日本留学試験 受験者の声(タン ペイハーさん/マレーシア)

タン・ペイハーさん ※渡日前入学許可による留学

学習環境と前向きの考え方が大切

1.留学の動機・きっかけ

日本に留学したきっかけは日本にホームステイをしたことです。2019年12月にある機会を通して、九州の都城にホームステイのチャンスをいただきました。その時に日本の家族のライフスタイルを体験し、それまでの家族との日本への旅行体験に加え、日本のいろいろな文化について興味深くなり、日本という国は素敵で好きだなと思い、留学しようと思いました。そして、日本はいろいろな分野で先端技術が進んでいて、航空宇宙学科を学びたい私にとっては良いチャンスだと思い、留学することにしました。

2.留学した都道府県・地域や、学校を選んだ理由と留学前の準備

現在は神奈川県の大学に留学していますが、最初はウェブサイトで航空宇宙学科を検索して、この大学はランキングもいいし、卒業した後に就職した卒業生もかなりいるということがわかりました。また、アニメを通じて神奈川県を知り、ここの景色や居心地が良いと思ったので、今の大学を選びました。その後、大学のサイトで出願した学科や教員の情報を調べ、大学が開催したオープンキャンパスにオンラインで参加し、面接の準備をしました。準備の時に一番大変だったことは、出願書類を郵送することです。日本国内での郵送と違い、国外から郵送すると時間がかかってしまうので、締切日を過ぎないように注意しなければなりませんでした。

3.私の日本留学試験学習法

日本留学試験の半年前には、日本語学校にて毎日午後に基礎科目(理科・数学)の授業を行っているので、授業のノートや例題を復習して勉強しました。また、基礎科目のカリキュラムは高校の時に学んだ内容と比べてほとんど同じなので、高校のノートを用いて復習をしました。そして、日本留学試験の3か月前からは、JASSOのサイトから2010年から2019年までの日本語と基礎科目の過去問題をダウンロードして全部解き、わからないことがあれば先生に聞きました。この学習方法を用いれば、事前に出題のされ方を知ることができるので、対策を立てて本番の時に慌てずに対応できると思います。

4.授業、学生生活、日常生活

大学の授業は高校の授業と比べて大きく異なっています。大学の授業は必修科目と選択科目があり、自分の勉強したい科目を選択することができます。また、高校のカリキュラムは基礎的で全般的に学ぶのに対して、大学の場合は専門的に学ぶので、もちろん高校より難しいですが、自分の興味がある学科であれば楽しく学べると思います。
私は一人暮らしでアパートに住んでいて、いつもは自分で料理を作っています。日本に来たばかりの時に、食事にも生活にも慣れていなくて結構苦労したのですが、どんどん慣れてきて非日常が日常に変わりました。
多分みんなが心配しているのは、日本人と友達になることだと思うのですが、最初は私も日本人と話すのが怖くて友達が作れませんでしたが、サークルに入って合宿や観測にたくさん参加し、今では友達が何人もいます。

5.渡日前入学許可を利用して良かった点

渡日前入学許可を利用すれば、もし特別な事情(例えばコロナ禍や経済的な問題)のために日本に行って日本留学試験を受けることができなくても、自分の国で日本留学試験を受けられ、そして日本留学試験の成績を利用して日本に行くことなく、国外から直接日本の大学に出願して面接を受けて、合否を判定を受けて入学することができます。この制度は、事情があって日本に行けない学生たちに留学するチャンスを与えてくれる思います。また、日本留学をするかどうかまだ迷っている学生がいると思いますが、渡日前入学許可を利用することで、先に自分の国で日本留学試験を受けて、自分の能力でどの程度までいけるかを確認してから、留学を決めることができると思います。

6.これから渡日前入学許可を利用して留学する方へのアドバイス

自分の国にずっといるので、留学するという感じがしないし、緊張感も少ないかもしれないと思います。遊んでばかりで日本留学試験の準備をせず、自分の行きたい大学や学びたい学科も調べていないままとなりがちかもしれないので、注意しなければなりません。
また、普段は母語を使う環境にいて、日本語を使うのは日本語学校のオンライン授業だけなので、日本のドラマやアニメを観て日本語の聴解を練習する、もしくは日本語先生やインターネット上の日本人と日本語でお喋りするなど、日本人と実際に話すことで、日本に留学した時に自然に話せると思います。
最後は、あきらめずに事前準備をしっかり整えて日本留学試験を受けて、大学に出願するのが一番大事だと思います。

建学祭にて
(サークルメンバーとの集合写真)

日本高校訪問先の生徒たちとともに

(前から2列目の黒マスクの人が自分)

サークルの合宿にて

(左側の黒マスクの人が自分)