【事例紹介】

事例が起きた時期

平成29年度
発生時期:入学後

事例が起きた学校

国立高専、学校規模:1,000から1,999人

対象学生

学科(専攻):工学、2年次

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出があった
  • 申し出を受けた部署:障害学生支援部署
  • 支援の申し出に関する申請書(様式)がある
  • ニーズの聞き取りのための面談を実施した

2.支援が必要とされた場面:授業・研究指導 実習、フィールドワーク等、学生寮への入居、施設等の利用やサービスの提供

申し出への対応

1.支援の申し出の受付

  • 配慮の提供について、学内の関係部署による検討・協議を行なった
  • 協議に参加した部署(者):障害学生支援部署、学生生活支援担当部署、教務担当部署、施設・設備担当部署、教育部門、保健管理部門
  • 配慮内容の決定は建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 決定した配慮内容について学内関係部署に配慮依頼書を配付した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • 当該学生に対して、定期面談を行なっている
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聞き取り、情報共有等を行なっている

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:物質工学科への配属を希望

本校では、2年生進級時に最終的な配属学科が決まる学科選択制度を導入している。当該学生は物質工学科への配属を希望した。

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した=高濃度の危険薬品を扱う実験において、現在の環境では他学生と同様に参加することは認められない。専門学科の教員が安全上の観点から判断した。今後、どのような工夫が可能か検討を続ける。
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:物質工学実験中の危険回避動作が出来ないことから、劇物を使う実験に関しては、安全確保の観点から実験を見学とし、代替としてレポートを課すことで学生と保護者で合意した。


申し出内容2:土日祝日の在寮を認めてほしい

(当該学生は入寮しているが、土日祝日は舎監が外部委託となるなるため急病時等の対応に課題があり、土日の許可していない)

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した=寮務主事の判断で、1年間(残り半年ほど)は週末は帰宅することとなった。ただ、試験期間中は例外的に在寮を認める、悪天候時は帰宅を強要しない、といった話し合いがなされた。
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
事後評価:ニーズを満たせなかったが、学生は理解し、我慢している
事後評価の理由・詳細:翌年度になって土日祝日の在寮を認めたことで、他の学生と同じように土日祝日の部活動に参加することができるようになった。土日祝日の在寮を認めるにあたっては、障害者福祉事業に携わる専門家(医師)の意見を聞いて判断した。


申し出内容3:学校敷地内のバリアフリー未整備箇所(階段、段差等)の整備を進めてほしい

決定した配慮内容:学校が提案した配慮の提供を決定した=寮の居室のある建物の玄関ドアを自動ドアとする。また、玄関まで段差がないように建物内外にスロープを整備する。今後も継続的に学校敷地内のバリアフリー化を進める。
配慮内容決定時点での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:その後特に何も言ってきていない
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:バリアフリー化には、多大な費用と工事期間を要すること、また、限られた予算の中では年次計画でバリアフリー化を進めることを保護者と学生に理解してもらっている

その後の経過、課題等

化学の実験は立ってする。当該学生は下肢機能障害のため、立ってバランスをとることが難しい。化学は劇薬を使い、グループワークもするので、リスクを優先に考えていた。
しかし、実験の前週に必ず予習をするが、その際に担当教員と当該学生が綿密に流れを打合せをしたところ、殆どの実験に参加できることが判明した。実験の授業は複数の教諭が立ち会うが、作業が複雑な場合には、教諭の一人が当該学生の横につくようにしている。そのため、実験に参加できている。

【参照】