概要
大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
貸与終了時に大学に申請し、大学長から推薦された人を対象として、本機構の業績優秀者奨学金返還免除認定委員会の審議を経て決定されます。
新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、令和3年度に引き続き令和4年度においても、貸与終了時までの貸与期間中に業績を挙げることができなかった方の救済策として、以下のとおり取り扱うこととしました。
- ●令和4年度貸与終了者で業績優秀者返還免除制度の申請を希望していた方が、新型コロナウイルス感染症の影響による研究計画の遅延等のため、修業年限内に業績を挙げることができなかった場合、特例として、令和5年度の申請を可能とします(令和3年度貸与終了者で、昨年度延長の手続きを行った方も対象ですが、令和2年度貸与終了者で、一昨年度及び昨年度延長手続きを行った方は対象外です)。
- ●返還免除内定者のうち、災害、傷病、感染症の影響その他のやむを得ない事情(コロナ以外の事情も可)により修業年限内で課程を修了できなくなった方については、修業年限内で課程を修了したものとみなします(内定取消の対象外です)。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、貸与期間中に業績を挙げることができなかった場合は、特例として、上記の申請も併せて行うことを可能としました。
対象者
大学院(修士課程・専門職学位課程・博士課程)第一種奨学生で、当該年度中に貸与終了する人。
- ※第一種奨学金(海外大学院学位取得型対象)の奨学生を含みます。
注)令和5年度以降に博士課程において第一種奨学生として採用された者で、博士課程在学中に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」又は「次世代研究者挑戦的研究プログラム」の支援を受けた者は対象外です。
詳細は以下をご確認ください。
特に優れた業績の種類と評価方法
貸与期間中に在学している課程で、特に優れた業績を挙げることが必要です。
手続きの概要
申請は、奨学金の貸与が終了した月が属する年度に行う必要があります。該当する年度に大学に申請し、大学から本機構に推薦された人を対象に、本機構において審査のうえ決定します。
- ※申請年度は大学院を修了した年度とは限りません。機会を逃すと申請できませんのでご注意ください。
- ※長期履修制度を利用されている方は状況により、大学院の終了と貸与終了を合わせることができる場合がありますので、各大学へお問い合わせください。
返還免除内定制度
大学院に入学し、第一種奨学生に採用された1年次を対象として、貸与終了時に決定する業績優秀者返還免除を内定する制度です。