1-1:何を、いつ、どこで?
Q1:留学をするには、何から始めたらよいですか?
A1:目的や動機を明確にすることから始めましょう。
- 準備には次の3つのステップがあります。
ステップ1:留学の目的や動機を明確にする。
ステップ2:留学の種類や方法を知り、その中から、自分の留学目的に一番合ったものを選ぶ。
ステップ3:留学の実現までの基本的な流れを知り、一つ一つの手続き(情報収集・資料請求>学校選択>出願>入学許可・入学手続き>渡航手続き>渡航・留学開始)を進めていく。
- ステップごとの注意点はガイドブック「私がつくる海外留学」を参考にしてください。
- 具体的な情報(主な留学国・地域への留学の手引き、各国への留学に関する公的機関のウェブサイト集、イベント説明会など)は「海外留学情報ページ」からご覧ください。
Q2:留学の準備はいつ頃から始めたらいいですか?
A2:語学学校への留学の場合は約半年前から、高校・大学・専門学校等への留学は1年半ぐらい前から始めることをお勧めします。
- どんな留学をするかについてじっくり考えることが大切ですし、学校とのやりとりや入国・滞在手続きなどにも意外に時間がかかるものです。
- 学校が始まる1年くらい前に出願を締め切る大学や奨学金もあります。
Q3:何をどこの国で勉強したらいいのかが決められません。
A3:留学の目的をしっかり固めれば「どんな留学がしたいのか」が見えてきて、その実現に適した分野やコース、国などがはっきりしてきます。
- 「留学でどんな知識や能力を身につけたいのか」「留学後、どのような自分になっていたいのか」などを考えてみてください。ガイドブック「私がつくる海外留学」の第2章の「質問」も参考にしてください。
- (希望する条件が極めて近い場合、)文化環境や自然環境が自分の好みに合うかどうかから国を絞るのもいいでしょう。
Q4:どこの国・地域が安全ですか?
A4:ある程度は調べることはできます。ただし、100%安全な国や地域はありません。
- 外務省の「海外安全ホームページ」で、事前に危険地域の情報を得ることができます。「どうしてもそこでしか自分が望む留学が実現できない」場合を除いて、危険地域は避けるのが賢明でしょう。
- その他、以下のような方法で治安の情報を調べることができます。
*留学先国の公的機関の情報:地域の犯罪件数などをウェブサイトで公表している国もあります。留学予定国の警察庁など担当機関のウェブサイトを確認してみましょう。
*現地の日本国大使館・領事館:ウェブサイトで情報を公開したり、現地に住む日本人に向けて情報を発信したりしている場合があります。
- ただし、100%安全な国や地域はありません。自分の身は自分で守るという心構えが大切です。
1-2:留学の種類
Q5:語学留学で成果をあげるコツはありますか?
A5:具体的な目標を設定しましょう。
- まず、「仕事に役立てたい」、「大学に留学するために必要な語学力を得たい」といった動機を明確にし、そのために達するべき目標(留学後の就職先や進学先が要求している語学試験の成績など)を設定しましょう。
- そして、語学試験の成績などにより今の実力を把握し、目標へ到達するために最適な留学計画を立て、適当な学校やコースを選び、実行しましょう。
- 学校で学んだことは普段の生活の中で積極的に実践し、生きた言語を使う機会を増やしましょう。
Q6:ワーキング・ホリデーと留学はどう違いますか?
A6:ワーキング・ホリデーでは、語学学校通学、アルバイト、旅行などさまざまな体験をすることができます。一方、語学を集中的に長時間学びたい人は、語学留学を計画された方がよいでしょう。
- ワーキング・ホリデー制度は、相手国・地域の青少年(おおむね18歳〜30歳)に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため、1年間(国によっては2年間)の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を、政府間の協定により相互に認める制度です。
- 2010年12月現在、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、デンマーク、台湾、香港が対象で、ワーキング・ホリデー専用のビザを取得して渡航します。
- 滞在期間中に語学学校への通学も可能(ただし国によっては3〜6か月以内に制限)で、現地の生活を楽しみながら比較的自由に語学学校にも通ってみたい人向けと言えます。
*参考:
Q7:大学や大学院で学ぶことに比べ、語学留学だけでは留学の価値は低いのですか?
