日本語教育機関教員と高等教育機関留学生教育担当者との研究協議会

日本語教育センターでは、大学等の情報収集や日本語教育機関と高等教育機関との連携に関する研究協議会を毎年開催しています。

2019年度研究協議会の写真(質疑応答)

2019年度研究協議会の写真(講演)

2019年度研究協議会の写真(会場の様子)

1. 第18回(令和4年度実施)の概要

実施日

第18回のテーマについて

日本語学習者の自学習の方法から考えるこれからの日本語教育~日本語教師にできること~

プログラム

        
時間 内容
13時30分~13時35分 開会挨拶
13時35分~13時50分 日本語教育センターからの報告(資料1) 
13時50分~14時50分 講演1  河合淳子氏(京都大学国際高等教育院日本語附属日本語・日本文化教育センター教授)
「日本語学習における自学習の位置づけと方向を探る―Kyoto iUPの経験から―」(資料2)
14時50分~15時00分 休憩
15時00分~16時00分 講演2  熊野七絵氏(独立行政法人国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員主任)
「自学習を支援するための eラーニング教材と教師の役割」(資料3)
16時00分~16時25分 全体質疑応答・意見交換
16時25分~16時30分 アンケート提出
16時30分 閉会

2.第18回(令和4年度実施)の開催結果

令和4年度 「日本語教育機関教員と高等教育機関留学生教育担当者との研究協議会」
令和5年2月25日(土) オンライン開催

新型コロナウイルス感染症の蔓延により、これまでの学校教育のあり方も変化を余儀なくされる中、学習者自らが能動的に学習することの重要性が高まってきました。そこで日本語教育センターでは、「自学習=学習者が授業以外の日本語学習を教師なしで自分で行うこと」と位置づけ、学習者が自ら学ぶ力をつけるために教授者・学習支援者としてどのようにサポート・アシストすればよいか、効果的な自学習のためにどのようなツールがあるか等をこれまでの事例を踏まえ探るため、東京・大阪合同でオンラインの研究協議会を開催しました。今回は「日本語学習者の自学習の方法から考えるこれからの日本語教育~日本語教師にできること~」をテーマに、自学習ツールを活用した授業または作成・活用に精通しておられる河合淳子先生(京都大学国際高等教育院附属日本語・日本文化教育センター教授)および熊野七絵先生(独立行政法人国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員主任)を講師に迎え、実践に即した貴重なお話をうかがいました。また、「日本語学習者がどのような自学習ツールを使用して自学習を行っているか」についてのアンケート調査を当センター在校生および卒業生に対して行い、その結果を報告しました。
参加者は281機関490名で、開催後のアンケートでは、「実際に学んでいる学生達の動画なども見ることができ、日本語学習者への具体的な自学習への導きについてその方法を考える貴重な資料が得られた」「モチベーションが低い学生への学習への習慣づけの方法の提案を聞くことができた」「先生方のお話もわかりやすく、すぐに活用できるような気づきがあった」「教師の役割を改めて認識させられた」などの感想がありました。また、オンライン開催や構成に関しても、「対面で実施できるようになっても、オンラインのオプションがあれば、海外からも参加しやすい」「講演、意見交換会での回答内容共に参考になるものが多く、勉強になった」「情報が豊富で実り多い協議会だった」などのご意見をいただきました。

河合氏が話している様子

 熊野氏が話している様子

質疑応答の様子

報告資料

3. 第1回~第18回のテーマ

  • 第18回(2022年度):日本語学習者の自学習の方法から考えるこれからの日本語教育~日本語教師にできること~
  • 第17回(2021年度):オンライン授業~工夫と課題~
  • 第16回(2020年度):留学生のための基礎科目教育を考える~日本と諸外国の学習項目を比較する~
  • 第15回(2019年度):これからの日本語教育
  • 第14回(2018年度):留学生に求められるプレゼンテーション能力とその指導
  • 第13回(2017年度):支援を必要とする留学生への対応~発達障害を中心として~
  • 第12回(2016年度):日本語教育の現場の取り組みと展望~求められる教育と教員~
  • 第11回(2015年度):ICTを活用した日本語教育の実践について~教室活動を中心として~
  • 第10回(2014年度):メンタルヘルスに問題を抱えた学生及び発達障害の学生への対応について
  • 第9回(2013年度) :留学生の災害時におけるリスクマネジメント及びメンタルケア
  • 第8回(2012年度) :理科系の大学院に進学する留学生への指導
  • 第7回(2011年度) :大学院に進学する留学生への指導
  • 第6回(2010年度) :大学院に進学する留学生への指導
  • 第5回(2009年度) :変化する大学 今、留学生に求められているもの
  • 第4回(2008年度) :留学生の大学への編入における現状と課題
  • 第3回(2007年度) :異文化教育に携わる教員に求められるもの
  • 第2回(2006年度) :大学院に進学する留学生に求められる能力と知識
  • 第1回(2005年度) :専修学校進学生に求められる日本語能力及び基礎知識