疾患や障害のある者にとって、日々の生活を送るだけでも大変なことが多いです。車いすや杖の使用者、運動制限のある心臓疾患者等の学生に対して、授業等での移動のための支援は毎日のことでもあり非常に重要なことです。スロープ・エレベーターや専用いすの準備などハード面ばかりでなく、支援体制づくりなどの整備も必要になります。
支援内容・体制
- 学生と協力した支援体制づくり
- 車いすの学生への支援として、学生による支援グループを作り、移動時等に手伝ってもらいます。移動だけではなく、ノートテイクなどの支援も含めて、例えば、「ボランティア論」、「障害者支援論」などの教科を設置し、理論と障害学生支援の実践を通して単位として認めていく方向で考えていくこともできます。
- 使用教室の配慮
- 車いすの学生に対して、授業を受ける教室をなるべく1階にする、移動距離を短くするなどの配慮が必要です。
- 障害学生支援プロジェクトチーム設置による支援
- まだ、障害学生支援のための統一された対応組織が無い大学等では、最低限、教職員で障害学生の受け入れ推進委員会を作り、学内移動などへの対応を検討し、整備することが必要です。そして、障害学生支援に関して、年に1回程度、大学側との話し合いを持ち、支援に対する評価を行ない、次年度に役立てることが重要です。
必要な支援
- 学生と協力した支援体制づくり
- 「ボランティア論」、「障害者支援論」などの教科を設置し、理論と障害学生支援の実践を通して単位として認めていく
- 使用教室の配慮
- 障害学生支援プロジェクトチーム設置
コラム
バンドのライブを見に行った時、「僕もやってみたいな」と言うと、メンバーの1人が「音楽に障害が有る無いなんか関係ないんだ!」と一喝。電動車いすの僕は今、ステージに立っています。今まで味わったことのない充実感でいっぱいです。(福祉学部3年、筋ジストロフィー)