よくあるご質問 視覚障害

弱視について教えてください。

弱視とは、視力や視野などの視機能低下が原因で、読み書きや移動等の生活機能に困難を継続的に伴う状態のことで、視力がおおむね0.3未満または視力以外の視機能障害が高度な場合とされています。
視野が狭い、まぶしさがある等の見えにくさを抱えており、見え方には非常に大きな個人差があります。
実生活のなかで見えにくいものの例としては、下記のものが挙げられます。

  • 細かい部分がよくわからない(複雑な漢字の判別、花の苗と雑草の区別など)
  • 大きいものの全体把握が困難(目の前にあるビルの形、広い講義室の座席等の配置など)
  • 遠くのものがよく見えない(景色、看板、黒板や掲示板の文字など)
  • 運動知覚が困難(飛んでいる鳥の姿、球技中のボールの動き、歩行者や自転車等の動きなど)
  • 境界がはっきりしない(ノートの罫線、壁とドアの境、一面ガラス張りの建物の入り口、段差、グラスの中の水面など)

弱視の人は、保有する視力を活用しながら生活しており、墨字(点字に対し、通常の文字の総称)を使用することが可能です。ただし、ルーペ(拡大鏡)や単眼鏡などの弱視レンズや拡大読書器を用いたり、印刷物やパソコン等の画面を拡大するなど、網膜像を拡大して読んでいます。移動の際には白杖を利用しない人が多く、一見しただけでは弱視者と気づかない場合もあります。

なお、盲と弱視は必ずしもはっきりと区別できるわけではなく、重度の弱視者の中には、学習の効率や将来の視力の見通しなどから、点字を使っている人もいます。また白杖についても、普段から持っている人もいれば、不慣れな場所や混雑した場所、暗い場所でのみ使うという人もいます。

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