平成30年度 障害学生支援専門テーマ別セミナー【高大連携】開催報告

概要

プログラム

10時00分:受付開始
10時30分:主催者挨拶(10分)(日本学生支援機構)
10時40分:行政説明(45分)
(1)講演内容:初等中等教育段階から大学等へ移行(進学)について
(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課)
(2)講演内容:各大学等が取り組むべき主要課題について
(文部科学省高等教育局学生・留学生課)
11時25分:質疑応答(15分)
11時40分:昼食休憩(移動)(80分)
13時00分:分科会(100分)
※内容:障害のある生徒の個別の教育支援計画等の高等教育機関への引継ぎと課題や、発達障害のある生徒への学生支援の連携と課題について
※各分科会における話題提供者の進行により、テーマにおける問題点等を参加者で検討し、課題解決案をまとめました。

A【高校、特別支援学校分科会】
話題提供者
荒木史代氏(福井工業大学教授)
岡崎慎治氏(筑波大学准教授)
横山貢一氏(国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センター総括研究員)

B【大学等分科会】
話題提供者
村野一臣氏(東京都立立川ろう学校長)
林眞司氏(東京都立六本木高等学校総括校長)
坂井直樹氏(国立特別支援教育総合研究所インクルーシブ教育システム推進センター主任研究員)

14時40分:休憩(移動)(10分)
14時50分:全体会(60分)
総合司会:吉武清實氏(東北大学教授)
ファシリテーター:各分科会話題提供者
※話題提供者による各分科会での意見交換や報告を行い、参加者の情報共有を行なうとともに、質疑応答でさらに理解を深めました。
15時50分:閉会

開催報告

日本学生支援機構では文部科学省と国立特別支援教育総合研究所の協力を得て、8月22日(水曜日)に東京の一橋講堂(東京都千代田区)で、「初等中等段階から大学等への移行(進学)について」をテーマに、個別の教育支援計画等の支援情報に関する資料の活用方法や、高校等、大学等の連携における課題について、高校等、大学等のそれぞれの教職員等が情報共有、問題意識の共有を図るため「障害学生支援専門テーマ別セミナー【高大連携】」を開催しました。
はじめに、主催者の日本学生支援機構吉田真理事から挨拶し、続いて文部科学省初等中等教育局、高等教育局から個別の教育支援計画等やインクルーシブ教育システム構築支援データベース(以下「インクルDB」という。)の紹介、大学等への支援取組状況等の説明及び質疑があり、午後から高校等、大学等の2つの分科会に分かれ、高校等、大学等の課題について情報提供、意見交換を行ないました。
高校等分科会では福井工業大学荒木史代教授、筑波大学岡崎慎治准教授が大学での取組についての話題提供を行ない、国立特別支援教育総合研究所横山貢一統括研究員から高校等で導入された通級による指導とインクルDB上の実際の高校等における支援事例を交えた情報提供を行ないました。その後、参加者との意見交換がなされました。
大学等の分科会は立川ろう学校村野一臣校長、六本木高等学校林眞司統括校長から学内での取組状況について話題提供を行ない、その後、国立特別支援教育総合研究所坂井直樹主任研究員から調査研究から見える各教育段階での個別の教育支援計画作成状況等の状況、移行(進学)での引継ぎ状況、課題の説明、インクルDBの紹介を行ない、参加者と意見を交換しました。
分科会を終えて、一堂に集まり、東北大学吉武清實教授の司会進行で、午前の講演と午後の分科会の内容を元に情報共有と意見交換を図りました。
セミナーの参加者は218名。セミナー全体の満足度は85.8%で、「十分満足した」が25.1%、「概ね満足した」が60.7%でした。「高校と大学が互いに実情を知ることの必要性を痛感した」「(入学試験等において)障害に関する情報が生徒の不利益になることはないと、改めて高校等に伝えていく必要を感じた」などの感想が寄せられました。

配付資料

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A【高校、特別支援学校分科会】
話題提供者

B【大学等分科会】
話題提供者