【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度
発生時期:授業開始後

対象学生

学年:2年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった

2.支援が必要とされた場面:実習、フィールドワーク等

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者) :障害学生支援部署、学生生活支援担当部署、教務担当部署、施設・設備担当部署、教育部門、保健管理部門
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聞き取り、情報共有等を行なっている

相談内容

2週間の研修旅行(必修単位)に関する支援を希望した

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:車椅子での見学

決定した配慮内容:申し出通りの配慮の提供を決定した
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを完全には満たしていないが、学生も概ね満足している
事後評価の理由・詳細:本人の体力に限界があるため、他の学生と同程度の見学を行なうことはできなかった。しかし、本人もそれは理解している。旅行前に予想していた以上に体調の悪化が生じた。


申し出内容2:バリアフリーの宿泊設備

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した=大学の宿泊施設にバリアフリー室を新たに整備した。ホテル宿泊の期間はバリアフリーの設備がある部屋を確保した。
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している


申し出内容3:皆と同じようなものが食べられない

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した=他の学生と同じように食事がとれないため、本人が食べられるものを教員が購入するなどの支援をした
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等の申し立てはなかった

その後の経過、課題等

この学生は病弱と、疲労を防ぐために車椅子で生活しているという重複の障害であったが、外から見てもわかりづらく、専門医も少ないという状況で、主治医をもたず生活していたため、万が一体調が悪化した場合、どのように対応するのかが大きな問題となった。本人、保護者と、大学や引率教員の責任について理解を求めるための面談を複数回行なった。本人と相談する中で、体調の把握のためには、医療機関を受診して、主治医を持つことが必要だということになり、旅行に参加するための意見書や診断書を出してもらうことができた。本学では初めてのケースで、研修旅行の参加に診断書等の提出を条件とするルールがあったわけではない。意見書や診断書を元にさらに本人と話し合いながら、大学として支援できる限りのことを行なった。本学では必修授業であるこの研修旅行に参加できる程度の体力がない病弱学生が複数おり、今後も同様の支援を検討することになると思われる。

【参照】