東京日本語教育センターでは在校生のための様々なイベントを年間を通じて実施しています。
このページは主なイベントについてご紹介します。
入学式
1年コースは4月、1年半コースは10月に、本センターの学生ホールにて入学式を執り行います。併せて入学オリエンテーションとプレースメントテストも実施し、学校生活への新しいスタートを切ります。
春季校外研修会
5月には授業の一環として、全学生を対象に、春季校外研修会を実施しています。
日本文化や各地の産業の見学と体験を通して、日本をより深く理解することを目的としています。
2025年度は千葉県成田市を訪れ、最新の空港システムや伝統ある寺町の歴史について学びました。
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秋季校外研修会
11月には10月入学生を対象に、秋季校外研修会を実施しています。
2025年度は浅草の散策と東京スカイツリー見学を行いました。
スピーチコンテスト
毎年9月には、スピーチコンテストを開催しています。各コースから選出された学生が、聴衆の前で日ごろの日本語学習の成果を競います。
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令和5年度 日本語スピーチコンテスト 入賞者スピーチ全文
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| ムハメド アミン チャフィー |
- 上級の部 第一位 「不安を味方に」
皆さん元気ですか。私は今日ちょっとおかしな話をするつもりです。それは「不安の魅力」についてです。「不安の魅力」と聞いて、皆さんはどんなことを感じますか。
実は夏休みにこのスピーチの宿題をやりはじめたとき、最初は寮での生活の苦労について書こうとしたのに、なぜか笑ってしまいました。不思議ですよね。不安だったことを思い出すと、なぜか私は笑ってしまうのです。皆さんはきっと「そんなことあるわけない。不安は面白いものじゃない」と思っているでしょう。だから、これから皆さんに催眠術をかけます。あなたもきっと不安の魅力を分かるようになります。じゃ、さっそく本題に入ります。
「不安なことは?」と考えたら、私たち留学生はだいたいみんな同じ悩みを持っています。例えば「両親や国の友達に会えなくて寂しい」、「寮の生活になれるかな」、「ひとりで生活するなんてできるかな」、「今月の奨学金足りるかな」、「彼女を作れるかな」、そうだよね、パンさんセジッドさん。JASSOを卒業した後も、不安はもっと重なっていくでしょう。クラスメートは日本人ばかりです。日本語でうまく会話ができなきゃいけない、成功してもみんなと仲良くなれるわけじゃない、時々文化の違いのため誤解が生まれるかもしれない、人間関係はまさに複雑なことだらけですね。あとは、進学した高専がどこにあるのか、都会から遠いのか、暮らしやすいのか。そういう考えがきっと皆さんの頭に浮かんだことがあると思います。私も同じです。
でも私は、そんな不安がなかったら、きっとつまらない生活を送っていたことだろうと思うのです。他人と話し合うこと、新しいことを試すこと、そしていい友達を作ること、これらは全部「不安」があったから叶ったことです。
昔、シャイな学生だった私は、他の人に話しかけるのが苦手でした。でもひきこもりじゃなかったですよ。友達はいましたよ。3人も。すごいよね?まあ冗談はともかく、知らない人と初めて話すのは私には無理でした。でもここに来てから、「一人でいたくない、一人だと寂しい」という不安が私の背中を押しました。最初は辛かったです。あるとき初めて会った人に自己紹介をしようと思って、口から出た言葉は、「はじめましてアミンさんです。19歳と申します。よろしく」、言った瞬間、私の顔はトマトのように真っ赤になってしまいました。「後悔はたくさんあるけどいい人生だったね〜。最後まで正々堂々戦った。グッジョブ私、そしてグッバイ」と両親に言いたかったあの時。そして三日間、誰とも話せなかったのです。でも、それが今では「笑いたいなら笑え。私も4ヶ月前の私に会えたら笑いすぎて死ぬかもしれない。でもそれが第一歩だ。あの時は恥ずかしすぎたけど、今は笑い話になったじゃないか!」そう思えるのです。
