日本留学試験 受験者の声(ト イギョウさん/中国)

ト イギョウさん ※渡日前入学許可による留学

楽しく合格しよう

1.留学の動機・きっかけ

炎症を起こしやすい成分を含んだ化粧品を使用すると、肌と健康に悪影響を与えると話題になっています。私はこうした問題を解決するために、化粧品成分として体と肌に損害がなく、安全性に優れた分子を合成する研究に従事したいです。化学専攻がずっと日本の得意分野なので、日本の大学で勉強すればいろいろな優れた技能をしっかり身につけられると考え、化学を応用して安全性に優れた化粧品を開発して女性の美を支えていきたいと思い、日本に留学することを決めました。

2. 留学した都道府県・地域や、学校を選んだ理由と留学前の準備

私は関東より関西の方が好きです。関西人がシャキシャキした性格で、社交性に富むイメージがありますが、これは私の故郷の雰囲気と似ており、新しい環境に早く慣れるために、関西エリアの大学を自分の志望校として選びました。日本の大学のパンフレットで関西学院大学の紹介を読み、きれいなキャンパスに一目惚れしました。その後、関西学院大学のホームページで校風、教授と研究室の情報を集め、将来の自分の進路のために、一番興味深い得意分野の学部学科を選びました。

入国制限によりオンラインで入学式に参加しました

3.私の日本留学試験学習法

理系生として、日本留学試験で受験した科目は日本語、化学、物理および数学コース2です。中国の大学入試センター試験と違うところは生物の勉強がないところです。(入学を希望する大学にて生物が必要科目ではありませんでした。)
中国の高校で理科の勉強をしていた時、一番苦手な科目なのは生物であったため、生物の勉強がなくなるのは自分にとって楽になりました。EJUの化学と物理の出題範囲は中国の高校で学んだ内容とほぼ一緒であるため、試験を受ける一年前から本格的に独学での準備を始めました。
理科の勉強としては、日本の受験生がよく使うテキストの内容をちゃんと理解したことで、2010年から最新の過去問を全部解けるようになりました。
数学コース2の微積分は、私が高校で勉強していなかった内容なので、ユーチューブでこの内容の授業動画をよく見てから、過去問をやりました。

4.授業、学生生活、日常生活

大学の生活は高校と全く違います。自分で好きな科目を選ぶことができ固定クラスではなく、授業により教室を移動します。毎週一回の化学実験である無機化学実験や有機化学実験は、高校でしたことないことから、毎回実験をする時新鮮さや楽しさを感じます。課題・レポートを作成する時、自分で図書館やインターネットで参考文献を探してから、データを読み、考えたことについて道筋を立ててまとめます。
初めて外国に留学をすることに、緊張感や不安な気持ちが溢れていました。日本の生活に慣れるまでに、時間がたくさんかかると思っていましたが、日本人の友達ができました。二人の友達は困った時に手伝ってくれ、ずっと私の側にいてくれるので、彼らのおかげで楽しく過ごしています。
また、関西学院大学の教務機構は細かく分けられており、留学生の勉強や生活への支援が多いです。なにかあった時、事務室に聞けばすぐに詳しく教えてもらえます。いつもお世話になってありがたいです。

二年ぶりのクリスマス点灯式

初めて見た雪の神戸三田キャンパス

5.渡日前入学許可を利用して良かった点

コロナウィルスの流行の真っ最中にいた際に、日本では入国制限という政策を実行していたため、その影響を受けないように、私は自分の国でEJUを受け日本の大学に出願しました。この状況下では、この制度は一番便利で適切な方法です。もし日本でEJUを受ける場合、一年ないし二年間は日本語学校での勉強が必要であり、この一年間か二年間の日本語学校の授業料を払わなければなりません。渡日前入学許可を利用したら、かなりのお金が節約できます。また、渡日前入学許可を実施している大学が多いため、自分の国で早くから日本留学を目指して試験の準備を始めている受験生にとっては、大きなメリットだと思います。高校を卒業したら、日本語学校を通さず直接大学に入学できるようになりました。

6.これから渡日前入学許可を利用して留学する方へのアドバイス

まず、自分の興味、熱意の方向を見つけて気に入る大学を選びます。そしてそれらの大学の入試情報を収集して自分に合うかどうか確かめます。
自分にぴったりな学校を志望校として合格できるように頑張ってください。渡日前入学許可制度を利用すれば、受験にかかる時間と費用が大幅に減少できるので、皆さん早めに集中的に留学準備をしてください。