本セミナーは学生支援に関わる喫緊の課題をテーマに毎年開催していますが、今年度は、近年のSNSの急激な普及等により学生を取り巻く環境が大きく変化するなかで、学生が関わる事件・事故等が後を絶たない状況にあること、さらには、成年年齢引き下げの検討がなされている状況にも鑑み、大学等におけるリスク対応について広く取り上げる形で開催しました。
主催:独立行政法人 日本学生支援機構
後援:文部科学省、消費者庁、日本学生相談学会、日本消費者教育学会
日時:平成29年11月27日(月曜日)10時30分から16時00分まで
場所:東京国際交流館「プラザ平成」(東京都江東区青海2-2-1)
参加者数:295名
1.開催内容
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当日は、日本学生支援機構の遠藤理事長による開会挨拶に始まり、文部科学省高等教育局学生・留学生課の小代課長補佐からの行政説明が行われ、続いて東京工業大学 齋藤憲司 教授より「学生を取り巻く環境と事件性のある諸問題~求められる対応と体制/学生相談の立場から~」、島根大学 河野美江 准教授より「大学における性暴力への対応~被害者支援から予防まで~」と題した基調講演が行われました。
午後からは、三つの会場に分かれ、「(1)消費者教育」「(2)ハラスメント・人権侵害」「(3)薬物乱用・依存防止」をそれぞれテーマとする分科会を実施しました。分科会ではまず、椙山女学園大学 東珠実 教授(消費者教育)、京都大学 中川純子 准教授(ハラスメント・人権侵害)、警視庁組織犯罪対策部 長沼繁雄 氏(薬物乱用・依存防止)による講演が行われました。講演に続き行われたパネルディスカッションでは、東氏(消費者教育)、中川氏(ハラスメント・人権侵害)および国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 嶋根卓也 心理社会研究室長(薬物乱用・依存防止)がコーディネーターを務め、各分科会の参加者から3名ずつ選出されたパネリストらと意見交換を行いました。
最後に、参加者全員が全体会場に戻り、東氏、中川氏、嶋根氏より各分科会の講演内容等について報告が行われました。
開催後、参加者に実施したアンケートには、「学生指導上のリスクを多方面から学ぶことは意外に少ないので大変参考になった」「基調講演、分科会ともに大学実務者ならではの現状を踏まえた話題として共感できた」「参加した分科会以外のテーマも気になっていたので、分科会報告で簡潔に要点を聞けたのはよかった」といった意見や感想が寄せられ、セミナー全体の満足度は96.0%でした。
2.プログラム
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- ■開会(10時30分)
- ■主催者挨拶(10時30分~10時35分)
- 遠藤 勝裕(独立行政法人日本学生支援機構 理事長)
- ■挨拶・行政説明(10時35分~10時55分)
- 小代 哲也 氏(文部科学省 高等教育局 学生・留学生課 課長補佐)
- 配付資料:文部科学省行政説明
- ■基調講演(1)(10時55分~11時40分)
- 「学生を取り巻く環境と事件性のある諸問題~求められる対応と体制/学生相談の立場から~」
- 齋藤 憲司 氏(東京工業大学 保健管理センター 教授/日本学生相談学会理事長)
- 配付資料:学生を取り巻く環境と事件性のある諸問題~求められる対応と体制/学生相談の立場から~
- ■基調講演(2)(11時50分~12時35分)
- 「大学における性暴力への対応~被害者支援から予防まで~」
- 河野 美江 氏(島根大学 保健管理センター 准教授/学長特別補佐(男女共同参画担当))
- 配付資料:大学における性暴力への対応~被害者支援から予防まで~
- ■分科会 講演(13時40分~14時25分)
- 【分科会1】講演「学生の消費者被害の防止と消費者教育」
- 東 珠実 氏(椙山女学園大学 現代マネジメント学部 教授/日本消費者教育学会会長/消費者教育推進会議会長)
- 配付資料:学生の消費者被害の防止と消費者教育
- 【分科会2】講演「大学におけるハラスメントの多様性とその対応」
- 中川 純子 氏(京都大学 学生総合支援センター 准教授)
- 配付資料:大学におけるハラスメントの多様性とその対応
- 【分科会3】講演「薬物乱用の根絶を目指して」
- 長沼 繁雄 氏(警視庁 組織犯罪対策部 組織犯罪対策第五課)
- 配付資料:薬物乱用のない社会を
- ※出典:「平成29年度版薬物乱用防止資料」(警察庁ウェブサイトへリンクします)
- ■分科会 パネルディスカッション(14時25分~15時10分)
- ≪コーディネーター≫
【分科会1】東 珠実 氏 (前掲)
【分科会2】中川 純子 氏 (前掲)
【分科会3】嶋根 卓也 氏(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 心理社会研究室長) - ■分科会報告(15時25分~15時55分)
- ■主催者挨拶(15時55分~16時00分)
- 頼本 維樹(独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部長)
- ■閉会(16時00分)
- お問い合わせ
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- 独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 学生支援企画課 総務企画係
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- E-mail gakuseishien【@】jasso.go.jp
- メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。
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