日本留学試験の得点

日本留学試験では、日本留学を希望する応募者の受験の機会を確保するため、年2回の実施を行っており、その得点は2年間にわたって利用できます。これにより、受験者は最も成績のよかった回の結果を選んで、大学等が認める範囲の回次の成績で出願することができます。また、日本留学試験は、国内外15カ国・地域で実施しているため、実施地間の時差による対応として、複数の試験問題を出題しています。このように、回次あるいは実施地によって異なる問題を出題することになりますが、どんなに試験開発上の工夫を行っても、異なる試験問題には難易度に違いが出てしまいます。そこで日本留学試験では、欧米の大規模試験で成果を挙げている項目反応理論に基づく得点等化と呼ばれる手法を用い、試験結果を共通の尺度上の得点(尺度得点)で表示しています。これにより、異なる回次あるいは異なる内容の試験問題の結果を比較することを可能としています。

なお、日本語科目の「記述」問題では、尺度得点ではなく、採点基準に基づく採点を行っています。採点基準は、与えられた課題に対し、どのような対応ができているのかというレベル分けの明示とともに、これに対応した点数を公表しています。

日本留学試験の得点

得点範囲

日本留学試験における得点等化について

日本語「記述」問題について