発達障害・LD及びADHD

発達障害・LD及びADHDの学生への支援・配慮事例、全19例を紹介します。
以下は、支援・配慮(または支援の申し出)の概要を、場面別、学校規模(在籍学生数)別に一覧にしたリストです。知りたい事例を選んでクリックしてください。

場面

授業、試験、移動、施設改修等

■LD

〔学校規模〕5,000人から9,999人

〔学校規模〕2,000人から4,999人

〔学校規模〕1,000人から1,999人

■ADHD

〔学校規模〕5,000人から9,999人

〔学校規模〕2,000人から4,999人

〔学校規模〕1,000人から1,999人

〔学校規模〕500人から999人

〔学校規模〕1人から499人

進級、卒業、就職、学外実習等

■ADHD

〔学校規模〕10,000人以上

〔学校規模〕5,000人から9,999人

〔学校規模〕2,000人から4,999人

〔学校規模〕1,000人から1,999人

学生相談、カウンセリング等

■LD

〔学校規模〕1,000人から1,999人

■ADHD

〔学校規模〕5,000人から9,999人

〔学校規模〕1,000人から1,999人

〔学校規模〕500人から999人

〔学校規模〕1人から499人

学外生活(通学・入寮等)

■LD

〔学校規模〕1,000人から1,999人

【事例No.1】発達障害・LD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔2人から5人〕
対応する委員会〔学生委員会〕
支援担当部署・機関〔学生支援課〕
◆発達障害学生への支援◆
〔パソコンの持込使用許可、講義内容録音許可〕

支援の申し出

申し出者=本人(政治経済学)1年次(男)  
当該学生が学生相談室に「学習障害」があり、授業についていくのが困難との相談があった。

申し出を受けた部署

学生相談室、校医、学務課、学生支援課の各部署へ相談があった。

対応の手順

学生相談室が中心となって関係者で協議すると共に、校医の判断により専門機関でアセスメントを行なった上で支援内容を決定した。また、支援内容によっては学科長や教養教育の責任教員と事務局で調整を行なった。なお、各授業担当者に対しては学生支援課から支援依頼文書を配付した。

学生との話し合い

学生、保護者と学生相談室員、学務課員、学生支援課員が面談し、学生側からの支援の要望に対し、事務局で対応できる内容はその場で回答し、教員との調整が必要なものについては後日調整した後に回答した。アセスメント結果を基に支援が合理的であるか否か共通理解を持ちつつ支援内容を決定していくよう心がけた。

支援内容

講義中のタブレット端末の使用許可、講義の録音許可、各教員へのレジュメの提供依頼

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員、保健管理センター等

【事例No.2】発達障害・LD(診断書無)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学 
学校規模〔2,000人から4,999人〕 
障害学生数〔21人以上〕 
対応する委員会〔学生生活委員会〕
支援担当部署・機関〔学生生活課(保健室・相談室)、学生支援室〕
◆発達障害学生への支援◆
〔試験時間延長・別室受験、注意事項等文書伝達、実技・実習配慮、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(文学)1年次(男)
入学前に実施している入学準備セミナー当日に、保護者が来られ、当該学生が発達障害(療育手帳所有)であることから、入学後の大学生活や教学面に関しての相談を受けた。

申し出を受けた部署

入学準備セミナー当日に、保健室で保健担当者が相談を受けた。

対応の手順

把握した情報を所属学部の教職員に報告し、入学前に保護者との面談を設定した。
保護者と所属学部の教科課程委員教員、学部職員、学生相談室カウンセラー、保健担当職員、学生生活課職員が会し、3月中旬に入学前面談を実施した。保護者より当該学生の現状を聴取後、教学に関する説明、学生相談室利用案内、保健室利用案内を行なった。

学生との話し合い

保護者から当該学生に対して発達障害であることを告知していないため、話し合いは実施していない。

支援内容

配慮依頼文書については、保護者より現時点では不要との事であった。専任教員には、学部の学科会議の際に報告した。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員、学生生活課職員、保健担当職員

【事例No.3】発達障害・LD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学 
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔21人以上〕 
対応する委員会〔専門委員会〕 
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、実技・実習配慮、教室内座席配慮、講義内容録音許可、柔軟な出席管理、体調不良時の途中退室、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、出身校との連携〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(臨床心理学)3年次(男)
授業担当者から授業終了後のコメントの書き方について「気づき」があった。

