総合科目シラバス(平成28年6月試験出題から適用)

試験の目的

試験科目「総合科目」は、多文化理解の視野からみた現代の世界と日本についてのテーマが中心となる。その目的は、留学生が日本の大学で勉学に必要と考えられる現代日本についての基本的知識をもち、あわせて、近現代の国際社会の基本的問題について論理的に考え、判断する能力があるかを判定することにある。
具体的には、政治・経済・社会を中心として地理、歴史の各分野から総合的に出題される。出題の範囲は、以下の各分野における項目からなり、それぞれの項目は関連する主要な用語で示されている。

I 政治・経済・社会

1.現代の社会

情報社会,少子高齢社会,多文化理解,生命倫理,社会保障と社会福祉,地域社会の変貌,不平等の是正,食料問題,エネルギー問題,環境問題,持続可能な社会

2.現代の経済

経済体制,市場経済,価格メカニズム,消費者,景気変動,政府の役割と経済政策,労働問題,経済成長,国民経済,貿易,為替相場,国際収支

3.現代の政治

民主主義の原理,日本国憲法,基本的人権と法の支配,国会,内閣,裁判所,議会制民主主義,地方自治,選挙と政治参加,新しい人権

4.現代の国際社会

国際関係と国際法,グローバリゼーション,地域統合,国連と国際機構,南北問題,人種・エスニシティ・民族問題,地球環境問題,国際平和と国際協力,日本の国際貢献

II 地理

現代世界の特色と諸課題の地理的考察

地球儀と地図,距離と方位,空中写真と衛星画像,標準時と時差,地理情報,気候,地形,植生,世界の生活・文化・宗教,資源と産業,人口,都市・村落,交通と通信,自然環境と災害・防災,日本の国土と環境

III 歴史

1.近代の成立と世界の一体化

産業革命,アメリカ独立革命,フランス革命,国民国家の形成,帝国主義と植民地化,日本の近代化とアジア

2.20世紀の世界と日本

第一次世界大戦とロシア革命,世界恐慌,第二次世界大戦と冷戦,アジア・アフリカ諸国の独立,日本の戦後史,石油危機,冷戦体制の崩壊

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