事業概要
高等教育機関に学ぶ障害のある学生が増加し、修学環境の整備などが求められる中で、高等教育機関の教職員に対する研修等の充実を図ることが求められています。
高等教育機関における障害学生支援に関する知識等の習得を目的として、大学・短期大学・高等専門学校の教職員を対象とした研修会を、基礎プログラムと応用プログラムに分けて開催します。
基礎プログラム(開催報告)
障害学生支援の実務者を育成するため、基礎的知識や技術の習得や向上を図ることを目的として「障害学生支援実務者育成研修会(基礎プログラム)」を開催しました。
- 開催日:令和7年7月8日(火曜日)、9日(水曜日)
- 受講対象:大学、短期大学、高等専門学校の障害学生支援に関わる教職員
- 受講人数:240名
- ウェブ会議システムZoom使用
開催内容
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| 開催中映像 |
7月8日(火曜日)、9日(水曜日)の2日間にわたり、大学等で障害学生支援に関わる基本的な知識・技術の習得を希望する教職員を対象とした「障害学生支援実務者育成研修会(基礎プログラム)」をZoomによるWeb形式で開催し、240名が受講しました。
開催当日は、本研修会の企画協力者である、望月直人大阪大学准教授、原田新岡山大学准教授、山本幹雄広島大学准教授らにより、障害学生支援に関する基本的な考え方、支援の流れと教職員の役割・相談体制、支援者の育成、ICT活用、障害学生のキャリア・就職支援のほか、障害種別ごとの学生のニーズと修学支援方法等の基本知識習得のための講義や、受講者同士の小グループによる情報交換、協力者対談が行われました。また、「災害対応サイクルから考える障害学生への対応」と題して、災害時の対応についての講義も行いました。
受講者からは、「4月に異動してきたばかりで何の知識も経験もなかったため毎日右往左往しております。この研修を受講したことで少し前に進めた気がしています。」「支援に関して具体的な困り事がある中での参加だったため、内容がとても分かりやすく、質問もしやすかった。」「災害についての研修は初めてだったので興味深かった。車椅子の学生や聴覚障害、視覚障害、発達障害の学生がいる本校では、対応マニュアルを考えていかなくてはと改めて感じました。」等の感想が寄せられました。
応用プログラム
事業概要
本プログラムは支援ニーズに応じた支援方法の調整、具体的な支援計画の策定、関係者との連携を行うために必要な専門的知識の習得等を目的とした実践的演習が中心となっています。
- ※対面形式での実施となります。
- 開催日:令和7年11月6日(木曜日)、7日(金曜日)
- 会場:天満研修センター(大阪府大阪市北区錦町2-21)
- 受講対象者:大学・短期大学・高等専門学校の障害学生支援に関わる教職員
- 受講人数:71名
開催内容
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| 演習の様子 |
開催当日は、講師の望月直人大阪大学准教授、原田新岡山大学准教授、山本幹雄広島大学准教授、山森一希大阪大谷大学学生支援コーディネーター、ファシリテーターの森千夏筑波大学助教、番園寛也中央大学コーディネーターにより、「応用的場面における対応考案」、「教育実習における合理的配慮の検討」等の各演習プログラムを実施しました。受講者は各グループに分かれて、各校同士の情報共有や、演習課題に対する個人ワーク、グループ協議した後、全体発表を行いました。
受講者からは、「ロールプレイやグループワークが多く、個々の抱える課題を気兼ねなく話せる時間が多くて、とても有意義だった。」「他大学との情報交換や課題の共有ができて、視野が広がり、本学の制度や取り組みについて見直すきっかけになりました。」「議論するだけでなく、きちんと解決策まで考える、結論を出す。非常に素晴らしい会で、参加して本当に良かったと思いました。」等の感想が寄せられました。
プログラム
1日目(11月6日)10時00分から17時00分まで
- 趣旨説明
- JASSO事業説明
- 事前課題の補足とウォームアップ
- 演習1 応用的場面における対応考案
- 演習2 建設的対話・ロールプレイ演習
- 情報交換
2日目(11月7日)9時30分から16時00分まで
- 演習3 教育実習における合理的配慮の検討
- 演習4 選択課題演習
- 振り返り・まとめ
- 協力者・ファシリテーター対談
- お問い合わせ先
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- 独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 障害学生支援課
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- 住所 〒135-8630 東京都江東区青海2-2-1
- 電話 03-5520-6174
- FAX 03-5520-6051
- E-mail kyoshoku2【@】jasso.go.jp
- メールを送る際は@の前後の【】を取ってご利用ください。
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