申し出を受けた部署

学務課(学生支援センター)

対応の手順

授業担当者からの「気づき」を基に修学アドバイザー(学生支援センター)が指導教員に状況を確認した。その後、本人との修学面談や保護者との面談、カウンセリング及び心理検査等の結果を踏まえ、支援内容が決定した。修学上の配慮願を作成し、学生支援センター長名で修学支援依頼文書が担当教員に配付された。

学生との話し合い

カウンセリングの結果を踏まえ、修学面談の中で学生の困りごとを確認し、学生に確認した上で配慮願いを作成した。

支援内容

修学上の配慮依頼(演習科目について先の見通しを明示してほしい。発表等での質疑応答場面においてサポートしてほしい)。定期的なカウンセリング等。

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、所属学部・教員

【事例No.4】発達障害・LD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等
  • 学外生活(通学・入寮等)

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学 
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔21人以上〕 
対応する委員会〔ない〕:支援担当部署・機関〔学生課・医務室〕
◆発達障害学生への支援◆
〔教室内座席配慮、講義内容録音許可、学習指導(履修方法、学習方法等)、出身校との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人・本人以外(福祉学)2年次(女)
出身高校の教員から、発達障害の学生が入学するにあたり、生活面を含めての特別な支援を希望するとの申し出があった。特異的識字障害で、ノートが取れない、文章が書けないといった点と生活面では整理整頓ができない、指示がないと動けないという点について支援を求められた。

申し出を受けた部署

学生支援受付に高校教員から連絡があった。

対応の手順

学生支援チームとして学部長、学生課長、教務学事課長、学生相談室カウンセラー、医務室看護師が初めに高校教員から申し送りを受けた。

学生との話し合い

高校の教員、本人、母親と学生支援チームが面談を行なった。はじめに高校時代に受けていた学習面での支援内容と生活面での支援内容を聞き取り、大学生活で引き続き実施できる支援とできない支援について説明をした。その上で、希望する支援内容を聞き取り、学部教授会等において合理的配慮を決定することになった。

支援内容

学部では支援者として担任が個別指導にあたることになった。支援内容は、授業内容の確認(復習)、レポートの作成、提出物等の声掛け他である。生活面では学生寮に入居することになったため、学生寮スタッフが個別指導にあたる。

その他

半期に一度の面談を継続して実施している。

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、所属学部・教員

ニーズへの対応

できなかった内容=高校時代のクラスメートによる支援のような友人による支援がなかった。

学生の反応、感想等

1年次終了時に面談を実施し、この1年間について話したところ、成績評価方法がレポート課題による場合はなんとか合格できるが、試験の場合は合格することは困難であると考えており、志望していた保育士資格の取得に対して意欲を失っていた。本人は学生寮での生活が困難であり退寮して一人暮らしをするつもりであったが、結局、2年次前期の学費未納により除籍となった。学費の納入督促に対して、保護者から何も応答がなく、不審に感じたため高等学校の担任へ電話したが、本人及び保護者から具体的な説明はなかった。
感想としては、高校まで受けていた支援を大学で実現することは不可能であり「合理的配慮」について双方の意見を調整していきたかったが、本人にその意欲がなく、学生と保護者としては「期待する支援が受けられない」と判断されたように感じている。

【事例No.5】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 進級、卒業、就職、学外実習等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学 
学校規模〔10,000人以上〕 
障害学生数〔21人以上〕
対応する委員会〔専門委員会〕
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔チューター又はティーチング・アシスタントの活用、試験時間延長・別室受験、実技・実習配慮、休憩室の確保、授業の補習、補講、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、特別支援学校との連携、出身校との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人・本人以外(語学:フランス語)4年次(男)
本人並びに保護者から相談。単位不足のため卒業留年を繰り返しており、修学面での支援を希望したいとのこと。

申し出を受けた部署

教学センター職員。その後、障害学生支援室職員に情報共有。

対応の手順

まずは、本人、保護者と面談をし、ニーズの聞き取りを行なった。

学生との話し合い

面談の中で、「気が散りやすく、ノートを取ることが難しい」と本人が困っている点を聞くことができた。障害学生支援室からポイントテイク(要点を整理し、ノートにまとめるサポート)のサポーターの派遣を提案し、サポートの実施に至った。

