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第2回 視覚障害学生への授業支援方法(日本福祉大学)

質問コーナー

筆者紹介

水野 暁子
【日本福祉大学情報社会科学部教授障害学生支援センター長】
専門は、植物生理学と障害学生支援(教育方法・支援ソフト開発・福祉用具)
立体コピー資料を作成するためのソフト開発や、聴覚障害者が授業を受ける際のサポートシステムの開発に取組んでいる。
また、障害学生支援センター長として、障害学生支援業務の統括や、障害学生・支援学生のアドバイス等を行っている。

日本福祉大学 水野暁子先生

Q.質問

全盲の学生が入学することになりましたが、当校に全盲の学生が入学するのは初めてですので、授業支援の方法や必要な機材、またボランティアの募集方法を教えて下さい。

A.回答

授業について
1.一般的な支援方法 ( )内は、支援のための機器やソフトです。
(1) レジュメや資料の点訳(自動点訳ソフト、点字プリ点字を読む男性ンタ)
(2) 弱視学生には拡大文字の資料を作成
(3) 音訳・授業中のリーディング(デイジー録音再生機)
(4) IT利用支援(スクリーンリーダー、画面拡大ソフト、点字ディスプレイ、スキャナ、OCRソフト)
(5) 触図作成(立体コピー機)

2.支援はファイルから
 教員から資料が電子化されたファイルを受け取って下さい。自動点訳・加工(資料の拡大や触図作成のため)が楽にでき、視覚障害学生自身がPCを使って読むこともできます。

3.学ぶチャンスを大切に(でも無理なく)
 視覚障害がありますと、「何もできない」と思われがちですが、工夫してできることが多くあります。一方、無理な課題を与えても学力向上に結びつきません。学生本人とよく話し合い、出身校や関係機関とも相談しましょう。

ボランティア募集について
 入学直後のオリエンテーションの際、障害学生自身がボランティア募集の呼びかけを行なうことも一つの方法です。講座や学習会も、ボランティア活動に入るきっかけになります。

学内外の生活
 学習を進めるためには、学内外の生活の安定が不可欠です。キャンパス内や通学路の歩行訓練や、食堂の利用の仕方を考えるなどの活動も大切です。

点字を読む男性

日本福祉大学の視覚障害保障の流れ

 日本福祉大学に入学しようかと考えている、視覚に障害のある受験生や学生にお話するつもりで、日本福祉大学での障害学生支援を紹介します。

入学試験はどうやって受けられるのかな? 大学では点訳などはどうするのだろう?

  • オープンキャンパスの障害学生支援センターの相談ブースを訪ねてみよう。
  • 模擬授業に参加して、大学の授業を体験してみよう。
  • 障害学生や支援学生に会って、大学生としての生活をイメージしてみよう。

めでたく合格した!

  • 障害学生支援センターで面談して、具体的な支援方法を一緒に考えてみよう。
  • 自分の障害やどんな支援を望むかも含めて、人に説明できるようにしよう。
  • 生活の安定は学習の進歩の基礎なので、通学路やキャンパス内の歩行訓練を受けてみよう。
  • 「障害学生・支援学生のためのキャンパスガイド」を読んでみよう。障害学生の役割なども書いてあるよ。

入学式を迎えた! オリエンテーションって何だ?

白杖を使う男性

  • 入学式は、支援センターの学生スタッフが案内してくれるよ。
  • オリエンテーションでは、履修の仕方、生活の注意など、大事なことがいっぱい説明されるので、注意して聴こう。
  • 障害学生支援センターのオリエンテーションでは、是非、自分から「ボランティア募集」をアピールしよう。
  • 視覚障害学生の団体や支援サークルの人たちと知り合いになろう。
  • Webで履修登録を行なうので、PCの操作に慣れている先輩や支援センタースタッフのサポートも受けて、確実に登録しよう。

授業が始まった

液晶タイプの拡大読書器

  • 点訳・音訳・PCでファイルを読むなど、資料の読み方について、それぞれの授業の担当教員と話し合おう。最初の授業の時に、自分から教員に話しかけよう。支援センターからも教員に対して「配慮のお願い」を配布しているので、遠慮はいらないよ。
  • 点訳は、教員から支援センターに依頼が来て、点訳サークルの人たちが点訳しているので、図やグラフも工夫しながら触図にしているよ。点訳された資料は、自分で支援センターに取りに来てみよう。
  • 授業の場で渡された資料(新聞記事など)は、音訳も便利だよ。
  • 授業中の板書を読むには、リーディングサービスを頼もう。
  • 「情報処理演習」は、特別支援クラスがあるよ。既にパソコンを使っている人にもお勧め。しっかり勉強してパソコンやインターネットを駆使しよう。
  • 困っていることは、早めに相談しよう。支援の方法について、気軽に相談しあおう。見えないこと・見えにくいこと・見えること、お互いに想像しにくいこともあるので、よく話して理解を深めよう。学習のことだけでなく、食事や買い物のことなんかも遠慮はいらないよ。

試験だ~!

  • 試験の時には、その都度、試験方法について申請することになっているので忘れないようにしよう。
  • 具体的には、別室受験、試験時間延長、点字受験、問題・解答用紙の拡大、パソコン受験、拡大読書幾の使用、などがあるよ。パソコンのスキルや授業の内容によって、適した試験方法が変わることもあるので、担当教員と相談して、よく考えよう。

障害学生支援センターのイベント案内

  • 利用者懇談会:月1回開催(を目指しているところ)。他の障害のある学生たちや、様々な支援活動をしている学生たちと知り合う良い機会なので、お互いに支えあって、楽しい学生生活を!支援センターからの大事なお知らせもあるし、みんなで議論することもあるよ。
  • 施設点検:毎年1回開催。キャンパス内や通学路の安全確認や、改善点を見つけることが中心だよ。まだまだ改善の余地はいっぱいあるよ!
  • 各種ボランティア講座:利用者として気付いたことも大事なので、是非参加しよう。他の障害に関わる講座も面白いよ。

将来は?

  • 就職状況は、現在でもなかなか厳しい。どんな配慮や支援があれば何ができるかを、理解してもらおう。チャンスがあった時を無駄にしないよう、実力をつけよう!

ピックアップ

  • イベントカレンダー
  • 教職員のための障害学生修学支援ガイド