日本留学試験 受験者の声(エンヘボルド マラルグアさん/モンゴル)

エンヘボルド マラルグアさん ※渡日前入学許可による留学

夢を叶えるために

1.留学の動機・きっかけ

私が日本に関心をもったきっかけは、19世紀から20世紀の日本の経済の歴史を学び、日本の文化や経済に魅力を感じたからでした。大戦後の不況から急速な経済成長を成し遂げ、商品やサービスの質を高めて、世界の信頼を得る立場になったのは、当時の経済政策に加え、日本独自の文化も深く関わっているのではないかと考え、日本の大学で経済を学びたいと思うようになりました。

2.留学した都道府県・地域や、学校を選んだ理由と留学前の準備

現在、私は慶應義塾大学の経済学部で学んでいます。大学は高い専門知識を得ながら、グローバル経験を積めることを基準に選びました。受験に向けての勉強は高校2年生から取り組んでいましたが、日本留学試験の本格的な試験対策は高校3年生から始めました。日本留学試験の内容は、日本人学生の大学受験内容と重複するところもあったので、ユーチューブや関連サイトなどでためになる受験情報を収集していました。

3.私の日本留学試験学習法

受験科目の学習法について簡単にまとめると、まず初めに数学は『チャート式基礎からの数学1+A』を解いて対策しました。試験内容は、モンゴルのカリキュラムとも似ているため、授業内容も活かしながら、上記の参考書を進めていました。多くの参考書を使い、様々な問題を解くより、一つの参考書を何度も解いて完璧に仕上げるのが試験で高得点を取るコツだと思います。
次に、総合科目の受験勉強は『日本留学試験対策問題集 ハイレベル 総合科目』を使って進めました。ただ、モンゴルのカリキュラムとはほとんど異なるので、早めに勉強を始めるべき科目だと言えます。また、上記と同じく参考書を何度も読み返すことが大切です。

4.授業、学生生活、日常生活

来日した当初は、全てが新鮮で楽しさや期待に胸を膨らませていました。そして大学が始まって1ヶ月が経つと、新しい生活にもかなり慣れ始め、大学の勉強に専念することができました。日本の大学は、外国人留学生への支援が手厚く、新しい生活が整うまで様々なアドバイスをくれるので、来日する際、特に心配する必要はありません。ただ、課題を無理なく進め、日本人の学生に負けないよう授業を理解し、試験を受けるためには日本語の能力を高めることが大切です。日本留学試験や日本語能力試験などで高い得点を取っていたとしても、実際に講義を受けたり、レポートや課題を作成したりすると、細かい内容を理解できないことがあるかもしれないので、来日前まで準備することを勧めます。

5.渡日前入学許可を利用して良かった点

渡日前入学は、大きく二つの点でとても良かったと思います。一つ目は、来日して試験を受ける費用(飛行機代、宿泊代など)がかからないという点です。大学のウェブサイトにて、受験情報を収集し、母国から必要な試験を受けて、書類を送付するだけだったので経済的負担が非常に少なかったです。もう一つは、費用を抑え、受験期間を短縮できるので他の大学も受験することが可能だという点です。渡日前入学制度が利用できたおかげで、私は二つの大学を受験できた上、慶應義塾大学の二つの学部(経済学部・商学部)に出願し合格することができました。

6.これから渡日前入学許可を利用して留学する方へのアドバイス

興味のある各大学のウェブサイトから、自分の志望する学部は渡日前入学が許可されているか、早めに確認することをアドバイスします。また、渡日前入学の出願期間は通常の受験期間よりも少し早めになる場合があるため、出願期間に注意してください。大学によって、渡日前入学は主に書類選考で決まることもあるため、全ての書類の準備や試験の得点が大切です。なので、試験対策にも早めに取り組むことを勧めます。

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