第67回東京国際交流館交流研究発表会(オンライン)

presentation(Ms. Anubha Agarwal)

presentation(Mr. Sa Kimleng)

presentation(Mr. Wu Erwin)

このイベントは、参加者同士の交流の促進と知的ネットワークの形成を目的として実施しています。
東京国際交流館居住者が口頭発表を通して、大学や研究機関で研究している内容について紹介しました。

  • 今回は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため無観客にて実施し、録画映像は一定期間、機構のYouTubeチャンネル「TIEC&HIH channel」にて配信しました。

1.日時

令和2年8月2日(日曜日)
14時00分~15時05分

2.会場

東京国際交流館プラザ平成3階 国際交流会議場
(東京都江東区青海2-2-1 国際研究交流大学村内)

3.プログラム

1.開会挨拶

日本学生支援機構 理事 / 東京国際交流館 館長
吉野 利雄

Opening Address

日本学生支援機構 理事・東京国際交流館 館長の吉野でございます。
東京国際交流館 交流研究発表会は、平成15年度から始めまして、今回で67回を迎えます。今回の交流研究発表会は、67回目にして初めて、オンライン開催となりました。
皆様、ご存知の通り、現在、全世界が、新型コロナウイルス感染症の災禍に見舞われています。東京も例外ではなく、感染症対策を欠かすことができません。これまで、交流研究発表会は、ここ国際交流会議場に、交流館の入居者をはじめ、多くの聴衆をお迎えしておこなってまいりましたが、今回は、無観客の状態で研究発表をしていただき、録画された発表を、日本学生支援機構のホームページにて公開することとしました。
このような難しい環境のなか、発表に挑戦してくださいます発表者の皆様に、心より感謝申し上げます。
当東京国際交流館には、約80の国・地域の約1,000名の外国人留学生、日本人学生、及び 研究者とその家族が入居しており、交流館では入居者間の知的交流の促進のため、毎年、国際シンポジウムや国際交流フェスティバル等の様々な国際交流イベントを行っております。今回の交流研究発表会もその一環として行っているものです。
交流研究発表会は、入居者が大学や研究機関等で研究している成果を所属大学・機関の枠を超えて発表する機会を提供することにより、入居者間の知的ネットワークの形成と研究交流を促進することを目的に実施しています。
今回は、オンライン開催となりましたが、一日も早く、全世界に平穏な日常が戻って、何らの気兼ねなく、人々が触れ合える国際交流イベントを実施できることを切に願っています。一方で、今回のオンライン開催を通じて、より多くの方に、東京国際交流館を知っていただき、また、国際交流に興味を持ってくださることを期待しています。
最後になりますが、発表者へのご質問、ご感想は、ホームページにて受け付けておりますので、発表をご覧いただいた方は、是非、ご投稿いただき、交流研究発表会にご参加くださいますよう、お願い致します。
それでは、発表をお楽しみください。

2.口頭発表

(1)アジャワル アヌバアーさん(インド、東京工業大学)

presentation(Ms. Anubha Agarwal)

発表タイトル: Study of electroluminescence and photophysical properties of halide perovskite nanocrystals on single-particle level

コメント: My study is based on perovskite solar cell using spectroscopy for advance study of solar energy in photovoltaic devices.

(2)サ キムレンさん(カンボジア、東京大学)

presentation(Mr. Sa Kimleng)

発表タイトル: Estimating Cambodia's economic condition by dynamic factor model

コメント: I hope everyone to be healthy during this period. Welcome to TIEC!!!

(3)ウー エアウィンさん(ドイツ、東京工業大学)

presentation(Mr. Wu Erwin)

発表タイトル: 腕装着型カメラを用いた手の甲の変形から三次元手の姿勢推定ネットワーク

コメント: This project introduce a new wearable interface using the techniques of computer vision, which developed a new deep neural network to estimate hand pose only from the information on the back of the hand. This work was mainly done during my visit at CMU this year January, it is already accepted to the international conference ACM UIST 2020 and will be published in October. Since it is a pre-release of that paper, it might be different from the final published version. Please refer the final presentation in the conference for a more detailed and precise information of this work. If you have any question or comments for this research, feel free to contact me at: wu.e.aa【@】m.titech.ac.jp (メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。)

4.質疑応答

発表者へ寄せられた質問とその回答は下記ファイルをご覧ください。

  • 現在は発表者への質問は受け付けておりません。

良い質問賞

cardimage

特に良い質問をした2名の方が良い質問賞を受賞しました。

(1)匿名希望さん(日本、会社員・公務員(役員を含む))

アジャワル アヌバアーさんへの質問:
(原文)今回の実験で使用したサンプルは何でしたか?またそれを選んだのはなぜですか?

アジャワル アヌバアーさんからの回答:
(仮訳)リチウムベースと非リチウムベースの量子ドットを使用しました。これらの材料はperovskate nano crystalsのように作用するのでこれらの材料を選びました。また、これらの材料を調べることで、自分のやり方が正しく機能しているかどうかを確認することができました。

(2)Xu jiayaoさん(中国、大学院生)

ウー エアウィンさんへの質問:
(仮訳)あなたの研究はとても興味深いです。プレゼンの中で、手を早く動かしてカメラが動いてしまうと失敗するとおっしゃっていました。質問としては、手は早く動いているが、手をテーブルの上に置くなどしてカメラが動かないようにした場合、どうなりますでしょうか?もう一つ質問で、あなたの研究では5人の男性がテストを行いましたが、とても太った、もしくは痩せた人がテストを行った場合どうでしょうか?

ウー エアウィンさんからの回答:
(原文)二つのご質問ありがとうございます。まず最初の質問についてですが、もし手をテーブルなどに固定し、カメラを振動させないように手を高速に動かせる場合、精度は多分若干よくなると思いますが、劇的な変化は無いと思います。なぜなら、カメラのスペックによって、どうしても早い動きがモーションブラーを生じ、MotionHistory画像にノイズを与えるからです。仮にとても高速なカメラかつネットワークが実時間で推定可能であれば、解決可能と思います。二個目の質問ですが、今回の実験では、残念ながら被験者5人のうち4人がアジア人で、多様性に欠けていて、システムがどんな人にも対応できると言い難いです。しかし、そのうちの一人は中東出身で、とても濃い毛を手の甲に生えていて、その人にもシステムがちゃんと動いていました。今後、もちろんコロナが収まった以降、もっとデータを収集し、異なる体形や手の形をした人間で評価する所存です。

5.視聴費

無料

  • どなたでもご視聴いただけます。

6.使用言語

日本語及び英語(オリジナル音声及び日英同時通訳音声)

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お問い合わせ先
独立行政法人 日本学生支援機構 留学生事業部 留学生事業計画課
  • 電話 03-5520-6012
  • E-mail tiecproject【@】jasso.go.jp
  • メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。