事例No.2462(発達障害の重複)入学試験、定期試験、グループワーク、課題提出等への配慮

事例紹介

事例が起きた時期

令和3年度
発生時期:受験時

事例が起きた学校

私立大学、学校規模:10,000人以上

対象学生

学科(専攻):記入なし、年次:1、障害種:発達障害(発達障害の重複)自閉スペクトラム障害/注意欠陥多動性障害

支援の申し出

1.支援の申し出の受付

  • 支援の申し出:有
  • 申し出を受けた部署(者)教務担当部署
  • 支援の申し出を受け付ける申請書(様式):無
  • ニーズ聴き取りのための面談:実施した

2.支援が必要とされた場面

受験・入学 授業・研究指導 定期試験特別対応(時間延長、答案用紙追加配付、別室受験)

申し出への対応

1.配慮内容の決定について

  • 配慮の提供に関する学内関係部署の検討・協議:実施した
  • 討協議に参加した部署(者):教務担当部署 教育部門 学生相談部門
  • 配慮内容の決定過程:建設的対話を通じて学生との合意の上で行なった
  • 学内関係部署への配慮依頼文書の配付:実施した

2.配慮内容決定後のモニタリング・フォローアップ

  • 当該学生に対して、感想・不満等の聞き取りを行なった
  • その後の状況に関して、関係部署(者)に聴取、情報共有を行なっている

相談内容

記入なし

申し出内容と配慮の提供

申し出内容1:授業時における配慮(グループワークの際に話がずれてしまうことへの配慮、突然指名されたときに対応に時間がかかることへの配慮、周囲の学生がざわつかないよう協力いただきたい、レポート課題について具体的な指示が欲しい、レポートの期限を明確に示してほしい、レポート課題の提出期限に猶予がほしい、口頭や掲示の周知よりも文章で通知してほしい

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:授業時における配慮を学部として決定し、教務担当職員から科目担当教員に配慮依頼文書を送付し、各科目担当教員で対応した。特に情報提供については、授業運営ツール(Webシステム)を活用し、授業初めやイレギュラーなお知らせはメール発信を伴う周知にすることに協力を依頼した。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:学生本人へ各学期に確認を行っているが、不満の申し出はなく、同じ支援の継続を希望している。

申し出内容2:定期試験において、別室受験を希望

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:定期試験時の配慮(別室受験)を学部として決定し対応した。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:学生本人へ各学期に確認を行っているが、不満の申し出はなく、同じ支援の継続を希望している。

申し出内容3:定期試験において、答案用紙追加配付を希望

提供した配慮:申し出通りの配慮
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:定期試験時の配慮(答案用紙の追加配付)を学部として決定し対応した。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:学生本人へ各学期に確認を行っているが、不満の申し出はなく、同じ支援の継続を希望している。

申し出内容4:定期試験において、試験時間延長を希望

提供した配慮:学校が提案した配慮=
春学期は、入試において時間延長の配慮がなかったが合格していること、実務上困難なことなどを踏まえて、試験時間延長は認めなかった。秋学期から10分の試験時間延長を認めた。
配慮内容決定時での合意形成:できた
合意形成できたと考える根拠:こちらの提案を受け入れた
提供した配慮の具体的内容:定期試験時の配慮(10分の試験時間延長)を学部として決定し対応した。
事後評価:ニーズを満たし、学生も満足している
事後評価の理由・詳細:学生本人へ各学期に確認を行っているが、不満の申し出はなく、同じ支援の継続を希望している。

申し出内容5:入学試験において、配慮を希望(別室受験、試験時間延長、注意事項等の文書による伝達)

提供した配慮:学校が提案した配慮=別室受験と注意事項等の文書による伝達は行った。時間延長は対応しなかった。
提供した配慮の具体的内容:記入なし
事後評価:記入なし
事後評価の理由・詳細:記入なし

配慮内容決定後の不服、不満、苦情の申し立て

不服、不満、苦情等申し立て:なかった

その後の経過、課題等

記入なし

【参照】