本年度より「学生生活にかかる喫緊の課題に関するセミナー」と名称を改め、近年の学生を取り巻く環境が大きく変化する中、社会のニーズが極めて高い喫緊の課題から「民法の一部改正による成年年齢の引き下げと消費者教育」及び「性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進」をテーマとして取り上げて開催しました。
主催:独立行政法人日本学生支援機構
後援:文部科学省、消費者庁、日本学生相談学会主催:独立行政法人日本学生支援機構
日時:平成30年12月14日(金曜日)10時00分から16時00分まで
場所:東京国際交流館プラザ平成(東京都江東区青海2-2-1)
参加者数:301名
1.開催内容
当日は、日本学生支援機構吉田理事による開会挨拶に始まり、文部科学省高等教育局学生・留学生課の成相課長補佐による行政説明が行われました。
セミナー前半は、「民法の一部改正による成年年齢の引き下げと消費者教育」をテーマに、法務省民事局 笹井参事官よる行政説明、横浜国立大学 西村名誉教授による講演の後、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、引き続き西村名誉教授がモデレーターとして登壇し、パネリストの佐賀大学 岩本教授、(一財)日本消費者協会 唯根専務理事、島田弁護士がそれぞれ専門家としての立場から活発な意見交換が行われました。
セミナー後半は、「性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進」をテーマに、(一社)LGBT理解増進会 繁内代表理事、東京大学 高野准教授による二つの講演に続き、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、東京工業大学 齋藤教授の進行のもと、お茶の水女子大学 三浦理事・副学長、高野准教授、筑波大学 河野助教がパネリストとして登壇し、自校の取組紹介のほか、活発な意見交換が行われました。
参加者からは、「消費者の被害について、大学としての関わり方、消費者教育についてよく知ることができた。特に、個別情報への対応ではなく、危機管理意識の醸成などを進める必要があることなど参考になった。」「LGBT等に関する世の中の意識やその変化をとても感じることができ、自分の中でもそれに向き合うのにとても参考になった。」といったといった意見が寄せられ、セミナー全体の満足度は98.6%でした。
2.プログラム
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- ■開会(10時00分)
- ■主催者開会挨拶(10時00分~10時05分)
- 吉田 真(独立行政法人日本学生支援機構 理事)
- ■挨拶・行政説明 (10時05分~10時15分)
- 成相 圭二 氏(文部科学省 高等教育局 学生・留学生課 課長補佐)
- ・配付資料1: 学生支援について
- 【テーマ:民法の一部改正による成年年齢の引き下げと消費者教育】
- ■法務省説明 (10時15分~10時35分)
- 笹井 朋昭 氏(法務省 民事局 参事官)
- ・配付資料2-(1) 法務省説明資料
- ■講演 (10時35分~11時05分)
- 西村 隆男 氏(横浜国立大学 名誉教授/文部科学省消費者教育推進委員会委員)
- ・配付資料2-(2) 成年年齢引下げと消費者教育
- ■パネルディスカッション (11時10分~12時10分)
- 【モデレーター】西村 隆男 氏(前掲)
【パネリスト】
岩本 諭 氏(佐賀大学 経済学部 教授/消費者庁第三期消費者教育推進会議委員)
唯根 妙子 氏(一般財団法人日本消費者協会 専務理事)
島田 広 氏(弁護士/文部科学省消費者教育推進委員会委員) - ・配付資料3-(1) 成年年齢引下げ等を見据えた環境整備について(通知)(※文部科学省ウェブサイトへのリンク)
- ・配付資料3-(2) 若年者への消費者教育の推進に関するアクションプログラム(平成30年2月20日決定。平成30年7月12日改定)(※消費者庁ウェブサイトへのリンク)
- ・配付資料3-(3) 大学等及び社会教育における消費者教育の指針(改訂版)(※文部科学省ウェブサイトへのリンク)
- ・配付資料3-(4) 大学生が勧誘され契約してしまった事例(西村氏提供)
- ・配付資料3-(5) 成年年齢引下げを契機とする消費者教育の充実と実質化(岩本氏提供)
- ・配付資料3-(6) ポジティブな消費者教育のススメ(島田氏提供)
- ・配付資料3-(7) ストップ ザ・悪質商法(若者編)(唯根氏提供)※表紙のみ掲載
- ⇒3-(7)参考:一般財団法人日本消費者協会ウェブサイトへのリンク
- ・配付資料3-(8) 一般財団法人日本消費者協会のご案内(唯根氏提供)
- 【テーマ:性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進】
- ■講演 (13時20分~13時50分)
- 繁内 幸治 氏(一般社団法人LGBT理解増進会 代表理事)
- ・配付資料4-(1) 性的指向・性自認の多様なあり方の理解増進
- ■講演 (13時50分~14時20分)
- 高野 明 氏(東京大学 学生相談ネットワーク本部 准教授)
- ・配付資料4-(2) 性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進「大学等における理解と支援」
- ・配付資料4-(3) 大学等における性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進に向けて(※日本学生支援機構ウェブサイト 出典元へのリンク)
- ■パネルディスカッション (14時25分~15時55分)
- 【モデレーター】齋藤 憲司 氏(東京工業大学 保健管理センター 教授/日本学生相談学会理事長)
【パネリスト】
三浦 徹 氏(お茶の水女子大学 理事・副学長)
高野 明 氏(前掲)
河野 禎之 氏(筑波大学 ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター 助教) - ・配付資料5-(1) 女子大学におけるトランスジェンダー学生の受入れ(三浦氏提供)
- ・配付資料5-(2) 性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進「東京大学における支援体制と取り組み」(高野氏提供)
- ・配付資料5-(3) SOGI/LGBT+に関する筑波大学の取組(河野氏提供)
- ・配付資料5-(4) 性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進 パネルディスカッション資料(齋藤氏提供)
- ■閉会挨拶 (15時55分~16時00分)
- 頼本 維樹(独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部長)
- お問い合わせ
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- 独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 学生支援企画課 総務企画係
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- E-mail gakuseishien【@】jasso.go.jp
- メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。
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