先輩の声(大阪日本語教育センター)

鄭雨昕(テイウシン)さん(台湾)画像

2024年3月卒業、鹿児島大学農学部農学科 へ進学

「夢に一歩近づくことができました。感謝」
子供の頃、アニメを通じて日本を知り、高校の頃から日本の大学に進学したいという思いが芽生えました。新型コロナウイルスの影響で、長い時間待つことになりましたが、2022年にようやくこの未知の土地に足を踏み入れ、こうして私の人生の新たな旅が始まりました。
大学受験のための語学学校を探すのはなかなか難しかったのですが、インターネットで偶然見つけたこのJASSO大阪日本語教育センターは、ほかの日本語学校と違って朝9時から夕方4時までの全日制でした。日本語だけでなく、基礎科目(総合科目、数学、物理、化学、生物)も教えており、EJUの試験範囲に合わせた授業が行われているということを知りました。授業料は時間数で見れば半日制の語学学校よりも安く、学生寮も併設されているので、コストパフォーマンスが非常に良い学校だと思いました。
初めて大阪日本語教育センターへ行ったとき、多くの手続きをどうすればいいのかわからなかったのですが、先生方は非常に親切で、中国語を話す日本人の先生もおられるので、日本語を学び始めたばかりの人でもあまり心配する必要はないと感じました。
大阪日本語教育センターは国費留学生と私費留学生を受け入れているため、多様な国籍の留学生がいるのが特徴です。私はここでカメルーン、イラン、ミャンマー、グアテマラなど、様々な国の人たちと出会いました。これらは私が台湾にいた頃には想像もできなかったことです。異なる国の人たちと交流し、日本語を学ぶことは、語学学習に非常に大きな助けとなりました。
また、この学校には多くの課外活動もあります。全校的な活動としては、5月にはみんなでUSJへ行き、11月には奈良へ行きました。他にも、2日間のホームステイ、高校訪問、姫路城の日帰り旅行、スピーチコンテスト、年末の国際交流フェスなどがあり、学習以外の生活も非常に多彩で充実していました。毎週金曜日の夜には自由参加の課外体育活動もあり、近くの中学校の体育館をお借りして、バスケットボールやバレーボールで運動不足を解消しました。
大学に出願するには非常に多くの資料を準備する必要があります。またほとんどの大学は面接の必要があり、この部分では、学校の先生方が何度も模擬面接をしてくださいました。学校には先輩たちの面接の経験を共有する報告書などもあり、本番に備えて万全の準備ができました。先生方の指導のおかげで練習を重ね、自信がつきました。練習の甲斐あって、実際の面接は準備していた質問がほとんどで、申請した国公立大学すべてに合格し、第一志望の大学に進学することができました。先生方に非常に感謝しています。
この一年の学びを通じて、日本語力が大幅に上達しました。大阪日本語教育センターに来る前は、EJU(日本留学試験)の読解の正答率が半分程度でしたが、EJU対策クラスの毎週の練習と放課後の復習のおかげで、半年後には正答率が8割以上になりました。また、JLPT(日本語能力試験)のN1も順調に取得し、日本語作文コンクールで上級の部最優秀賞も受賞しました。重ね重ね先生方の指導に深く感謝しています。また、このような優れた学習環境を提供してくれた学校にも感謝しています。大阪日本語教育センターのおかげで、夢に一歩近づくことができました。