支援内容

ポイントテイクサポート

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、所属学部・教員、教学センター

【事例No.6】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学 
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔専門委員会〕
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、教室内座席配慮、講義内容録音許可、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(理工学)4年次(男)  
両親から修学(履修、進路)への不安を相談された。その後、本人との定期面談を開始した。本人からも、同様に履修及び単位修得、進路等の不安等を申し出があった。

申し出を受けた部署

保健管理センター

対応の手順

母親、指導教員、保健管理センター、障害学生支援担当部署の四者で面談して正式に医師の診断書を取り、個別支援申請を提出。障害学生支援委員会の協議を経て正式な支援が決定され、修学上の配慮事項を関係教員等に通知した。

学生との話し合い

障害学生支援の専任教員により、履修や就職、試験やレポートへの対応、生活改善、社会的スキルの向上など、定期的に面談を行なっている。

支援内容

障害者手帳の取得、関係者への学生が希望している支援内容の周知、進路指導、定期面談等

学外連携

障害者職業センター・ハローワーク等を予定

学内協議参加部署・機関

委員会、支援担当部署、所属学部・教員、保健管理センター等

学生の反応、感想等

生活リズムの改善や、授業への出席状況の改善が見られ、就職への意識も高まってきた。

【事例No.7】発達障害・ADHD(診断書無)

場面

  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学 
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔専門委員会〕
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、教室内座席配慮、講義内容録音許可、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人理工学)4年次(男)
スケジュール管理がうまくいかず就職に向けての時間が確保できない、友人とコミュニケーションがうまく取れずトラブルになりやすい等の相談。

申し出を受けた部署

障害学生支援専任教員

対応の手順

修学支援申請書を大学に提出、障害学生支援委員会の協議を経て正式支援が決定し、専任教員の定期面談を受け始める。

学生との話し合い

専任教員が定期的に面談を行なっており、不定期で自主的にメールや、来室相談もある。

支援内容

定期面談において、スケジュール管理の指導、生活リズムの確立の指導、社会的スキル指導、進路指導を行なっている。

学内協議参加部署・機関

委員会、支援担当部署、保健管理センター等

学生の反応、感想等

スケジュール帳を作成し、活用できるようになってきた。定期面談により、社会的スキルも向上し、友人関係のトラブルも見られなくなってきた。主体的な就職活動を行なうことができ、地元の一般企業の内定も得ることができた。

【事例No.8】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔21人以上〕 
対応する委員会〔学生委員会・教育委員会〕 
支援担当部署・機関〔学生相談室、保健室、学生課〕
◆発達障害学生への支援◆
〔教職員・他部署間での情報共有・状況把握、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(獣医学)2年次(男)
母親からの相談。息子に発達障害の診断が出たが、大学を卒業させたいので配慮して欲しい。

申し出を受けた部署

クラス主任

対応の手順

学科において対応を検討し、関係する教職員に協力を依頼した。

学生との話し合い

本人及び保証人に対応を説明し、納得した上で承諾を得た。

支援内容

提出物の遅延に対する配慮。出席不足を補うレポート等の課題対応。履修登録などの事務的手続きの個別指導。カウンセラーによる自己管理・日常生活指導。専用試験問題の作成。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員

ニーズへの対応

できなかった内容=同一学科・同一学年における在学年数の延長。できなかった理由=再留年にならないよう特別試験等格別の配慮を行なったが、本人が試験をどうしても受けず、成績評価することが出来なかったため。在学年数を2年以内とする学則を逸脱した対応をとることが出来なかった。

【事例No.9】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学 
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔学生支援委員会、教務委員会、大学院教育学研究科委員会専門委員会、学生委員会〕 
支援担当部署・機関〔学務課、大学教育センター、各学部学務係〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、実技・実習配慮、教室内座席配慮、学習指導(履修方法、学習方法等)、通学支援(自動車通学の許可、専用駐車場の確保等)、介助者の入構、入室許可、優先的な履修登録〕

支援の申し出

申し出者=本人(専攻、年次等は非公開)

