事例No.2004(難聴)卒業研究の評価方法に関する配慮、対応が遅いと申し立て

事例紹介

事例が起きた時期

令和2年度
発生時期:その他

事例が起きた学校

国立大学、学校規模:5,000~9,999人

対象学生

学科(専攻):工学、年次:3、障害種:聴覚・言語障害(難聴)

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者):障害学生支援部署
  • 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):有
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

授業・研究指導 試験の評価、単位取得、卒業要件等 

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 検討協議に参加した部署(者):障害学生支援部署 教務担当部署 教育部門
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施なし

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった

相談内容

記入なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:卒業研究に着手する必要条件について、障がいを考慮した評価方法を検討して欲しい

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

その後の経過、課題等

その後、学生は必要条件をクリアした。学生は、不満もあるものの卒業研究に着手できることに安心された。しかし、本人の不安を受け止めていた家族の不満が大きく、所属部局との話し合いを希望された。
障害学生支援部署より所属部局に相談を行い、話し合いの日程調整を行った。しかしながら、新型コロナの蔓延によりご家族より中止の申し出があった。話し合いのセッティングをする中で、別件では、大学が本人に親身に関わっていたことをご家族が知り、安心したことも要因の1つかもしれない。
学生が求めている内容がかなえらえるタイミングについて、あらかじめ相互理解しておく必要があったと考える。

【参照】