事業概要
高等教育機関に学ぶ障害のある学生が増加し、修学環境の整備などが求められる中で、高等教育機関の教職員に対する研修等の充実を図ることが求められています。
高等教育機関における障害学生支援に関する知識等の習得を目的として、大学・短期大学・高等専門学校の教職員を対象とした研修会を、基礎プログラムと応用プログラムに分けて開催します。
基礎プログラム
障害学生支援の実務者を育成するため、基礎的知識や技術の習得や向上を図ることを目的として「障害学生支援実務者育成研修会(基礎プログラム)」を開催しました。
- 開催日:令和5年7月4日(火曜日)、5日(水曜日)
- 受講対象:大学、短期大学、高等専門学校の障害学生支援に関わる教職員
- 受講人数:249名
- ウェブ会議システムZoom使用
開催内容
開催当日は、本研修会の企画協力者である、広島大学の山本幹雄准教授、岡山大学の原田新准教授、大阪大学の望月直人准教授らにより、障害学生支援に関する基本的な考え方、支援の流れと教職員の役割・相談体制、支援者の育成、ICT活用、障害学生のキャリア・就職支援、障害種別の学生のニーズと修学支援方法の講義に加え、受講者同士の情報交換、協力者対談が行われた。
受講者からは、「障害学生支援に関する基礎的な知識から実務的な対応方法まで大変勉強になりました。」「他大学の話が聞けたことと、障害学生支援を知ることで、顕在化していないグレーゾーン学生へのアプローチのヒントを得ることができた。」「障害学生支援に留まらず、個々の対応については全学生にも活かされるところが多く勉強になった。」等の感想が寄せられた。
- 講義の様子
大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター 相談支援部門 准教授 望月直人氏
プログラム
<1日目>(10時から16時まで)
- 事前課題について
- 学生のニーズと修学支援方法A(発達障害の事例を中心に)
- 学生のニーズと修学支援方法B(身体障害の事例を中心に)
- 情報交換
- 質疑応答
<2日目>(10時から16時20分まで)
- ICT活用
- 学生のニーズと修学支援方法C(精神疾患等の事例を中心に)
- 障害学生のキャリア・就職支援
- 情報交換
- 質疑応答
- 協力者対談・まとめ
応用プログラム
本プログラムは支援ニーズに応じた支援方法の調整、具体的な支援計画の策定、関係者との連携を行なうために必要な専門的知識の習得等を目的とした実践的演習が中心となっています。
- 開催日:令和5年11月7日(火曜日)、8日(水曜日)
- 会場:日本学生支援機構 東京国際交流館 プラザ平成 国際交流会議場
(東京都江東区青海2-2-1) - 受講対象:大学、短期大学、高等専門学校の障害学生支援に関わる教職員
- 受講人数:57名
開催内容
開催当日は、本研修会の企画協力者である、大阪大学の望月直人准教授、広島大学の山本幹雄准教授、岡山大学の原田新准教授により、「基本的支援体制・環境整備」「合理的配慮の決定過程」等の各演習プログラムを実施した。受講者は各グループに分かれ、各校同士の情報共有や、演習課題に対する個人ワーク、グループ協議を行い、全体発表を行なった。
受講者からは、「グループワーク中心の内容でしたが、講師の方や他大学の職員の方と意見交換の場が多く持て、勉強になりました。」「他大学の現状・考え方等を知ることができ、自大学に還元できると思った。」「これまでは他大学とのつながりがなかったが、今回の研修を通して他大学と繋がることができた。」等の感想が寄せられた。
- 講義の様子
障害学生支援実務者育成研修会(応用プログラム)講義の様子
プログラム
<1日目>(10時から17時まで)
- JASSO事業説明
- 趣旨説明
- 事前課題の補足とウォームアップ
- 演習1 授業に出席できない学生への支援計画考案
- 演習2 建設的対話・ロールプレイ演習
- 情報交換
<2日目>(9時30分から16時まで)
- 演習3 合理的配慮の決定過程
- 演習4 基本的支援体制・環境整備
- 振り返り・まとめ
- 協力者・ファシリテーター対談
- お問い合わせ先
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- 独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 障害学生支援課
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- 住所 〒135-8630 東京都江東区青海2-2-1
- 電話 03-5520-6174
- FAX 03-5520-6051
- E-mail kyoshoku2【@】jasso.go.jp
- メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。
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