申し出を受けた部署

学生相談室に発達障害をもっているため上記の対応について要望があった。

対応の手順

学生相談室から学部事務部に相談があり、学部長をはじめ関係委員会委員長、指導教員などの関係者で当該学生の状況を共有し、申し出内容の対応を決めた。

支援内容

上記Aに対して、保健管理センター精神科医より社会に出ても同じ問題は起こるのでスケジュール管理について一緒に考えた方がよいとの指示で、遅刻は他の学生同様の扱いとした。
Bに対してICレコーダによる録音を認めた。
Cに対しては、ノートを貸してくれる学生を探し対応することにした(その学生が見つかり対応できた)。
Dに対しては、休講は掲示版(WEB上でも確認可)で確認できることを伝え毎日確認するよう指導した。授業の履修に関しては履修している科目が指導教員のものであったため適宜対応していただくことにした。今後登録期間のあるもの(履修登録、卒論など)については学科から又は指導教員から確認を行なう事とした。奨学金や授業料免除については、事務部で確認を行なうこととした。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員、保健管理センター等

学生の反応、感想等

遅刻については本人が工夫し遅刻をせずに過ごせたようだった。録音や支援もあり履修することができた。その後は引き続き学生が相談室を利用し無事卒業できた。

【事例No.10】発達障害・ADHD(診断書無)

場面

  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学 
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔各学部・研究科の学務委員会〕 
支援担当部署・機関〔学生課、各学部・研究科の学務担当部署〕
◆発達障害学生への支援◆
平成26年度調査時点では、発達障害学生の在籍なし(事例は過去年度のものです)

支援の申し出

申し出者=本人・本人以外・2年次(男)
母親より、学生が人間関係のトラブルによって授業へ出席できていない状況である旨相談があり、その原因として、ADHDがあると思われると申し出があった。母親からは学生と話してほしいとの要望があり、学生本人と電話で話をした際に、学生本人からもADHDである旨申し出があった。
ADHDの薬を服薬しているが、薬の効果が切れるころにイライラしやすくなり、そのせいで仲良くしていた友人グループにおいて喧嘩をしてしまい、そのグループにいることが出来なくなり、大学に行きづらくなってしまった。

申し出を受けた部署

学部教務担当係員

対応の手順

担当教員が所属している学修支援部門での面談実施について提案するも、拒否されたため、教務担当事務職員および指導教員・クラス担任へ報告のうえ、状況を観察。

学生との話し合い

トラブルが起こるまでの経緯および現状について本人から話があり、ところどころ話しにくそうな部分はあったものの、話を聞いてもらえる状況・自分の考えを否定されない状況であれば、自分から話し出す様子。周囲からどのように思われているかを気にする一方、自分行動については間違っていないという思いもあるようで、自分の考えや行動については変更が難しく、周囲の人はこう思っているはずだ、という先入観があるように感じられた。

支援内容

母親からの希望により、学生本人に対する三回の電話による状況確認および指導教員・クラス担任への報告、学生本人の意思確認をした。また、学生本人からの希望により、編入学・転学部・休退学等の手続きについての相談対応。

学外連携

本人および母親より、通院・服薬中であることが確認できていたため、学外連携は特になかった。母親とは現状把握をするよう努めていた。

その他

現在は他大学への編入学を希望しており、手続き等の相談対応のみとなっている。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員、教務担当職員

ニーズへの対応

できなかった内容=教職員の理解、友人トラブルの解決
できなかった理由=喧嘩をしている友人の名前は教えてもらえず、対応案がなかったため。

学生の反応、感想等

本人の希望で実家から通える大学への編入学を検討中。学生は進むべき道が決まったことで以前よりも前向きになったように感じられる。指導教員等が障害に対する知識がなく学生本人が知識のある教員との面談等を拒否した場合、パイプ役となる担当者の知識・対応による部分が大きいと感じた。学生の特質なのか他の学生への対応と比較して伝えたいことがうまく伝わらないことが多く、対応に困る部分もあった。専門部署の必要性と専門部署への繋ぎ方について学ぶ機会が欲しいと感じた。

【事例No.11】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学 
学校規模〔5,000人から9,999人〕 
障害学生数〔11人から20人〕 
対応する委員会〔専門委員会〕 
支援担当部署・機関〔保健管理センター、学生相談室、学務課〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、休憩室の確保、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(情報工学)1年次(男)
入学試験の監督をしていた所属学科の学科長が受験時の本人の様子を観察していて、入学した場合に備えて対応の相談に来た。

申し出を受けた部署

教務課・保健管理センターカウンセラー

対応の手順

学科長・助言教員・保護者・本人・カウンセラーによる定期コンサルテーション

学生との話し合い

保護者(主に母)・本人・助言教員・学科長・カウンセラーを交えたコンサルテーションを定期的に実施している。学内における本人の困り感への対応や、家庭内での家族との感情的場面への対応

