よくあるご質問 聴覚障害

聴覚障害の程度について教えてください。

聴覚障害の程度は、デシベル[dB]という単位を用いて表します。0デシベルは、聴覚に障害のない成人の聴力の平均を表しており、数字が大きくなればなるほど聴力損失の度合いが大きくなります。

また、聴覚障害があると音がゆがんだり途切れたりすることが多く、補聴器や人工内耳を用いても明瞭にきこえるわけではありません。聴覚障害の程度により、引き起こされる大学生活上の困難や求められる支援は代わってきます。聴力の状態は学生によって異なり、障害の程度のみで学生の抱える困難を把握することは難しいですが、一般的には聴覚障害の程度が重くなるほど視覚的な手がかりが重要とされます。ただし聴覚障害の程度が軽い場合でも、ビデオの音声やマイクを通した音声などはきき取りづらいこともあるため、本人との対話の中で具体的な支援方法を決定していく必要があるでしょう。

【参考】
学校教育法施行令(第二十二条の三)では、聴覚障害の定義について以下のように定められています。しかし、実際には障害の程度に関わらず、困難に応じた配慮事項を検討していく必要があります。
「両耳の聴力レベルがおおむね60デシベル以上のもののうち、補聴器等の使用によって通常の話声を解することが不可能または著しく困難な程度のもの」

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