A7:「留学の価値」を留学の種類で判断すべきではないでしょう。
- あなたの留学の目的が「限られた時間の中で語学の能力を最大限高める」ことであるならば、語学留学は十分に意義のあるものです。自信を持って語学留学をしてください。
- なお、「語学だけではちょっと物足りない」と感じる場合は、専門分野に関する授業も聴講できたり、課外活動も体験できたりするようなコースを選択するとよいでしょう。
Q8:学位はとらなくてもいいのですが、語学ではなく、専門分野の勉強をしたいです。
A8:学位や単位の取得を目的とせず、海外の大学に一定期間在籍して学ぶこともできます。
- visiting student、non-degree studentといった名称で、学位課程の授業への参加や単位の取得を認めている大学もあります。extensionなどと呼ばれる公開講座のようなコースに参加できる場合もあります。
- そのほか、たとえば英語圏の大学(主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランド)では、留学生を対象とした、学位や単位の取得を目的としない6か月または1年程度のコースもあり、Study Abroad Program、Year Abroad Program、Junior Year Abroad Programなどと呼ばれています。
- ただし、これらのコースでも学位や単位の取得が目的の場合と同じレベルの語学力と学力が必要とされる場合が多いようです。
1-3:留学時期の決め方
Q9:日本の高校卒業後すぐに海外の大学に留学できますか?
A9:できる国とできない国があります。
- 留学希望先国の教育制度を事前に調べましょう。たとえば以下のような場合があります。
*日本の高校を卒業していれば大学入学資格がある場合
*「日本の四年制大学の1年次修了」、「日本の大学の入学試験合格(大学入試センター試験利用)」、「留学先の言語による準備コース(通常1年。『ファウンデーションコース』などと呼ばれる)を修了」などを前提条件とし、さらに所定の入試に合格すれば認める場合
*語学力や高校の成績を証明する書類を提出させ、十分な能力があると認めれば入学を許可する場合など
- 主な国については日本学生支援機構の「海外留学情報ページ」や「海外留学情報リンク集」からご確認ください。
- なお、芸術系の学科では大学入学資格が不要の場合もあります。
Q10:日本の大学生・大学院生が、在学中に留学することはできますか?
A10:日本の大学に在籍したまま留学し、帰国後復学することも可能です。
学校によって制度が異なりますので、在籍校に事前に確認が必要ですが、大きく分けて次の(1)〜(3)の方法があります。
(1)日本の在籍校の制度を利用して留学する
「交換留学」、「派遣留学」などと呼ばれ、1学期〜1学年間、在籍校と学生交流協定を結んでいる海外の大学で履修します。
- 留学した期間も日本の在籍校の修業年限に算入されます。留学先校で取得した単位は、協定の定める範囲内で日本の在籍校の単位として認められ、必要な単位を満たせば留年せず卒業する ことができます。留学のための奨学金制度を設けている大学もあります。
- 留学中の学費は日本の在籍校か留学先校のどちらか一方に支払うのが一般的です。
- 最近では、日本の在籍校と留学先校の両方の学位を取得できる、ダブルディグリー、デュアルディグリーなどと呼ばれる制度を提供する大学もあります。
- 夏休みなどを利用した短期間のプログラムを実施している大学もあります。
(2)認定制度などで留学する
在籍校の制度を利用せず、自分で留学先校を選んで自分で手続きを行う場合でも、一定の条件を満たせば休学扱いにならない場合があります(「認定留学」などと呼ばれます)。
- 留学期間のうち、一定限度の年限が日本の在籍校の修業年限に算入されることもありますし、留学先校で取得した単位が日本の在籍校の単位として認められることもあります。
- 留学中の学費は日本の在籍校と留学先校の両方に支払うのが一般的ですが、授業料を一部免除したり、交換留学や派遣留学対象の奨学金への出願資格を認めたりする大学もあります。
(3)休学して留学する
- 休学期間は通常日本の在籍校の修業年限に算入されませんが、留学先校で取得した単位が認められることもあります。
- 留学中の学費は通常留学先校にのみ支払いますが、学籍を確保する条件として授業料を半額程度納めるよう在籍校から求められる場合もあります。
- 留学を休学理由として認めない大学もありますので注意してください。
Q11:社会人でも留学できますか?
A11:社会人になってからでも留学できます。
- 海外の学校では、「高校卒業以上」といった学歴に関する出願条件はあっても、出願の時点で社会人か学生かによって取り扱いを変えることはほとんどありません。
- 逆に、分野によっては、一定の職歴が必要とされ、新卒では出願できないこともあります。
- 所属の会社や機関に留学制度がある場合もあります。
Q12: 留学するのに年齢制限はありますか?
A12: 一般的にはありませんが、以下のような場合、年齢の上限、下限の制限があります。必ず情報収集の段階で留学希望先校などに確認してください。
(1)上限: 国によっては美術・芸術関係の専門学校や大学などで受験者の年齢に制限を設けています。
また、奨学金の場合、応募条件に年齢制限があるものが多いです。
(2)下限: 語学学校では、「○歳以上でなければ入学を許可しない」など、年齢の下限を設けている学校やコースがあります。また、コースによっては高校卒業資格を必要としますので、一定の年齢以上でないと受け入れられません。
Q13:高校在学中、大学や大学院在学中、卒業してから…。いつ留学するのがよいでしょうか?