支援内容

定期的コンサルテーションでの困り感の聴取。同期生への啓発(保護者と学科長の要請で、同期生70名と学科教員に本人の特性を説明し理解を求めた)。試験時は別室受験を調整。身体的・精神的に不安定なときの居場所(保健管理センター)の提供。感情的な不安定さを処理できない時には、随時保健管理センターで看護師やカウンセラーが対応している。

学外連携

NPO法人(発達障害者支援)、就労支援施設、大学附属病院精神科

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、所属学部・教員、保健管理センター等

学生の反応、感想等

本人は入学後5年が経過し、専門の科目の修得が困難であることが明白となった。卒業がきわめて難しくなってきたことで、社会に出て独力で生きていくための方策を検討する方向へと大きく舵を切ることになった。6年目に入った今年から休学して、就労移行訓練を開始している。もう少し早い段階で社会への着地の仕方を検討すべきであったと感じている。

【事例No.12】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 進級、卒業、就職、学外実習等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立大学
学校規模〔2,000人から4,999人〕 
障害学生数〔1人〕
対応する委員会〔教務委員会・学生委員会〕
支援担当部署・機関〔学生支援課〕
◆発達障害学生への支援◆
平成26年度調査時点では、発達障害学生の在籍なし(事例は過去年度のものです)

支援の申し出

申し出者=本人・本人以外・1年次  
大事なことを忘れることが多く、病気でないかと気になり、臨床心理士のカウンセリングを受けたり、病院を受診した結果、ADHDの診断を受けた。本人は、大学での就学を強く希望しているので、必要な支援をお願いしたい。

申し出を受けた部署

学生支援課

対応の手順

授業の時間割を忘れると言うことで、学生支援課と支援学生の協力を得て、学生独自の時間割を作成してWeb上で毎日確認。定期試験の受験、休講等の連絡・レポート等の課題については、その都度、各教員から学生支援課へ連絡を受け、毎朝、学生支援課から本人へ伝達する等の対応を決め、不足している単位の取り方など卒業まで支援した。

学生との話し合い

学生本人、家族、発達障害者支援センター所長、障害者相談支援センター職員、個別担任、学生支援課職員、保健管理センター看護師等と面談し、修学面、生活面での支援内容をその都度相談。

支援内容

学科と学生支援課間の連絡のための専用メールアドレスを設置。休講・補講情報を学生支援課から伝達(毎朝、本人が来室)。レポートの提出先を学生支援課に統一。所属学科以外の講義担当教員に対してADHDの説明及び協力依頼。支援学生による過去問収集や定期試験の時間割作成のサポート。講義の録音許可。同じ学科の学生に修学支援やレポート提出支援のためのチューターを依頼。支援学生やチューターが本人のスケジュールをインターネット上で確認できるようにした。

学外連携

発達障害者支援センター、障害者相談支援センター(本人と週1回面談)

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、所属学部・教員、保健管理センター等

学生の反応、感想等

相談を受けた時点では、卒業は無理かもしれないと思われた事例であったが、本人の努力もさることながら、支援学生、個別担任、チューター及び学外機関との連携により、着実に単位を修得、サークルでの活動も含め、学生生活を存分に楽しみ、就職先も自由応募で決めた。就職先の企業から、現在は、同期入社の中でもリーダー格として活躍しているとの報告を受けている。

【事例No.13】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立高専 
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔学生相談室〕
支援担当部署・機関〔学生相談室・保健室〕
◆発達障害学生への支援◆
〔課題や授業日程などを保護者に連絡するノート(連絡ノート)を作成、学習指導(履修方法、学習方法等)、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(工学)1年次(男)
欠席増加に伴い、保護者が本校カウンセラーと面談。実質的な特別支援の申し出。ADHDで服薬治療中、精神面も不安定で、登校を促すと暴れることも。集中の持続、提出物などに様々な困難あり。

申し出を受けた部署

学生相談室、カウンセラー

対応の手順

当初は担任、科目担当などで連携して、実質的な特別支援を行なうよう協議したが、出席状況が改善しないため、本校の規定に基づき、保護者と本人から特別就学支援申請書を提出、支援チームを組んで特別支援を開始。

