開催報告

令和2年2月15日(土曜日)、日本学生支援機構は宮城教育大学と共同で障害学生支援専門テーマ別セミナー【建設的対話】を開催しました。
まず主催者の日本学生支援機構および宮城教育大学の村松隆学長が挨拶し、続いて宮城教育大学の植木田潤教授から「ユニバーサルとユニークをつなぐ大学での教育的支援」を主題に講演を行ないました。
講演の中では「特定の人のためでなく、障害の有無にも関係ない(すべての)集団のためユニバーサルデザイン」と「一人ひとりにとってニーズが違うユニークな合理的配慮」の対比を説明しながら、一人ひとりの異なるニーズを把握し、適切な合理的配慮の実現に迫っていくにあたっては対話が不可欠であることを示しました。
さらに、対話の場面では、障害学生の困りごとに共感してくれる人間が重要であることを挙げ、こうした共感してくれる人間とのつながりのなかで、障害学生が現実と向き合い、不安や不満を感じても負けない力を身につけることができていくのではないかと述べました。

休憩をはさんで、聴覚障害当事者と宮城教育大学の松崎丈准教授による取組についての話題提供と、発達障害当事者と東北大学の榊原佐和子特任講師による対談形式の話題提供があり、参加者は当事者から語られることばに熱心に耳を傾けていました。

最後に宮城教育大学の野崎義和講師のファシリテートによるパネルディスカッションがあり、パネリストには東北大学の池田忠義教授、同志社大学の土橋恵美子障がい学生支援チーフコーディネーター、話題提供で登壇した松崎准教授が登壇しました。

パネリストからの学内支援体制に関する情報提供の後、「合理的配慮の提供において必要な支援の申し出がない学生」に焦点を当てた意見交換を行ない、学生にとって来訪しやすい窓口づくりや部署間の連携強化、学生の過去に提供された支援と自分が望む支援の申し出の調和の図り方などについて議論しました。

参加者は117名で、アンケートの回答からは94.5%の満足度(十分に満足した+概ね満足した)を得ることができ、「当事者の方のお話は大変貴重だった」「困りごと、困り感の種類の多さにおどろいた」「配慮ということばには、日本的な共感やおもんばかるということが含められていると考えてよいという話が新鮮だった」などの感想が寄せられました。

開催概要

テーマ

 障害学生の4年間の学び・成長を支えるための大学作りー障害学生と教職員との対話に視点を当ててー

主催

独立行政法人 日本学生支援機構、国立大学法人 宮城教育大学

開催日時

令和2年2月15日(土曜日)11時00分から16時00分まで(10時30分受付開始)

会場

TKPガーデンシティ仙台
〒980-6130(宮城県仙台市青葉区中央1-3-1 AER内)

募集要項

  • 参加対象者:障害学生支援に携わる高等教育機関(大学・短期大学・高等専門学校)の教職員、及び地域関連機関(高等学校を含む)の教職員、関連企業関係者、高等教育機関に在籍する学生
  • 参加定員: 150名
  • 参加費:無料(参加に伴う旅費等は各所属機関にてご負担願います。)

プログラム・配布資料

掲載資料は著作権により保護されており、各掲載資料の著作権は資料作成者に帰属し日本学生支援機構は資料作成者の利用許諾に基づき掲載しております。著作者に無断で掲載資料の転載、二次利用を行なうことは禁じられています。また、参考文献、引用部分については出典元に著作権が帰属します。


PDFファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。