病弱・虚弱 定期検診・通院等への配慮

慢性疾患の場合、定期的に診察を受けながら自己管理をしていくことが大切です。疾患や体調によって、また、主治医の方針によって定期検診や通院の回数など個人差はありますが、これらのためにやむなく授業等を休むことになります。
通院等が、健全な大学生活を送るために不可欠であることを理解し、学業に支障をきたさないよう配慮することが必要となります。

支援・配慮事例

疾患や体調によって、「年に1~2回程度の定期検診が必要な場合」、「月に1回の割合で経過観察をしていく場合」など、個人差があります。また、病状によっては複数の診療科の受診が必要だったり、通院による治療が必要になったりすることもあります。
例えば、悪性新生物(がん)の治療を受けた場合、治療の副作用によってダメージを受けた部位も、定期的に経過観察していく必要があります。白血病の例では、血液内科を2週に一度受診しながら、消化器系科や眼科、皮膚科、呼吸器系科等も1~2か月に一度程度受診して経過観察していくことが必要な場合があります。
また、医療機関によっては受診曜日や時間帯が決められていたり、体調や診療方針によって頻度が変わったりと、通院等に関しては学生本人ではどうすることもできない制約が生じてきます。結果的に、通院等にとられる曜日や時間帯が固定されてしまうことになるので、履修の仕方を工夫したり、授業担当者の配慮が必要となります。怠学によって授業を欠席しているのではなく、やむを得ず欠席しなければならない状況にあることに十分な配慮が求められます。

(1)検診や通院により授業を欠席した場合の扱い
(例:欠席扱いにしない、代替の課題等を準備するなど)
(2)演習や実習など、時期等が固定される活動と通院等が重なってしまう場合の扱い
(例:代替え日の設定、代替の課題等を準備する、時期の調整をするなど)
(3)履修登録の手続きの際の相談
(例:在学期間を見通した必須科目等の履修等に関するアドバイスなど)

また、配慮事項に関する情報(例:検診や通院等による欠席の場合は届け出るなど)は、学生へはもちろん、授業担当者へも周知徹底されることが大切です。

必要な支援・体制

  • 履修登録時の相談・アドバイス
  • 通院等にかかる欠席の取扱いについて
  • 欠席届・代替授業・課題等、授業担当者への周知等
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