視覚障害者の大学卒業後の就職先について網羅的に調査した資料はありませんが、公務員や教員、企業の従業員等、様々な分野の職に就いて活躍している人は大勢います。しかし一方で、就職関連の情報が十分に得られない、また視覚障害の特性がなかなか理解されず、求人の選択肢自体が少ないなどの理由により、就職活動がスムーズに進まないケースも少なくありません。
そこで大学としては、主に以下の内容に配慮しながら、視覚障害学生の就職を支援することが求められます。
必要な支援・配慮事項
ア.学内就職セミナー等への参加
- 学内で一般の学生を対象とした就職セミナーや公務員・教員採用試験の対策講座などを開く場合には、視覚障害学生にもその情報を積極的に紹介する。
- 上記のセミナーに視覚障害学生が参加を希望した場合は、配付資料の事前提供などの配慮を行なう
- (2)教科書・配付資料等
イ.障害者対象の就職面接会・求人等
- 障害者のための合同就職面接会や、障害者対象の求人などの情報が大学へ届いた場合には、必ず視覚障害学生にその詳細情報を伝える。
ウ.企業等への説明
- 必要に応じて、企業等に個別に説明に行く。