平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」事例集

平成19年度学生支援GP事例集


 平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」の審査結果をふまえ、選定された70件のプログラムの事例を紹介した事例集を発刊しましたので、お知らせいたします。

  • 刊行
  • 平成20年3月
  • 配布先
  • 各大学・短期大学、各高等専門学校、各高等学校、各都道府県教育委員会、各指定都市教育委員会、各都道府県
  • 監修
  • 文部科学省
  • 企画・編集・発刊
  • 独立行政法人 日本学生支援機構
    「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」実施委員会

発刊にあたって

近年、学生を取り巻く環境が大きく変化しており、また、資質、能力、知識の異なる多様な学生が増加しています。加えて、少子化、ニート・フリーターなどの様々な社会的課題も生じており、このような中で、大学等における学生支援においても、従来の取組に比してより一層の工夫・充実が求められています。
 さらに、平成17年1月の中央教育審議会答申「我が国の高等教育の将来像」において、早急に取り組むべき重点施策の一つとして「学生支援の充実・体系化」が取り上げられているなど、大学等における学生支援の充実は重要な課題であり、国公私立の大学等を通じ、競争的な環境の下で取組を支援していく必要があります。
 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(以下「学生支援プログラム」)は、このような背景の下、学生の人間力を高め人間性豊かな社会人を育成するため、各大学、短期大学、高等専門学校における、入学から卒業までを通じた組織的かつ総合的な学生支援のプログラムのうち、学生の視点に立った独自の工夫や努力により特段の効果が期待される取組を含む優れたプログラムを選定し、広く社会に情報提供するとともに、財政支援を行うことで、各大学等における学生支援機能の充実を図ることを目的として、平成19年度から始まり、初年度については272件の申請の中から70件の優れたプログラムが選定されました。
 学生支援プログラムは、社会の要請に応えた大学等のプログラムを支援するものとして重要な意義を持っており、各大学等の改革が一層推進されることはもちろんですが、プログラムの情報を共有の財産として、他の大学等はもとより広く社会に発信・提供すること等により、学生支援全体の活性化を図ることがねらいでもあります。
 各大学等におかれましては、本事例集を積極的に御活用いただき、選定されたプログラムを参考に、学生支援の改革・充実に取り組みいただきたいと考えています。また、高等学校関係者をはじめ多くの方々に本事例集を御覧いただき、改革に向けた各大学等の真摯な取組について御理解いただければ幸いです。
 本事例集の発刊にあたり、申請いただいた大学・短期大学・高等専門学校の関係の方々、審査を御担当いただいた小出委員長をはじめとする「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム実施委員会」委員・審査会委員・ペーパーレフェリーの先生方など、関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

平成20年3月
文部科学省高等教育局学生支援課長
村田善則

序文

 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(以下「学生支援プログラム」)は、平成19年度から実施された文部科学省の新しいプログラムです。
 このプログラムは、「学生の人間力を高め人間性豊かな社会人を育成するため、各大学、短期大学、高等専門学校における、入学から卒業までを通じた組織的かつ総合的な学生支援のプログラムのうち、学生の視点に立った独自の工夫や努力により特段の効果が期待される取組を含む優れたプログラムを選定し、広く社会に情報提供するとともに、財政支援を行うことで、各大学等における学生支援機能の充実を図ること」を目的としています。
 初年度である平成19年度は、大学207件、短期大学29件、高等専門学校36件の計272件の申請があり、その中から大学48件、短期大学11件、高等専門学校11件の計70件のプログラムが選定されました。結果として、修学支援、学生相談、就職支援など様々な学生支援に関するプログラムを選定できたと考えております。
 本書は、選定された70件のプログラムの事例を紹介するものです。収録された資料等は、本プログラムのために作成した申請書を基に、各大学等が若干の補足をしたものです。
 各大学等におかれて学生支援の取組を一層推進していくにあたり、本書に収録された事例が我が国の大学等における学生支援の充実に貢献することを強く期待いたします。
 最後に、学生支援プログラムのために設置された実施委員会やその下で審査を御担当された関係委員の方々、運営を担った独立行政法人日本学生支援機構事務局関係者の多大なる御尽力に対して感謝申し上げます。

平成20年3月
新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム実施委員会
委員長 小出忠孝

取組事例