平成30年度 障害学生支援専門テーマ別セミナー【発達障害就労支援】開催報告

概要

プログラム

開催報告

日本学生支援機構と富山大学は、12月5日に、大学等における発達障害学生の就労支援に焦点を当てた、「障害学生支援専門テーマ別セミナー【発達障害就労支援】」を東京で開催しました。
午前は基調講演として、富山大学の西村優紀美アクセシビリティ・コミュニケーション支援室長による「発達障害学生の就労を実現するための支援の在り方」と題した講演を行ないました。その後、長崎大学のピーター・バーニック助教から、「発達障害学生支援におけるセルフアドボカシー~米国の例を参考に日本の課題を考える~」と題した話題提供を、富山大学の桶谷文哲特命講師から「発達障害学生支援におけるセルフアドボカシー:アプローチ」と題した話題提供を行ないました。
午後は「意思表明支援とセルフアドボカシー」「発達障害者の安定的な雇用を考える」の2つの分科会を実施し、午前に発表のあった3名に加え、京都大学の横山弘和専門スタッフや明星大学の工藤陽介コーディネーター、富山大学の日下部貴史コーディネーターらが話題提供を行ないました。さらに発達障害のある当事者や支援者からの経験談を交えた具体的な事例を紹介し、参加者と意見交換を行なって議論を深めました。
セミナー参加者は大学等の教職員のほか企業関係者を含めて199名。セミナー全体の満足度は「十分満足した」、「概ね満足した」ともに48.5%で合計97%でした。「全てが実現できるわけではないが、発達障害学生の意思表示を促しながら、一緒に支援を考えたり、ボードを使って見える化した会話を整理したりなど、小さいようで重要なことが多く発見できた」「学生本人の自覚がなくとも、(教職員で)見守りつつ対応するヒントが得られた」「(発達障害当事者からの発表を聞いて)支援される側がどのように感じたのかなど知るよい機会になった」などの感想が寄せられました。

配付資料

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分科会1「意思表明支援とセルフアドボカシー」

分科会2「発達障害者の安定的な雇用を考える」