A13:留学に適した時期は、人それぞれです。
- 留学で得たい成果(どんな体験か、どのレベルの学位を取得したいかなど)と、留学に必要な条件と、あなたの今の状況(学力、語学力、資金など)を照らし合わせて、あなたに合った留学時期を見極めましょう。
- 目標と現状のギャップが埋まり、心の準備ができたとき、その時が留学に適した時期です。
1-4:手続き
Q14:留学の手続きは自分でしたほうがいいですか?
A14:私達は、次の理由から、自分自身で留学のための手続きを行うことをお勧めしています。
- 海外で勉強するためには何より自主性が不可欠です。
- 留学の方法(国、学校の種類、課程、留学時期など)には幅広い選択肢があります。自分の将来目標と現在の状況を照らし合わせ、これらの中から最適な方法を自分自身で自由に選ぶことができます。
- 手続きを自分で進める過程で以下のようなメリットが得られます。
*自分のペースで情報収集と手続きを進めることで、自分の目標・留学に対する考えが明確になる。また、目標が当初と変わったときに、それに適した方法(留学方法の変更、日本での進学など)への修正がしやすい。
*語学力や、現地の教育制度や文化への理解が高まる。留学生活にスムーズに移行するための「慣らし運転期間」になる。
*自分で判断し行動する力が身につく。
*留学までの経緯を把握でき、留学後に学校などと見解の食い違いが起こったときに自分の立場を主張できる。特に、授業料や滞在費等の経費を直接支払っていれば金銭上のトラブルを避けられる。
Q15:自分で手続きする自信がないのですが…。
A15:日本の大学に出願するときに業者を利用せずに自分で手続きをするように、海外の学校に出願するにあたっても、コツをつかめば自分で手続きをすることができます。
- 初めから「できない」とあきらめず、このFAQや、日本学生支援機構の「海外留学情報ページ」や説明会等をご利用のうえ、やってみてください。
- 最近は、日本語のウェブサイトやメールで情報提供をしている学校(主に語学学校)もあります。
- 学校のウェブサイトが現地語で書かれていても、用語集や辞書、翻訳サイトなど、利用できるツールはあります。アメリカに関しては日米教育委員会の「アメリカ留学関連用語集」が助けになります。
- このページの「3.学校選択・資料請求・出願方法」もご覧ください。
Q16:信頼できる留学斡旋業者の探し方を教えてください。
A16:留学斡旋業者には国や自治体の許可や登録は必要なく、良し悪しを法制度の面から見分けることはできません。以下のチェックポイントを参考に、賢い消費者の目で、自分の責任と判断により、自分の目的に合った業者・プログラムを選んでください。
日本学生支援機構の「留学斡旋業者の利用について」の「留学斡旋業者を利用するということ」、「業者選びのチェックポイント」をご覧ください。
Q17:留学斡旋業者を利用する場合に気をつけることを教えてください。
A17:留学に関する基礎知識を身につけ、自分の留学の目的を明確にしたうえで、できることは自分で行い、必要なサービスだけ利用しましょう。
日本学生支援機構の「留学斡旋業者の利用について」の「留学斡旋業者を利用する場合に気をつけること」を参考にしてください。
Q18:どんな場合にトラブルになりやすいのですか。
A18:日本学生支援機構の「留学斡旋業者の利用について」の「トラブルにつながりやすい例」を参考にしてください。
Q19:トラブルになったらどうしたらいいでしょうか。
A19:法律の定めを参考にし、国民生活センターや消費生活センターにアドバイスを求めながら、業者と交渉していくことになりますが、話し合いで解決しない場合は民事訴訟を起こすことになります。
日本学生支援機構の「留学斡旋業者の利用について」の「トラブルになったら」を参考にしてください。
1-5:情報収集
Q20:留学に関する信頼できる情報はどこで得られますか?
A20:必ず一次情報源(オリジナルの情報源)で最新の情報を確認してください。
- 学校情報を調べるときはその学校のウェブサイト、ビザについて調べるときはその国の駐日大使館、というように、情報の種類ごとに最も適した一次情報源があります。
- 日本学生支援機構の「海外留学情報リンク集」をご覧ください。
Q21:実際に留学した人の経験談を聞きたいです。
A21:次のようなところから経験談を得ることができます。
ただし、経験談はあくまで個人のその時点での体験・解釈ですので、より具体的な留学のイメージをつかむためなどの参考程度にしてください。
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