そう、これが「不安の魅力」です。不安は楽しい生活の源泉です。その経験がなかったら今、誰が私にお金を貸してくれるでしょうか。午前4時キッチンのドアに鍵がかかっているとき、誰が私にサンドイッチをもってきてくれるでしょうか。だから不安や悪い考えばかりに囲まれたときは、諦めないで方法を見つけ、そして失敗を恐れないで乗り越えてください。これはまさに人生の本質です。
ただ私の場合、確かに自分でも頑張ったけど、寮の友達やJASSOの先生がいなかったらもっと難しいタスクになっていたかもしれません。だから今、みんなに言いたい「心からありがとう」。
以上です。ご清聴ありがとうございました。
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| ヘンディ チャヒャ スワンディ |
- 中級の部 第一位 「少しずつ」
大切なことっていうのは、人それぞれだと思います。仕事、家族、恋人、または成績。私にとって非常に大切なことは、「少しずつ」ということです。昔は私の趣味はダラダラすることでした。なぜでしょう。休むことができるからでしょうか?確かにそうです。YouTubeを見たり、Instagramを楽しんだりできるからです。
私は日本に来る前、インドネシアでモリナガという会社で働いていました。その会社は日本の会社なので、規則がとても厳しく、あまりひまな時間がありませんでした。仕事のリズムも非常に速く、仕事自体も重くて疲れるものでした。さらに、モリナガで働く人々は時間に正確で、それはインドネシア人の性格とは反対ですよ。
一番大変だったことは、月次レポートをつくることです。みなさん知っていますか。それは毎月仕事を報告することです。私はダラダラするのが好きなので、最初は「今日レポートをやろう」と思いましたが、始めると「明日にしてもいいかなぁ」と考えました。そして明日になると、「週末にやっても大丈夫かな」とまた考えました。そしてついには締め切りが迫るまで私の仕事は終わらず、上司に叱られてしまいました。
「ヘンディくん、こっちに来て。」
「あ~、やばいこれ。」
私はいろいろ叱られてしまいました。しかし、その中でとても心に残る言葉があります。
「ヘンディくん、1を20回かけるといくらになると思う?」
答えは1ですね。
「では、1.01を20回かけるといくらになると思う?」
答えは1.22です。
みなさん、このことから、何が学べますか。つまり、一日1%ずつ改善を続けて20日働くと、一か月後には、20%以上改善することになります。もし一日5%改善できれば、さらに仕事が早く終わり、より良い仕事ができるでしょう。
これは日本人の考え方の原則である「改善」という考え方です。これは本当に私の生活をより良くしてくれました。そしてこの考え方のおかげで、私はさらに日本の考え方について深く学びたいと興味を持つようになりました。
現在、私は日本に住んでいます。ここでの忙しさはほぼインドネシアと同じです。漢字1200個、語彙1500個、文法もとても大変ですね。ですが、私は「改善」について学んでいたので、「漢字1200個を覚えなきゃ」と思うのではなく、「毎日10文字ずつ覚えていけばいいよ」と考えています。皆さんも、この考え方を使うことができますよ。私は日本にはたくさんの素晴らしい考え方があると信じていますので、それを深めるために頑張ります。
私の発表は以上です。実は今日もスピーチの後でダラダラしたいと少し考えています。でも、後悔したくないから、1%勉強しようと思っています。ご清聴ありがとうございました。
校外授業
5月から6月にかけて、東京近郊の教育文化施設等で日本事情の勉強を行います。
近年は東京消防庁の「防災館」を訪れています。防災館では、地震の揺れの体験や防災学習を通して、実際に地震が起きたときにどうすればよいかを学びます。
卒業式
3月には、本センターの学生ホールにて、1年半コース(前年度10月入学)および1年コース(4月入学)の卒業式が執り行われます。先生や学友との別れを惜しみ、大学や大学院への進学を祝いあうとともに、支えてくれた家族や支援機関に感謝の気持ちを伝えます。
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