学生との話し合い

学生本人よりも保護者からの申し出をカウンセラーが受け、本人の出席状況などをもとに対応したが、初年度は出席が改善せず、原級留置。翌年度は新担任のもとで支援チームを改編。担任も積極的に関わり、本人にも成長がみられ、状況が大幅に改善した。

支援内容

担任と学生の面談を実施し、提出物等の確認を行なう。課題の情報なども担任が集約し、本人と保護者に連絡。

学外連携

入学前に、医療機関の主治医から連絡があり、当時の相談室長と担任候補が病院で聞き取り実施。その後は、カウンセリングの際に医師の対応、コメントなどをカウンセラーが継続して聞き取っている。(月1回程度)

学内協議参加部署・機関

委員会、所属学部・教員、保健管理センター等

【事例No.14】発達障害・ADHD(診断書無)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学 
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔2人から5人〕 
対応する委員会〔学生委員会〕 
支援担当部署・機関〔学務課・学生相談室〕
◆発達障害学生への支援◆
〔実技・実習配慮、休憩室の確保、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、保護者との連携〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(社会学)3年次(男)
入学直後より行動が不安定であったが、学内で大声を出しながら壁を蹴って暴れていたため保護者(母)を呼び面談を実施したところ、小学校より発達障害を持っており、コミュニケーションもとれ本人も自分の状況を把握しているが、集団行動に対応できず、予想外の事が起きるとパニックになるとの申告があった。

申し出を受けた部署

学生相談室カウンセラー

対応の手順

本人は通院中であったため保護者より対処方法や支援の内容について確認。

学生との話し合い

本人も状況を把握しているが、パニック時の対応について確認し、困ったときは学務課や学生相談室へ頼るように説明し、本人納得。

支援内容

パニック時、授業教員・職員が付き添い、問題発生の原因について確認。本人と一緒にフォローを実施。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員

【事例No.15】発達障害・ADHD(診断書無)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 進級、卒業、就職、学外実習等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立大学
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔学生指導委員会〕 
支援担当部署・機関〔学務課〕
◆発達障害学生への支援◆
〔保護者との連携〕

支援の申し出

申し出者=本人(情報工学)3年次(男)
最初は申し出はなく、落ち着きのない様子があったのでカウンセラーが声をかけ不定期に面談を行なっていき、その中で申し出が具体的になっていった。実習の授業(ゼミ)で先生とコミュニケーションが取れない。就職に向けて、どんな仕事をしたいのか分からない。

申し出を受けた部署

学生相談室カウンセラー

対応の手順

ゼミの担当教員と情報交換し、本人のペースで進めていける実習内容にしてもらった。就職に関しては担当教員から本人の長所を確認し、就職課と連携をとって就職活動を進めていった。

学生との話し合い

状況が整理され、サポート体制が整っていく中で本人はだいぶ落ち着いて話をするようになった。

支援内容

ゼミの担当教員と話し合い、実習内容を変更してもらった。就職課と連携し、就職活動を進めていくサポートをしてもらった。カウンセリングでは心理検査を行ない、本人に長所と短所を伝え、本人の興味と合わせてどのような仕事をしたいか、どのような仕事だとできるかといったことを話し合っていった。

学内協議参加部署・機関

所属学部・教員、就職課

【事例No.16】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立高専 
学校規模〔1,000人から1,999人〕 
障害学生数〔11人から20人〕 
対応する委員会〔専門委員会〕 
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、特別支援学校との連携、出身校との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(機械工学)3年次(男)
実験実習の担当者から、支援が必要であると申し出があった。
旋盤・溶接などの実習を、当該学生一人でさせることは危険であり、支援員が必要。

申し出を受けた部署

実験実習担当者から学科関係教員、学生相談室へ状況が伝えられた。

対応の手順

当該学生・保護者と面談を実施、学科関係教員・学生相談室・担任で協議、支援委員会を開いて当該学生の支援ワーキンググループを設置した。

学生との話し合い

面談は年に数回ずつ行なっている。支援、今後の方針等について納得していただいている。

支援内容

実験実習での支援員を配置した。

学内協議参加部署・機関

委員会、支援担当部署、所属学部・教員

【事例No.17】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立高専
学校規模〔500人から999人〕 
障害学生数〔2人から5人〕
対応する委員会〔専門委員会〕
支援担当部署・機関〔学生課〕
◆発達障害学生への支援◆
〔チューター又はティーチング・アシスタントの活用、学習指導(履修方法、学習方法等)、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、出身校との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(機械工学)1年次(男)
保護者から支援が必要であると申し出があった。スケジュール管理が難しい、集中力の持続がしにくい。

