事例No.198(ASD)入学時より何度も面談を実施したが休学中

【事例紹介】

事例が起きた時期

過去5年以内

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:2,000から4,999人

対象学生

学科(専攻)非公表、1年次、発達障害(ASD)

相談、不満・不服の申し立て、または支援の申し出

1.場面等

受験・入学、授業・研究指導、実習、フィールドワーク等、試験の評価、単位取得、卒業要件等

2.内容

入学手続き時に提出する学生個人カードの障害・既往症欄に「発達障害」との記載があったので、大学から当該学生の保証人に連絡。授業中に奇声を発することがある、奇異な行動をすることがある、フラフラと離席することがある等の行動が見られる、とのこと。

学校の対応

1.関わった部署

学生生活支援担当部署(学生課等)、教務担当部署、教育部門(学部、学科等)、保健管理センター等

2.対応内容

合意形成に向けて何度も面談を実施し、学科の教員及び履修科目の担当教員に対して、障害がある旨と対応内容について周知。母親同伴で授業に出席したい旨の申し出があったが、それについては断った。

理由、原因等 ※学校の回答

  • 障害者でない学生との比較において同等の機会の提供とはならないため
  • 教育の目的・内容・機能の本質的な変更となるため

学生等の反応

  • 不服、不満の申し立てがあった
  • 学内の相談機関または教職員に相談した
  • 学外機関等に相談し、当該機関等から問い合わせ等があった
  • 不登校、休学、退学等

学内で暴力事件を起こし、懲戒処分(停学)となった。その後、保護者同伴で授業に出席することを特別に認めたが、学外で傷害事件を起こして措置入院となり、退学した。措置入院となるような重度の発達障害のある学生への支援について考える大きなきっかけとなった。

【参照】