります。

 続いてオリエンテーション。年度始めのこの時期、異動やら何やら、職場自体ちょっと落ち着きません。新入生の様々な問い合わせや健常学生への対応もあり、非常に忙しい時期ですので、オリエンテーションまで対応しきれず、障害学生と同じクラスの友人などにまかせっきりということも稀ではないようです。特に、学外でのオリエンテーションやフレッシュマンセミナーなどがある場合、そのような対応では、心配な面があります。
 オリエンテーションが終わるといよいよ授業開始です。重度視覚障害学生への支援としての点訳作業は、既に終了している場合もあるので、この時期は、ノートテイカーの募集・登録及び配置計画作成が主要な仕事になります。
 しかし、聴覚障害学生も支援を行なう健常学生も、それぞれ自分が受ける授業が決まっていないため、テイカーを配置する作業はとても大変で、混乱することもしばしばあります。障害学生のクラスの友人を頼ったり、極めて稀ですが支援担当者自らがノートテイクをしたりと、履修届けが完了するまで、調整・変更・再調整の連続です。

 授業開始に併せて、授業担当教員に「授業における障害学生への配慮」の依頼を出し、また「配慮マニュアル」を配布する必要があります。授業の中で、どのような配慮を行なえば良いかなどを周知徹底するためです。しかし、教員からそんな配慮はできないなどの“お叱り”や苦情が出ることもあり、改めての説明と再依頼が必要となります。
 「配慮マニュアル」は、配慮すべき事項や支援体制などを解説したマニュアルで、大学により数枚のコピー印刷のものから、十頁を越す製本されたものまで様々です。きちっとした冊子を作りたいと考えるのは誰しも同じですが、支援体制が整っていないのに立派な冊子を作ってもしようがありません。実態に応じたマニュアルで十分です。むしろ、「いつか立派なマニュアルが出せるように、支援体制作りをしていきたい」というお考えを伺いましたが、一つの到達点を示すものと考えればよいのではないでしょうか。

 このような状況が5月のゴールデンウイークくらいまで続きます。この間に、支援を希望している障害学生全員との面談を始めます。日々の状況はどうか、授業保障はきちっとなされているかなど、要望や意見を聞き、必要に応じ対処します。それぞれの学生に個別の支援が原則ですので、代表に聞けば良いというものでもありません。
 ただ、障害学生との面談といっても、支援を希望しているのは、大学に在籍している全ての障害学生ではないので、一大学に何十人もいるということはあまりなく、面談がいつまでも続くというわけではないのです。
 
 このような障害学生との面談、教員や他の職員、支援学生との緊密な連絡により、いかにして支援の輪を確立していくかということが重要であり、また、その要として支援担当職員が認知されることも必要です。
 あそこに行けば何とかしてもらえる、と(障害学生からも教職員からも)思われるようになれば、しめたものです。

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