キャリア教育・就職支援ワークショップは、全国の大学、短期大学、高等専門学校の管理者及びキャリア教育・就職支援に携わる教職員に対し、キャリア教育から就職まで一貫した支援をより充実させるために、毎年開催しています。
本年度はテーマ別にグループワーク等を行い、教育界と産業界が双方の要望や課題等について認識を共有し、より実践的な産学連携教育の推進を図ることを目的として実施しました。
本年度はテーマ別にグループワーク等を行い、教育界と産業界が双方の要望や課題等について認識を共有し、より実践的な産学連携教育の推進を図ることを目的として実施しました。
1.実施概要
- ◆主催:独立行政法人日本学生支援機構
- ◆後援:公益社団法人関西経済連合会
- ◆開催日時:令和5年12月5日(火曜日)10時00分~16時30分
- ◆参加対象者
(1)大学、短期大学、高等専門学校の管理者(学長、副学長、理事等)、課長相当職以上の幹部職員
(2)大学、短期大学、高等専門学校のキャリア教育・就職支援業務等の担当教職員
(3)企業等の代表、役員、人事・採用・人材育成担当者、インターンシップ受入・産学連携教育等の担当者 - ◆参加者数
テーマA 86名(学校関係者74名、企業等関係者12名)
テーマB 74名(学校関係者59名、企業等関係者15名)
ラップアップミーティング 67名(学校関係者 57名、企業等関係者 10名)
2.プログラム詳細
テーマA参加者は、事前に自学における高大接続や低年次のキャリア教育について調べた上で、当日プログラムに臨みました。
テーマB参加者は、事前に令和5年度「全国キャリア教育・就職ガイダンス」パネルディスカッションの動画を視聴し感想を提出した上で、当日プログラムに臨みました。
当日プログラムでは、テーマA・Bそれぞれ、ゲストトーク、グループワーク2回、全体会2回を実施しました。詳細は下記グラフィックレコーディングをご覧ください。
テーマA:10時00分~12時00分
「高大接続を意識した低年次のキャリア教育を考える~高校等での実践事例から~」
- 【モデレーター】聞間 理 氏(九州産業大学 商学部 教授)
- 【モデレーター】立石 慎治 氏(筑波大学 教学マネジメント室 助教)
- 【ゲスト】神部 愛 氏(有限会社おきなわ教育ラボ 取締役)
高等学校で実践されているキャリア教育について、実践事例を聞き理解を深めながら、大学学部等の低年次におけるキャリア教育について、教職員の関わり方やキャリアセンターの果たすべき役割について考えていく。
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テーマB:13時20分~15時40分
「産学で考える~初任配属等限定採用から、リスキリング・リカレント教育まで~」
- 【モデレーター】大津 晶 氏(小樽商科大学 商学部社会情報学科 教授)
- 【ゲスト】上野 幸子 氏(株式会社日伝 人事部 人財採用課 課長)
- 【ゲスト】住田 曉弘 氏(東京都市大学 学生支援部 部長)
働き方は大きく変化し“キャリア”は「会社から与えられるもの」から「一人ひとりが自ら選択するもの」になってきた。
就職への学生のニーズは多様化し、初任配属等を限定して採用する企業が増えている昨今、我々はどのように学生に向き合っていくのか。
就職・採用に関して、昨今感じている変化について、企業側・学校側、それぞれの視点で話していただき相互理解を深めていく。
さらに、キャリアセンターがリスキリング・リカレント教育を担当している事例を聞きながら、今後の連携の可能性や業務の広がりについて考えていく。
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ラップアップミーティング:15時45分~16時30分
「大学等が取り組むキャリア支援の新世界~多様化する学生と企業のニーズに応えるために~」
【モデレーター】聞間 理 氏(九州産業大学 商学部 教授)
高大接続やリスキリング・リカレント教育は、従来のキャリアセンターの業務から見ると未知の領域かもしれない。
しかし、見方を変えれば、キャリアセンターの新しい役割、拡張されていく領域と言えるのではないか。
キャリアセンターと企業が果たすべき、これからの役割とは。
未来志向で様々な角度から話し合い、産学連携の可能性について意見交換する。
アンケート
ワークショップ終了後のアンケートでは、学校関係者、企業関係者から下記の声が寄せられました。
【学校関係者】
- キャリア教育における課題設定の仕方や生徒/学生の目標設定の重要性について学ぶことができてよかったです。(テーマA)
- 企業の方を交えて情報交換ができたので、就職環境について多角的に捉えることができ満足した。(テーマB)
- 過渡期にあるキャリア支援の現場にいるからこそ、変化への対応をしていかなくてはならないということを再認識した。(ラップアップミーティング)
【企業等関係者】
- 高大接続のキャリアを考えることが、企業の学生受け入れやインターンシップ設計につながると感じる場面が多く、学びになった。(テーマA)
- 大学のキャリアセンターの方の課題や悩みを聞くことで、企業側が補うべき点が明確になった。(テーマB)