病弱・虚弱 就職支援

心臓機能障害、呼吸器機能障害、腎臓機能障害、膀胱・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害、肝臓機能障害を内部障害といいます。厚生労働省「生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)結果」(平成23年)によると、内部障害者は、身体障害者の24.1%を占めます。
内部障害者には、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく「障害者雇用率制度」による採用枠など独自の制度があり、また学生自身が障害の特性を企業等の先方に伝える必要があるなど配慮が必要なため、一般的に行なわれているオリエンテーションなどのほかに、対象学生に対する個別相談会を必要に応じて開催すると有効です。

支援・配慮事例

障害学生の就職の際には、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく「障害者雇用率制度」による採用枠と、それに限らない一般的な採用枠によるものがあります。
いずれの場合も、以下のような各人の状況を整理し、内部障害学生自身が就職希望先に提示する必要があります。

(1)内部障害の特性
(2)配慮事項(移動手段、休憩時間の確保など)
(3)その他

特に、自身の疾患や障害の特性や配慮事項を適切に伝えるには事前に準備が必要です。また、就業時のイメージなどについて、障害学生自身が就職課など学内の関係部署の職員等と検討を図る必要があります。また、就業先によっては、設備面の環境が整っていなかったり、業務内容に個別の条件を提示されたりする場合もあるので、障害学生と就職先の人事担当者との別途の相談が必要です。さらには、「障害者雇用率制度」によらない就職を図るには、独自の求人情報を入手する必要があるとともに、必要に応じて職域開拓を図る必要も生じます。また、ハローワーク、民間の就職ガイダンス実施機関等の情報提供を学生へ行ないます。
支援体制としては、進路相談担当者の配置、学外の関係機関との連携協力を図ることが必要です。障害の特性など、個人情報の取扱いに十分な注意が必要です。

必要な支援

  • 「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく「障害者雇用率制度」による採用枠など独自の制度の利用
  • ハローワーク、民間の就職ガイダンス実施機関等の情報提供
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