申し出を受けた部署

学生相談室、担任、保健室。

対応の手順

学生相談室、担任、副担任で当面は対応していくこととなった。

学生との話し合い

学生は向上心があり、薬の服用も自分で管理出来ている。入学後何度か面談も実施しているが、現在のところ学生生活にそれほど支障は見られない。

支援内容

スケジュール管理が苦手なので、入学当初は毎日のスケジュールをスケジュール帳に書かせ、副担任が確認していた。現在は課題等の提出日を忘れないようにメールで連絡することと、ときどき面談も実施している。

学内協議参加部署・機関

支援担当部署、学生相談室で対応

学生の反応、感想等

学生本人は向上心があり、あまり依存しないで自立していけるように努力をするタイプである。科目担当の教員には連絡事項がある場合には必ず板書してくれるように依頼していることと、課題提出期限の前日にメールで連絡する等の配慮はしている。提出期限前日にメールしないと忘れてしまうことがある。

【事例No.18】発達障害・ADHD(診断書有)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
国立高専 
学校規模〔500人から999人〕 
障害学生数〔6人から10人〕 
対応する委員会〔専門委員会〕 
支援担当部署・機関〔専門部署・機関〕
◆発達障害学生への支援◆
〔実技・実習配慮、レポート作成指導、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、生活指導(食事、洗濯等)、発達障害者支援センター等との連携、保護者との連携、専門家によるカウンセリング〕

支援の申し出

申し出者=本人・本人以外(情報工学)4年次(男)

申し出を受けた部署

対応の手順

支援内容

学外連携

検討中

学内協議参加部署・機関

委員会、支援担当部署、所属学部・教員、保健管理センター等

学生の反応、感想等

進級、就職に向けての課題は多い現状ではあるが、支援を受け、話を聞いてもらう事で気持ちの落ち込みは改善していると本人は話し、前向きとなっている。入学前から発達障害に対する保護者の理解、受容が十分されていたため、信頼関係を良好に築く事ができている。

【事例No.19】発達障害・ADHD(診断書無)

場面

  • 授業、試験、移動、施設改修等
  • 学生相談、カウンセリング等

学校基本情報

(平成26年度(2014年度)大学、短期大学及び高等専門学校における障害のある学生の修学支援に関する実態調査より)
私立短大
学校規模〔1人から499人〕 
障害学生数〔2人から5人〕 
対応する委員会〔学生委員会〕 
支援担当部署・機関〔事務室、学生課、保健室、カウンセリング室〕
◆発達障害学生への支援◆
〔注意事項等文書伝達、実技・実習配慮、教室内座席配慮、学習指導(履修方法、学習方法等)、進路・就職指導、社会的スキル指導(対人関係、自己管理等)、出身校との連携、保護者との連携〕

支援の申し出

申し出者=本人以外(情報工学)1年次(男)
保護者が支援申請書に記入し、入学手続き時に提出された。
軽度の発達障害(注意欠陥障害)と吃音があり、療育手帳B2を所持している。学校生活で重要な話を認識できていない場合があり、コミュニケーションを始め、対人関係を築くことが苦手である。
よく理解できなかったことを自分から周りに聞いたりする事が上手くできないので、提出期限のある物や大事な用件は、連絡帳などに書き取り、確認させるよう指導・支援して欲しい。

申し出を受けた部署

事務室

対応の手順

学生委員会で内容の確認と支援について検討し、学科会議で全教員に向けて情報が伝えられ、短大事務室の障害学生支援担当者が、保護者と当面の支援内容を話し合った。

学生との話し合い

当該学生はほとんど言葉を発せず、こちらからの質問に対して「はい」「いいえ」と答えるのみ。

支援内容

履修登録支援、学内を案内し使用教室の確認、テキスト購入時の付き添い、ゼミ担当教員に連絡事項の書面化を依頼、週1回の面接時に提出物の期限などを再確認し必要な場合は保護者に連絡、週1回新聞記事のコラム音読等声を出すトレーニング、授業時の座席指定もしくは案内、教職員からの声かけ等。定期的に保護者と面談・電話連絡し、支援内容については了解された。

学内協議参加部署・機関

委員会、所属学部・教員

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