理事長

 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、進学率の上昇に伴う高等教育の規模の拡大、学生の多様化、国際化の進展に伴う留学生数の増加や国際交流の活発化を背景として、平成16年4月1日に、国の様々な学生支援事業を総合的に展開する中核機関として創設され、以降、奨学金貸与事業、留学生支援事業および学生生活支援事業を通して、次代の社会を担う豊かな人間性を備えた優れた人材の育成と、国際理解・交流の推進を図ってまいりました。これまでのご理解、ご支援に対し、心より感謝申し上げます。

 創設以来、JASSOは、厳しい社会経済状況を背景とした、学生の生活および就職等に関わる問題や、東日本大震災による被災からの復興への取り組みなど、重要な課題に直面しましたが、国および関係機関と連携しつつ迅速に対応し、様々な施策を実施してまいりました。今日の高等教育を巡る環境変化の中で、学生支援の重要性はますます増しており、JASSOの果たすべき責任と役割が一層求められております。

 奨学金貸与事業については、貸与人員は134万人、年間事業費は1兆1千億円もの規模に上り、今や、社会を支える重要なインフラとなっております。量的拡大、質的多様化の中で、セーフティネットの充実、経済力に不安がある方たちへの対応も行うなど、社会情勢や学生支援に対するニーズを踏まえ、きめ細やかな対応を行ってまいりました。今後も、教育の機会均等の実現に向け、意欲と能力のある学生・生徒が、経済的理由により進学等を断念することがないよう取り組んでまいります。
 留学生支援事業については、国が策定した「留学生30万人計画」の目標の達成に向けて、諸外国からの留学生の受け入れ事業に取り組むとともに、国家戦略としてグローバル人材の育成が急務とされる中、日本人学生の海外留学を推進するためのプロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」の執行部門として中心的な役割を担っております。
 学生生活支援事業については、大学等における学生支援の問題を把握・分析しながら、より充実した支援が行われるよう、様々な形でサポートを実施しており、特に障害のある学生への修学支援や学生のキャリア・就職支援については、今後さらなる充実が求められております。

 このように、JASSOは高等教育における学生たちの学びと成長を多方面において支援し、我が国の将来を担う人材の育成を支えるという重要な役割を担っており、国民の皆様の期待と関心は、これから一層高まっていくことと思います。
 役職員一同、我が国の学生支援を先導する中核機関としての公的使命と社会的責任を再度自覚し、また、学校関係者をはじめ各方面の方々からのご意見やご要望に応えながら、より質の高い学生支援事業の提供に努めてまいります。
 今後とも、JASSOの事業に対するご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

独立行政法人日本学生支援機構
理事長 遠藤 勝裕